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    ノヴァ

    ONIWO_KETTOBASU

    PASTフォロワーさんリクエストのヴァリアントの元人格とキュールの過去のお話。

    ❖説明❖
    ある日インポスターであるヴァリアントが寄生された。
    だが既に身体がポスの為上手く乗っ取れず、本人格と意識の奪い合いが長く続く。
    体の色も度重なるシェイプ失敗で斑になり、拾ったキュールにも無意識に殺意を覚える事が多くなった。

    …遂に彼は彼女をエアーシップに置き去りにした。

    ⚠駄文注意
    ⚠元人格と現在のギャップ注意




    。。。


    「…キュール、これを持て。」

    「…ナイフ?これ、ヴァリアントのナイフだよね…?」

    「そうだ。」

    「私にナイフ渡したら、ヴァリアントの武器が…」

    「良いんだ。」

    「…??ね、ねぇ、どういうこと?ヴァリアンㇳ」
    「黙れ!!」

    「…っ。」



    「……ごめんな。」

    「……!ねぇ、ヴァリ…」

    顔を上げると彼は居なくなっていた。
    手元にはひやりとした彼のナイフが1本。
    彼は私を置いて去ってしまった。

    …どうして?









    …彼女を巻き込む訳にはいかなかった。

    意識が、身体が、だんだんと奪われていく。

    どうしようも無く変わっていく。

    身体を奪われる度に同族である筈の彼女に殺意を抱く事が多くなった。

    このままでは彼女を殺してしまう。

    延々と続き、大きくなる脳内の声に黙れと叫んだ。
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    kuronon_wv

    DOODLEツイで喋った葬台萌えツイ「黒い片翼のヴァくんが闇オークションにかけられてソーギヤくんに助けられる話」の導入部分。
    このあとえろくなったりお兄ちゃんが襲ってきたり話になる…かも!
    黒い天使のみつけかた「なんや、片翼やんけ」
     輝くステージ上で震える"それ"を見て、ウルフウッドはぽつりとつぶやいた。傍らの豪奢な椅子にどっかりと座っていた男が喉を鳴らして笑う。
    「欠陥品でも、『有翼種』は高く売れる。むしろここまで五体満足なのは希少なもんだ」
     そんなもんか──男の下卑た言葉を聞きながら、ウルフウッドは周囲を見やった。己の仕事であるところの"用心棒"らしく警戒するように、あるいはなんの興味もないかのように。
     とあるホテルの、華やかなシャンデリアが下りるホールには、傍らの男──ウルフウッドの雇い主のような金持ちがひしめきあっていた。誰もがスーツやドレスを着こなし、屈強そうなボディガードを連れていた。誰もが例外なく権力や金を持て余し、同時に人でなしなのだった。ここはそんな彼らの欲求を叶える、いわゆる裏オークション会場だ。非合法かつ表の世界には知られることのない商品が、ここでは平然と売り買いされる。
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