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    ティオ

    botabota_mocchi

    DONEヴァレンティオンネタのラハ光♀完成版。
    6.0よりは後の謎時空。珍しくまともに恋人付き合いに至るような話。
    Forelsket青天の霹靂である。
    「ラハくんまさか、あの人からヴァレンティオンの贈り物、受け取ってないの?」
    そんなはずはないだろうと言いたげな顔のクルルの一言である。あの人。すなわち、ラハが焦がれてやまない英雄からの贈り物。愛の祭典ヴァレンティオンの。そうした催事があることはエオルゼアに一時とはいえ身を置いていたため知っている。なんなら、それに託けてかの英雄への贈り物をいそいそと準備してきた帰りに浴びせられた衝撃の事実である。ラハは英雄がオールド・シャーレアンに来ていたことすら知らない。バルデシオン分館にて、珍しく綺麗な包装の箱を持って帰ってきたラハに、この昔馴染みは「あら、色気づいちゃって。お返し?」といった。「からかうなよ。普通に、プレゼント! なぁあの人からシャーレアンに来る予定とか連絡入ってないか?」「……えっ、と、まさかとは思うんだけど」その後冒頭に戻る。なんとつい先ほどバルデシオン委員会宛に「みんなで分けて食べてください」とヴァレンティオンのお菓子を配達し、クルルには別枠で小さな贈り物をし、颯爽と去っていったというのだ。てっきりラハにそのまま会いにいったと思っていた、とクルルは言う。共有スペースに置かれたお菓子の包み紙は空っぽだった。レストラン・ビスマルクお墨付きの一流シェフが作ったお菓子は、光の速さで消費されてしまっていた。
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