ドクター
kidd_bbb_g
TRAINING何もかも遅かった感じの譲テツ。冬の終わりの最後の嵐 この腕に点滴の針を刺すたびに、僕はあの頃を思いだす。
「針を通して僕の精神状態が判るって、言ってましたっけ。どうです? いまの僕は」
「よく覚えてるな」
ドクターは笑ったきり答えなかった。僕はあの頃より細くなった腕に点滴のチューブを固定する。
窓の外では降る雪が冬の嵐に渦巻いて、向かいのビルの姿さえも隠している。気密の良い窓ガラス越しに見る景色には風の音も冷たさもない。白いカーテンが激しく揺れているかのようだ。
「荒れてるな、外」
妙に現実味のない景色を見てドクターが言う。ドクターは杖を長いソファに立て掛け、身体を沈めるように深く腰掛けて窓の外を見ている。
「天気予報では、明日の朝には止むと言ってましたよ。気温も少しずつ上がっていくそうです」
2274「針を通して僕の精神状態が判るって、言ってましたっけ。どうです? いまの僕は」
「よく覚えてるな」
ドクターは笑ったきり答えなかった。僕はあの頃より細くなった腕に点滴のチューブを固定する。
窓の外では降る雪が冬の嵐に渦巻いて、向かいのビルの姿さえも隠している。気密の良い窓ガラス越しに見る景色には風の音も冷たさもない。白いカーテンが激しく揺れているかのようだ。
「荒れてるな、外」
妙に現実味のない景色を見てドクターが言う。ドクターは杖を長いソファに立て掛け、身体を沈めるように深く腰掛けて窓の外を見ている。
「天気予報では、明日の朝には止むと言ってましたよ。気温も少しずつ上がっていくそうです」
白川もひゃろく
DONE小説企画に提出したものをもう少し書き加えて完成させたものです。❤️+💊。ブロマンスなイメージです。
小説企画と同じく縦書きにしてみましたが…縦書きは難しいなぁ。
お誘い小窓から橙色の光が差し込む時間帯。
今日の最終試合の出場ファイターが、ステージ内から下りていった。
場内からは、観客やファイター問わず、相手を労う言葉や、ファイターに応援をかける言葉。感想を言い合う言葉。様々な声と言葉が飛び交う、和やかな時間が流れている。
様々な表情を見せるファイター達を。観客達を…ボクはただなんとなく、席に座ってぼんやりと見つめていた。
今日の試合は、良い試合だった。ボク自身が出場した試合でも、全力を出しきり戦うことができた、と、満足な気分だった。
「ドクター!おつかれさまー!またねー!」
「うん。おつかれさま。」
「良い試合だった。また手合わせ願おう。」
「勿論だよ。いつでも相手するさ。」
1513今日の最終試合の出場ファイターが、ステージ内から下りていった。
場内からは、観客やファイター問わず、相手を労う言葉や、ファイターに応援をかける言葉。感想を言い合う言葉。様々な声と言葉が飛び交う、和やかな時間が流れている。
様々な表情を見せるファイター達を。観客達を…ボクはただなんとなく、席に座ってぼんやりと見つめていた。
今日の試合は、良い試合だった。ボク自身が出場した試合でも、全力を出しきり戦うことができた、と、満足な気分だった。
「ドクター!おつかれさまー!またねー!」
「うん。おつかれさま。」
「良い試合だった。また手合わせ願おう。」
「勿論だよ。いつでも相手するさ。」
Kusa_0519
DOODLE後ろの準備よし‼️ドクターの気分も良し‼️後は入れるだけだ‼️‼️でズボン下げたら想像よりデカいのが目の前に出てきてびっくりする先輩は可愛い。デカすぎるので一回抜いて縮めるか疲れさせてまた今度にしよ…と思ってたけどこの後博士に優位とられてデロデロにされるyuyuyu_VYT
DOODLE⚠️ロレシロネタバレ注意⚠️あの3人だから、すこやさんやイッヌがいっぱい打ち合わせして考えて導き出したドクターとアキラだったからこそのローレンの選択と結末だったんだろうなと考えると胸が熱くて堪らないです。本当に素晴らしい物語を見せてもらいました。ラストのイッヌの声を思い出すとあの時の情景を思い出して涙が出ますね。
kidd_bbb_g
DOODLE人妻ものと裸エプロンものの違いが判ってない内容になってしまったのでリテイクしたほうがいいかもしれないでもせっかく書いたから載せとこう
#ドクターテツ人妻部
ドクターテツ人妻部「恥じらいっていいもんですねえ、徹郎さん」
譲介は顎に手を当て、オレのことをしげしげと眺めている。
「なんて言ったらいいか。新妻感?」
「新妻感」
オレも裏稼業を長いこと続けてきて、道理の通らねェ事態にもそこそこ遭ってきたが――この歳で新妻と呼ばれるとは思わなかった。
オレはいまエプロン一枚でキッチンにいる。
風呂場以外の場所に下着も着けずにいるのはとても居心地が悪い。エプロン一枚が胴体の前面を覆ってはいる。だが胸も腰も布幅の頼りねェこと。迂闊に動いたら多分はみ出る。このぎりぎり加減は全裸よりよっぽど問題があると思う。
そんなわけで、シンクを背にして立ったオレはささやかな抵抗とばかりに、エプロンの裾を引っ張っている。
1131譲介は顎に手を当て、オレのことをしげしげと眺めている。
「なんて言ったらいいか。新妻感?」
「新妻感」
オレも裏稼業を長いこと続けてきて、道理の通らねェ事態にもそこそこ遭ってきたが――この歳で新妻と呼ばれるとは思わなかった。
オレはいまエプロン一枚でキッチンにいる。
風呂場以外の場所に下着も着けずにいるのはとても居心地が悪い。エプロン一枚が胴体の前面を覆ってはいる。だが胸も腰も布幅の頼りねェこと。迂闊に動いたら多分はみ出る。このぎりぎり加減は全裸よりよっぽど問題があると思う。
そんなわけで、シンクを背にして立ったオレはささやかな抵抗とばかりに、エプロンの裾を引っ張っている。
白い桃
DONEドクターがとっても好きなイグセキュターと、そんな彼に絆されたけど自分もちゃんと想いを返すドクターのお話。先導者の時もカッケーとは思っていましたが、そこまで推し!って程じゃなかったんです。
イベントと聖約イグゼキュターに全てやられました。めっちゃ好きです。天井しました。ありがとうございました。
その唾液すら甘いことその唾液すら甘いこと
ラテラーノに暮らすサンクタは、その瞳まで甘くなるのだろうか。
否、もう一つ追加する箇所があった。瞳だけではなく、声まで甘くなるのだろうか、とロドスのドクターはラテラーノにおわすであろう教皇殿に抱いてしまった疑問をぶつけたくて仕方がなかった。何故かと言われれば、自身の背後に居るサンクタ──イグゼキュターの視線もその声色も、入職当初とは比べ物にならない位に、それこそ砂糖が煮詰められているのか? と言えそうな程に熱が込められているからなのだけれど。
教皇に問い合わせれば執行官とかのクーリングオフとかって受け付けてるのかしら。若しくはバグ修正。他の子達に聞かれたら大不敬とかでぶん殴られそうだな。なんて余計な事を考えながら、手元の端末を弄っていれば後ろから「ドクター」と名前を呼ばれたので振り返る。
9032ラテラーノに暮らすサンクタは、その瞳まで甘くなるのだろうか。
否、もう一つ追加する箇所があった。瞳だけではなく、声まで甘くなるのだろうか、とロドスのドクターはラテラーノにおわすであろう教皇殿に抱いてしまった疑問をぶつけたくて仕方がなかった。何故かと言われれば、自身の背後に居るサンクタ──イグゼキュターの視線もその声色も、入職当初とは比べ物にならない位に、それこそ砂糖が煮詰められているのか? と言えそうな程に熱が込められているからなのだけれど。
教皇に問い合わせれば執行官とかのクーリングオフとかって受け付けてるのかしら。若しくはバグ修正。他の子達に聞かれたら大不敬とかでぶん殴られそうだな。なんて余計な事を考えながら、手元の端末を弄っていれば後ろから「ドクター」と名前を呼ばれたので振り返る。
kidd_bbb_g
DOODLE部活タグを見てしまったので書いた…これ書くのに検索でフレーメン画像いっぱい見た…#ドクターTETSUラブリーキャットフレーメン反応部
ドクターTETSUラブリーキャットフレーメン反応部 ドクターTETSUが住み処に戻ると、玄関の上がり口に黒猫が待っていた。
「おう。大人しくしてたか相棒」
ブーツを脱いで、ドクターTETSUは黒猫に声を掛ける。黒猫は抱き上げようとする手のあいだをぬるりと抜けて、ドクターTETSUのブーツに歩み寄った。
「あッお前ェまた!」
黒猫は一度ブーツに顔を突っ込むと、顔を上げて口を半開きにし、目を見開いた。ドクターTETSUがいくら止めても、この黒猫は脱ぎたてブーツの中を嗅いではこの顔をする。
ショックを受けているような、独特の顔。この顔は猫の生理現象であって、けして黒猫がブーツのにおいに精神的ダメージを受けているわけではない、はずだ。
放っておくと前脚でブーツを抱えてさらに嗅ぎに行くので、ブーツを脱いだらまずは黒猫をブーツから引き剥がすのが、ドクターTETSUの帰宅ルーティーンだ。
832「おう。大人しくしてたか相棒」
ブーツを脱いで、ドクターTETSUは黒猫に声を掛ける。黒猫は抱き上げようとする手のあいだをぬるりと抜けて、ドクターTETSUのブーツに歩み寄った。
「あッお前ェまた!」
黒猫は一度ブーツに顔を突っ込むと、顔を上げて口を半開きにし、目を見開いた。ドクターTETSUがいくら止めても、この黒猫は脱ぎたてブーツの中を嗅いではこの顔をする。
ショックを受けているような、独特の顔。この顔は猫の生理現象であって、けして黒猫がブーツのにおいに精神的ダメージを受けているわけではない、はずだ。
放っておくと前脚でブーツを抱えてさらに嗅ぎに行くので、ブーツを脱いだらまずは黒猫をブーツから引き剥がすのが、ドクターTETSUの帰宅ルーティーンだ。
murruach
DOODLE夢の国でやってるアレアジラフェルならノリノリでこういうのが流行ってるみたいなんだってやってみるんだけどどうしてもクロウリーがやり返してくれるのが想像つかなくてやり返してくれるのだろうって考えたら(偶然居合わせた)ドクターになった(笑)しょうもないらくがきです
kidd_bbb_g
DOODLEドレスじゃないけどチャイナなので許してつかあさい。譲テツ謎時空。#ドクターTETSUドラゴンチャイナドレス部
ドクターTETSUドラゴンチャイナドレス部 ドクターTETSUはスマートフォンを掲げた。シャッター音。リビングの壁際に立っていろんな角度から自分の姿を撮影すると、今度はその場で写真を確認し始めた。
譲介はリビングから続くキッチンでコーヒーを淹れながら、その様子を怪訝な顔で見ている。突然自撮りを始める同居人もかなり不審だが、何より気になるのはその服装である。
今のドクターTETSUの装いは中華風だ。スタンドカラーの上衣は深みのある赤色で、膝下までの丈の長いもの。白のゆったりしたズボンを合わせている。上衣の前面では、精緻に刺繍された龍が巻き付くようにうねって、天に昇ろうとしている。
派手な衣装を着た姿には存在感があった。自撮りなどしてないでいつもの通りに振る舞っていれば、悪の親玉のような威厳さえ感じられたことだろう。
1524譲介はリビングから続くキッチンでコーヒーを淹れながら、その様子を怪訝な顔で見ている。突然自撮りを始める同居人もかなり不審だが、何より気になるのはその服装である。
今のドクターTETSUの装いは中華風だ。スタンドカラーの上衣は深みのある赤色で、膝下までの丈の長いもの。白のゆったりしたズボンを合わせている。上衣の前面では、精緻に刺繍された龍が巻き付くようにうねって、天に昇ろうとしている。
派手な衣装を着た姿には存在感があった。自撮りなどしてないでいつもの通りに振る舞っていれば、悪の親玉のような威厳さえ感じられたことだろう。
_inoha_
DOODLEここ1年でそっと描いてたジャンルごちゃまぜ落書きまとめです色々描いてる上に本当にジャンルがごちゃまぜです
(マリオ→FORTNITE→好きなストリーマーさん&ゲーム実況者さん→自キャラ女の子→ドクターストーンのゲン君) 16
kidd_bbb_g
DOODLE遅刻? ミニスカサンタ部は松の内までやっていいんだよ!(ロシアのクリスマスは1月7日だから)#譲テツミニスカサンタ部
譲テツミニスカサンタ部 譲介は天井を仰いでガッツポーズをした。
自身を取り巻く様々な縁と偶然の糸が縒り合わされた人生という組紐。その先端に今この瞬間がある、そのことに感謝した。クリスマスイブの夜のことである。
「お前ェにこういう趣味があったとはなァ」
TETSUからの呆れ気味の視線すら心地よい。愛する人のミニスカサンタ姿を見る譲介の返事は決まっている。
* * *
クリスマスになんか欲しいモンあるか? 譲介がTETSUに尋ねられたのは、アドベント期間が始まったばかりのある日のこと。
「欲しいものはありませんが、して欲しいことは……無くもない、です、けど……」
「なんだ遠慮か? 言うだけ言ってみろ」
「ええと……その。なにか楽しい思い出を、といいますか」
1510自身を取り巻く様々な縁と偶然の糸が縒り合わされた人生という組紐。その先端に今この瞬間がある、そのことに感謝した。クリスマスイブの夜のことである。
「お前ェにこういう趣味があったとはなァ」
TETSUからの呆れ気味の視線すら心地よい。愛する人のミニスカサンタ姿を見る譲介の返事は決まっている。
* * *
クリスマスになんか欲しいモンあるか? 譲介がTETSUに尋ねられたのは、アドベント期間が始まったばかりのある日のこと。
「欲しいものはありませんが、して欲しいことは……無くもない、です、けど……」
「なんだ遠慮か? 言うだけ言ってみろ」
「ええと……その。なにか楽しい思い出を、といいますか」
kidd_bbb_g
DOODLEドクターTETSUにバニーさんの格好をさせるハッシュタグの正確な表記がわからないのであった※追記:正しくは #ドクターTETSUバニーガール部
ドクターTETSUバニーなんだっけ部 いつもの白いコート姿に違和感を覚え、僕はドクターTETSUを見た。ここ数日続いている寒さからか、コートの前を閉じている。年中ノースリーブで平気な人が、コートの前を? 玄関で彼を出迎えた僕は、体調でも崩したかと身構える。
だからドクターTETSUが変なカチューシャを頭につけていることなんて認識から外すべき些細なことだったのだ。
ドクターTETSUはコートを脱ごうとした。僕はその背後に立って、ドクターTETSUの肩からすべり落ちるコートを受け取った。
ドクターTETSUの整った背中の筋肉がむきだしになった。
「なんで裸なんですか!」
「変質者みてえに言うんじゃねえ」
くるりと振り向いたその姿を見た僕はコートを取り落とした。
2243だからドクターTETSUが変なカチューシャを頭につけていることなんて認識から外すべき些細なことだったのだ。
ドクターTETSUはコートを脱ごうとした。僕はその背後に立って、ドクターTETSUの肩からすべり落ちるコートを受け取った。
ドクターTETSUの整った背中の筋肉がむきだしになった。
「なんで裸なんですか!」
「変質者みてえに言うんじゃねえ」
くるりと振り向いたその姿を見た僕はコートを取り落とした。
kidd_bbb_g
MOURNINGイベントで譲テツ新刊を買ってくれた人に無配おまけをつけようと思ってたけど間に合わなかったヤツです。ひとつ前に投稿した本のサンプルと合わせてごらんください。 1157フカフカ
DONEK2/ドクターTETSUと和久井くんの話/ちょこちょこ一人前和久井くんと会っておしゃべりしてるらしいT先生/高層ビルの展望室は景色がいいね/養い子の望みがなんなのか分かんないなと思っている闇医者がいるヴェイパーウェイヴ エレベーターの小部屋はすばやく天上を目指す。扉を閉じ切り、和久井をひっそりと世界すべてから隠し、隔てて、ごうごうと音を立てて階を上がっていく。室内に和久井の他に人はなく、ひとつ階をすぎるごとに、階数表示ボタンが橙に光る。壁にもたれて、ガラス張りの窓から外を眺めやる。真珠色の空、雲の八重垣、塵屑の如くに他愛なく小さな街並み、人々、ほんの数センチばかりをのろのろと這う自動車の群れ、それぞれがずんずんと和久井から離れていく。すべてが和久井から剥がれていく。
地上四十階を過ぎてはもはや、何も見えない。過去に暮らした塔のような住まいよりもずっと高いところへ来た。
急な高所への移動のせいで一時的な聴力の鈍麻を覚える。ふ、と目の前が翳る。次いであえかなベル音が響いて、扉が左右に裂けた。和久井は壁から背を浮かせ、意識して幾度か唾を飲みながら小部屋を後にする。踏み出した右足がやけに柔らかな絨毯に沈む。エレベーターホールはどこか無機質な匂いに包まれている。背後で、和久井を吐き出したばかりの小部屋がしるしると地上目指して降りていく気配がある。
3399地上四十階を過ぎてはもはや、何も見えない。過去に暮らした塔のような住まいよりもずっと高いところへ来た。
急な高所への移動のせいで一時的な聴力の鈍麻を覚える。ふ、と目の前が翳る。次いであえかなベル音が響いて、扉が左右に裂けた。和久井は壁から背を浮かせ、意識して幾度か唾を飲みながら小部屋を後にする。踏み出した右足がやけに柔らかな絨毯に沈む。エレベーターホールはどこか無機質な匂いに包まれている。背後で、和久井を吐き出したばかりの小部屋がしるしると地上目指して降りていく気配がある。