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    ファウスト

    oriron_kon

    MEMOツヴァイ世界線でこういうファウヒスあったらいいよねっていう走り書き。
    同期前の場所がドイツのヨーロッパ系もあって、ファウストはビールをグビグビ飲めてたらいいし、ヒースは苦いのが苦手だったら可愛いよねの欲も込めて。
    酒が飲めない体質なゆえ、昔に試しに飲んだことがある経験で書いてますので間違ってたらすみません…。
    ファウヒス『ビール』 男が持ってもズッシリとした重さを感じるであろう大きなビールジョッキを軽々と持ち上げたファウストは、水を飲んでるかのようなノリでグビグビと飲み始めた。
     瞬きしている間にもあっという間に空になりそうな勢いでどんどん量が減っていく様子をヒースクリフはポカンとした顔で眺めることしか出来なかった。
     数分も経たないうちにあっという間に空になったジョッキをテーブルに置いたファウストは、口の端についた泡をハンカチで拭いとる。
     そして澄ました目で相手を見つめる。その目つきはどこか優越感に浸っていた。
    「…子供舌のヒースクリフにはさぞ出来ないことでしょう」
    「……あぁ?」
     大きなジョッキに注がれたビールを一気に飲み干すことは出来ないだろう、と遠回しに挑発された気がしてカチンときた。
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    mgn_t8

    DONE診断メーカー「三題噺」より
    「不機嫌」「言い訳」「昼下がり」
    フォロワーさんとワンドロ(+5分)

    リリーが魔法舎に来てすぐ後くらい。ファウスト語りで主にファウスト+レノックス。リリーはチラッとな革命軍組の話。
    胸に隠したそれは 再会してからずっと気になっていることがある。レノックスのリリーに対する呼び方だった。昔は敬称付けでリリーベル様と読んでいたが、今はリリーと愛称で呼んでいる。ここに至るまでどんな経緯があったのかは知らないが、共に南の国から魔法舎にやってきて親交もあったというから僕の知らない間に親しくなったのだろうということは考えなくても分かる。分かるけれど、レノックスとリリー、時にはフィガロを加えた三人の様子を見ていると胸の奥がざわりと騒ぐのを抑えることができなかった。

     ある日の昼下がりだった。東の魔法使いたちの午前の実地訓練を終えて食堂で皆で昼食を取った後だった。図書室で今後のカリキュラムを考えようと足を向けた時だった。廊下の向こうから歩いてくる人影を認識した瞬間、口を引き結んだ。レノックスとリリーだった。和やかに会話をする姿は親しみに溢れていて信頼に満ち満ちていた。未だここにいる魔法使い全員に慣れていない様子が窺えるリリーの朗らかな笑顔が向けられているのは微笑を浮かべたレノックスだった。何となく彼らから視線を逸らして黙ってそのまま歩を進める。
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