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    パーティ

    真央りんか

    DOODLE神ミキ。できてない。オータムでパーティのある日。他作品とは繋がってません。オリジナル営業モブがいます。
     オータム主催のパーティは、いささか砕けた空気だった。出版関連だとどこもこういうものだろうか。立食形式で用意された料理が開放されると、大人の節度を保ちつつ人が群がった。ラフな格好の人が多いのは、作家の率が高いからかもしれない。自分もその中の一人であるが、最初の波が引くのを待って、神在月シンジは慎重に料理を選んだ。おいしくて、普段食べてないような料理はありがたいけれど、そんなに量は食べられない。ローストビーフは良い肉が薄切りのところが良いとしつつも、その一枚を取るかどうかすら迷う。普段は高くて手が出ないフルーツを食べられるのは嬉しい。
     本来の目的である、同業者や編集者への挨拶もこなしていく。仕事先のオータム出版社のある都内まで出やすい環境でもあって、神在月はわりとこういう場に出ている方だとは思う。だが積極的に話をしにいくタイプではないので、最初の接触がうまくいかないと壁際でぽつりとするのも珍しくはない。互いに編集者を介さないと会話が続かないような同業者も多く、相対すると申し訳なさと同病相憐れむ感情が湧くが、たぶんお互い様だろう。
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    SPUR MEこちらは2023/8/6開催『床下クッキーパーティ』展示作品です。

    ヒナイチの生まれ変わりが事故で吸血鬼になったと同時に前世の記憶を取り戻してかつての伴侶だったドラルクに会いに行く話です。(未完成)

    製作途中のため途中を飛ばしたり読みにくいところがあります。
    私が読みたいので尻叩きにご協力いただけますようお願いいたします。
    転生・転化ドラヒナ(タイトル未定) 噛みつかれた痛みとともに覚えのない記憶が一気に脳に流れ出した。
     大好きなクッキーの味、優しく私の頬を優しく撫でる血色の悪い細い指、少し細めて優しく微笑む貴方の顔。
     どうして忘れていたのだろうと涙を流しながら目の前で崩れて塵と化す吸血鬼を呆然と見つめる。あの人はしょうもないことですぐ死ぬ吸血鬼だった。
     視界が霞んでいく。遠くで誰かが叫んでいる。それらの意味を理解できる余裕が私にはなかった。
    「…っああああああああああああああああああああ!!!」
     次の瞬間体中に激痛が走り地面に膝をつく。鼓動がいつもよりもずっと大きくてはち切れそうだ。これが前の私が感じるはずの感覚だったんだと頭が勝手に判断する。あいつが与えてくれるはずだった感覚なのだとナイフで傷口をなぞるようにひしひしと刻み付けられる。
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