ブラッド
葵そら
DONEネロブラ♀のバレンタインです。チョコの作り方を教えて、と言ってきたブラッドに、好きな人が出来たのでは?と心配になるネロのすれ違いストーリー。
両片思いです。
ネロブラ初めて書いたので変なところあっても許してください💦 3396
こばと
DONE晶ちゃんWebオンリー開催おめでとうございます!Twitterから再掲のブラ晶♀︎です。
現パロ。ブラッドリーの姉捏造。姉視点の話です。
楽しんでいただけたら幸いです!
ベイン姉弟サンドされるブラ晶♀︎の晶の話「最近ね、店にすっごい可愛い子が来るのよ」
カチャ、と空になった皿の上にカトラリーを置いて、ちらりと目線を上げる。目の前にいる男──あたしの弟を見ると、弟は頬杖をついて、興味なさげに「へえ」と適当な相槌を打った。
「あんた、もうちょっとマシな反応できないの?」
「あ? んなこと言ったって、おまえが話すこたぁほとんど同じ内容じゃねえか」
ため息をついて、グラスを上から持ち上げてぐいっと煽った。まるで酒でも飲んでるかのような仕草だけれど、中身は水。それでも絵になるから、我が弟ながらつくづくイイ男に育ったものだ。
白黒の髪の毛にワインレッドの瞳。あたしの弟であるブラッドリーは、幼い頃からあたしが仕込んだ甲斐あって、見た目も中身もかなりイイかんじに育った。あたしと年の差五歳で、しかも弟はようやく20歳になったぐらいなのに、弟は堅気じゃない見た目と雰囲気をしているせいでよく女にモテた。弟自身、女が嫌いじゃなかったし、気に入った女とよく遊んでいた。高校生の時なんかは特に派手で、家に帰ってくるのも週に一度くらいで、それ以外の日は多分外で女と遊んでいたんだろう。
5048カチャ、と空になった皿の上にカトラリーを置いて、ちらりと目線を上げる。目の前にいる男──あたしの弟を見ると、弟は頬杖をついて、興味なさげに「へえ」と適当な相槌を打った。
「あんた、もうちょっとマシな反応できないの?」
「あ? んなこと言ったって、おまえが話すこたぁほとんど同じ内容じゃねえか」
ため息をついて、グラスを上から持ち上げてぐいっと煽った。まるで酒でも飲んでるかのような仕草だけれど、中身は水。それでも絵になるから、我が弟ながらつくづくイイ男に育ったものだ。
白黒の髪の毛にワインレッドの瞳。あたしの弟であるブラッドリーは、幼い頃からあたしが仕込んだ甲斐あって、見た目も中身もかなりイイかんじに育った。あたしと年の差五歳で、しかも弟はようやく20歳になったぐらいなのに、弟は堅気じゃない見た目と雰囲気をしているせいでよく女にモテた。弟自身、女が嫌いじゃなかったし、気に入った女とよく遊んでいた。高校生の時なんかは特に派手で、家に帰ってくるのも週に一度くらいで、それ以外の日は多分外で女と遊んでいたんだろう。
cuffblessu1213
DONE【新作】ブラ晶♀。全年齢。新刊に収録予定の描き下ろし3本のうちの1本です。
体調不良になってしまった晶ちゃんを看病するブラッドリーというシチュです。
賢者として頑張ろうとするあまりうまく甘えられない晶と甘やかしてあげたいボス
という構図を書きたくて仕上げました。アイボリーみたいにピュアでまだ始まって
いない二人です。
Ivory これまで心細くなったのは一体どんな時だっただろうと晶は思い浮かべる。例えば大学を出て就職してすぐの頃。学生時代は学校に行けば誰かしらいて、友達と過ごすのが当たり前で。帰宅すれば親がいて食事や寝床などの住環境を心地よく整えてくれた。就職して一人暮らしを始めたとたん、急にそのどちらも取り上げられてしまって、代わりに知り合いのいない職場、やり方が分からない仕事、知らない土地、他人のようにまだよそよそしい部屋と家具たちに囲まれた。どうやってそれを乗り越えたか、乗り越えたと感じたのかと思い返してみても、結局は時間が解決したとしか言いようがない。必死で前に進んでいるうちに、いつの間にか景色が変わっていたような感覚だったのだ。
4974よーぐる🍄
DOODLE別れ話をした次の日に店に来るブラッドリーとぶち切れるネロ(未練たらたら)な話てめえは記憶喪失か!「よおネロ、飯食わせろよ」
出入口の扉を開け、ブラッドリーが店に入ってきた。挨拶もないのはいつものことだ。
どう見てもカタギには見えないが、異様に似合っている柄物のシャツとスーツに身を包んだ長身を屈め、昼休憩中で内側に仕舞ってあった暖簾を慣れた様子で潜り、勝手にカウンターのど真ん中のスツールに座る。
「あー、腹減った。飯大盛りな」
そう言いながら長い足を組み、隅に置いてある新聞の束を手に取ってまず広げるのはスポーツ面だ。しかし、ゲームの内容に興味があるわけではない。チームの勝敗だけを確認し、満足そうに頷くと、スマートフォンを取り出して何者かに暗号みたいな数字と記号の羅列を送る。意味は分からないが、どうせ一般人には関係無いろくでもない内容だろう事くらいは分かる。
4217出入口の扉を開け、ブラッドリーが店に入ってきた。挨拶もないのはいつものことだ。
どう見てもカタギには見えないが、異様に似合っている柄物のシャツとスーツに身を包んだ長身を屈め、昼休憩中で内側に仕舞ってあった暖簾を慣れた様子で潜り、勝手にカウンターのど真ん中のスツールに座る。
「あー、腹減った。飯大盛りな」
そう言いながら長い足を組み、隅に置いてある新聞の束を手に取ってまず広げるのはスポーツ面だ。しかし、ゲームの内容に興味があるわけではない。チームの勝敗だけを確認し、満足そうに頷くと、スマートフォンを取り出して何者かに暗号みたいな数字と記号の羅列を送る。意味は分からないが、どうせ一般人には関係無いろくでもない内容だろう事くらいは分かる。
BL1NDF0RL0VE
DONE世界にブラッドリーしか居なかったネロの話※魔法舎軸ですが現実の人物名が出てきます
お前と地獄の話がしたい「この世界にも天国や地獄ってあるんですか?」
魔法舎中庭での訓練中、ふと、賢者さんから尋ねられた。
「あるよ、地獄。俺は旦那様と奥様に拾ってもらうまで、地獄にいた」
シノがくい、と猫のような丸い顎でネロを指した。別にシノはネロに話すことを強いているわけではない。お前の代わりに俺が話した。だから話すも話さないも、自分の好きなようにしたらいい、と大きな赤い目で、待ってくれているのだ。なんかこういうところ、あいつに似てるかもな。いや、そうじゃなくて。
「あー……まぁ俺も似たようなもんだよ。賢者さんが聞きたいのはそういうのじゃなくてさ、もっとこう……」
「祈りや信仰として、天国や地獄といったものが、この世界でも信じられているかということか?」
1500魔法舎中庭での訓練中、ふと、賢者さんから尋ねられた。
「あるよ、地獄。俺は旦那様と奥様に拾ってもらうまで、地獄にいた」
シノがくい、と猫のような丸い顎でネロを指した。別にシノはネロに話すことを強いているわけではない。お前の代わりに俺が話した。だから話すも話さないも、自分の好きなようにしたらいい、と大きな赤い目で、待ってくれているのだ。なんかこういうところ、あいつに似てるかもな。いや、そうじゃなくて。
「あー……まぁ俺も似たようなもんだよ。賢者さんが聞きたいのはそういうのじゃなくてさ、もっとこう……」
「祈りや信仰として、天国や地獄といったものが、この世界でも信じられているかということか?」
水野しぶき
DOODLE学パロ ブラッドリーの父親の葬式なかなか進まないので尻叩き用
【学パロ】ブラッドリーの父親の葬式 父親が死んだ。三番目の父だった。そのことをブラッドリーは電話で聞かされた。耳にスマートフォンを押しつけながら顔を上げると、晴れでも雨でもない、中途半端な空模様を飛行機雲が切り裂いてゆくのが見えた。
じつの父親は、ブラッドリーが中学に上がる頃に死んだ。敵対組織の鉄砲玉に体のあちこちを打たれて失血死という、なんともあっけない死に様だったが、おなじくらい、あの男には似合いの末路だったとも思う。
身一つで裏社会に飛び入り、たった十数年で独自の犯罪シンジケートと巨万の富を築きあげた男は、その筋ではカリスマとして崇められていたが、人間としては比較的クズの部類だった。ただ、裏も表も、クズほど長生きするというのが定石である。すくなくとも善人よりかはマシな生を送るというのが通説だ。数多の恨みを買いながらも、あの男が五十年以上も生きながらえることができたのは、まさに奇跡というほかない。
6375じつの父親は、ブラッドリーが中学に上がる頃に死んだ。敵対組織の鉄砲玉に体のあちこちを打たれて失血死という、なんともあっけない死に様だったが、おなじくらい、あの男には似合いの末路だったとも思う。
身一つで裏社会に飛び入り、たった十数年で独自の犯罪シンジケートと巨万の富を築きあげた男は、その筋ではカリスマとして崇められていたが、人間としては比較的クズの部類だった。ただ、裏も表も、クズほど長生きするというのが定石である。すくなくとも善人よりかはマシな生を送るというのが通説だ。数多の恨みを買いながらも、あの男が五十年以上も生きながらえることができたのは、まさに奇跡というほかない。
猫の助
INFO冬コミ103で出したブラッドボーンの小説のショートストーリー。小さい女の子のプロローグです。※※夏コミ C104(初日)に受かりましたので、
◯プロローグ アリアンナ(此方の作品)
◯プロローグ アリアンナの続きで
ヘンリックという男
上記の2点、その他(執筆中)を1冊の本に纏めて新刊として発行致します。
もう1冊連盟員のギャグ小説の新刊を出します。
サークルと新刊の詳細は後日お知らせ致します。
上記の理由によりポイピクでこの作品の更新はストップ致しますが、プロローグ アリアンナだけはこの話単品のみでも読んで頂けますが、続きのヘンリックという男は単品では読みきれませんのでご注意下さい。
サンプルとしてお読み頂けましたらして幸いです。
小さい女の子プロローグ アリアンナ
パチ…パチパチッ…
暖炉の薪が音をたてている。
ずっと雪に覆われたお城
綺麗だけどよく消えちゃうお姉さん達
おじいちゃまのお顔をした鳥の様な人達
何時も床磨きをしているお掃除のおじいちゃん達
変な兜を被ったお兄ちゃん達
物心が付いた時から周りに居る皆は優しかった。
(お外に居る大きいお腹の虫は苦手だけど)
暖かいお部屋
ふかふかのベット
優しいお母さま
ちょっと怖いお父さま
だけど幸せだった。
お父さまは怒るとちょっぴり怖いけれど、大きな手で頭を撫でてくれるのが大好きだった。
お母さまは好き嫌いをするとお父さまより怖いときが有ったけど、寝る前に抱っこをして色々なお話をしてくれるとふわふわ温かくて気持ちよくて…幸せだった。
1083パチ…パチパチッ…
暖炉の薪が音をたてている。
ずっと雪に覆われたお城
綺麗だけどよく消えちゃうお姉さん達
おじいちゃまのお顔をした鳥の様な人達
何時も床磨きをしているお掃除のおじいちゃん達
変な兜を被ったお兄ちゃん達
物心が付いた時から周りに居る皆は優しかった。
(お外に居る大きいお腹の虫は苦手だけど)
暖かいお部屋
ふかふかのベット
優しいお母さま
ちょっと怖いお父さま
だけど幸せだった。
お父さまは怒るとちょっぴり怖いけれど、大きな手で頭を撫でてくれるのが大好きだった。
お母さまは好き嫌いをするとお父さまより怖いときが有ったけど、寝る前に抱っこをして色々なお話をしてくれるとふわふわ温かくて気持ちよくて…幸せだった。
60_chu
DONEブラッドリーが産まれて育つ話ですがほとんどモブが話してる架空の話なので架空の話が大丈夫な人は読んでください。ベイン夫人が言うことには 幌越しに風の音を聞きながら今夜も降り続ける雪のことを思った。馬橇は止まることなく故郷から遠ざかる為に走っていく。どこまでも白い景色の中で私たちは揺られ続けていた。自分でどれだけ息を吹きかけても指先は暖かくならない。私たちは互いに手を擦り合ってここより暖かいであろう目的地のことを話した。誰かが歌おうと声をあげた時、体が浮き上がる感覚がして私たちは宙に放り出された。浮いている時間は一瞬だったはずだけれど空にある大きな白い月が触れそうなほどはっきり見えた。天使みたいに私たちは空を飛んで、そして呻き声をあげたのは私だけだった。
轟音と断末魔が落下していく。馬橇がクレバスを越えられなかったのだろう。獣みたいな唸り声が自分から出たことが信じられなかった。痛みのせいで流れた涙が、すぐに凍って瞼を閉ざしてしまう。体は動かない。肌の上で融ける雪を感じながら私は自分たちの村を守護してくれていた魔法使いに祈った。それしか祈る相手を知らなかった。私は私を馬橇に乗せた人を憎もうとしてでもできなくてまた泣いた。
14995轟音と断末魔が落下していく。馬橇がクレバスを越えられなかったのだろう。獣みたいな唸り声が自分から出たことが信じられなかった。痛みのせいで流れた涙が、すぐに凍って瞼を閉ざしてしまう。体は動かない。肌の上で融ける雪を感じながら私は自分たちの村を守護してくれていた魔法使いに祈った。それしか祈る相手を知らなかった。私は私を馬橇に乗せた人を憎もうとしてでもできなくてまた泣いた。
Ppeco0
DOODLEだいぶ遅れましたが、明けましておめでとうございます🎍Xでも絵を上げていますが、こっちでも引き続きポイポイ投げていく予定です。
2024年もどうぞよろしくお願いいたします🙇♀️
元旦に起きた地震、皆様ご無事でしたでしょうか。
幸い我が家は棚の物が落ちる程度で済みましたが、毎日の被害状況を見る度に心が痛みます。どうかこれ以上被害が大きくならない事を願うばかりです…。
葵そら
DONEタワマンオーナーのブラッドリーと貧乏OLネロ♀のカウントダウンパーティー年越し後も追記してアップしました!
一応、こちら(https://poipiku.com/3192399/9701847.html)の続きです。
皆さん今年は読んでくださりありがとうございました!来年もよろしくお願いいたします。 4183
taidanokiwami
SPOILER【ピジョブラ初見プレイ実況メモ】世界一読む価値の無いメモ②
ピジョンブラッドに出会えて良かった
ピジョブラ感想攻略対象全員クズで誰も攻略したくねえと噂のピジョブラやります
2023 9/23
・開始と共に李京っぽい人の声がする…?
・優しい李京の声がすると思ったらやっぱり李京役の人だった
・攻略対象4人でドライブしてんの!?攻め達みんな仲良しなの?良いことですね
・車内で音楽聞けないのは寂しいもんな
・ボブゲにおける主人公の兄は大体人生の主軸が弟で大体既に死んでる
・突然の心臓発作…本当か?怪しい…攻略対象の4人のうちの誰かが兄の死に関わってるんじゃない!?(特にそういう事実は無かった)
・高貴なお家では人が死ぬことをお隠れになるって言うの?勉強になった
・この立ち絵も無き友人 喋り方が独特で気になる
・この執事犯人じゃね?
102702023 9/23
・開始と共に李京っぽい人の声がする…?
・優しい李京の声がすると思ったらやっぱり李京役の人だった
・攻略対象4人でドライブしてんの!?攻め達みんな仲良しなの?良いことですね
・車内で音楽聞けないのは寂しいもんな
・ボブゲにおける主人公の兄は大体人生の主軸が弟で大体既に死んでる
・突然の心臓発作…本当か?怪しい…攻略対象の4人のうちの誰かが兄の死に関わってるんじゃない!?(特にそういう事実は無かった)
・高貴なお家では人が死ぬことをお隠れになるって言うの?勉強になった
・この立ち絵も無き友人 喋り方が独特で気になる
・この執事犯人じゃね?
葵そら
DONEタワマンオーナーのブラッドリーと貧乏OLネロ♀のクリスマスあらずじ
タワマンパーティーで出会ったブラッドリーとネロ。初対面で襲われそうになって拒んだネロが近くにあったルームランプを壊してしまい弁償するためにブラッドリーの元でバイトするという話。
これ(https://poipiku.com/3192399/9510262.html)の続きです。 2830
icizer0
DONEまほしめ開催おめでとうございます!12/24の23時ごろまで、ネップリ(ファミマかローソン)よろしければ
ブラネロ2種、ブラッドリー・ネロ単体の4枚あります。
id:92E5U8WLU7
すすき
DOODLE【ブラカイ/フォ学】マンスリー12月お題「秘密の場所」
ブラッドリーに誕生日のプレゼントをあげようと秘密の場所に連れて行くカインの話。
ボイスがあまりにもブラカイでこれは書かねばと思ったけど、あまりにも強すぎて全然ボイスに関係ない話しか書けなかった…………
公式がつよすぎる
探していた後ろ姿をようやく見つけて、カインはほっと息を吐いた。周りを確認してから、そっと名前を呼ぶ。ボリュームを絞ったつもりだったが、ブラッドリーと呼びかけた声は案外廊下に響いた。少し焦って、振り向いた見慣れた顔に足早に駆け寄る。
「ブラッドリー、今、大丈夫か?」
ちょっとだけでいいんだと付け足して、少しどきどきしながら答えを待つ。今日はブラッドリーの誕生日だ。人気者の彼のことだから、きっとたくさん予定が詰まっているんだろう。
カインも先約が取れればよかったのだが、打ち合わせがあって時間が作れるか微妙だったのだ。明日にでもと思っていたら、打ち合わせが予定よりずっと早く終わって、それでこうして探しに来たのだが。
1591「ブラッドリー、今、大丈夫か?」
ちょっとだけでいいんだと付け足して、少しどきどきしながら答えを待つ。今日はブラッドリーの誕生日だ。人気者の彼のことだから、きっとたくさん予定が詰まっているんだろう。
カインも先約が取れればよかったのだが、打ち合わせがあって時間が作れるか微妙だったのだ。明日にでもと思っていたら、打ち合わせが予定よりずっと早く終わって、それでこうして探しに来たのだが。
すすき
DOODLE【ミスブラ/海賊】誕生日のブラッドリーに賭けを持ちかけるミスラの話。
ボイスが良かったのでそれで書こうとしたら何故か海賊になったし、ボイスの台詞ちょろっと言うだけになってしまった。
私が以前出した海賊パロ本の設定を引き継いでいるのですが、ミスラがブラッドリーに耳飾りをプレゼントしたことだけ把握しといてもらえれば大丈夫です✌️
今日の宴はずいぶん豪勢だな、と手元のジョッキを見つめた。ミスラにはよくわからないことだが、船員が言うには、この酒はめったにお目にかかれない上物らしい。一気に飲み干す。まずくはないがやっぱりよくわからなかった。空になったジョッキに気づいた船員が機嫌良さそうにおかわりを注いでくる。浮かれた調子の歌は、どこかで聞いたことがあった。
「それ、何の歌ですか」
「そりゃあ、キャプテンの誕生日を祝う歌さ! こんなめでてえ日、歌わずにはいられないだろ!」
ミスラも歌えよと返事も聞かずに肩を組まれ、かと思えばワンフレーズだけで満足して去っていく。スキップするような足取りは、何も今の船員だけじゃなかった。船中が浮かれ、笑い、祝いの声であふれている。
1238「それ、何の歌ですか」
「そりゃあ、キャプテンの誕生日を祝う歌さ! こんなめでてえ日、歌わずにはいられないだろ!」
ミスラも歌えよと返事も聞かずに肩を組まれ、かと思えばワンフレーズだけで満足して去っていく。スキップするような足取りは、何も今の船員だけじゃなかった。船中が浮かれ、笑い、祝いの声であふれている。
すすき
DOODLE【ネロブラ/フォ学】ブラッドリー誕前日の話。
ネロは誕生日ど真ん中じゃなくて前日か翌日よなと思って書いた。
日付変わる瞬間に自分の部屋にブラッドリーがいるかもしれないことにめちゃくちゃ動揺するネロがいる。
ネロブラか……???みたいな出来になったけど私の中ではネロブラなのでネロブラです。
誕生日の翌日にはちゃんとネロブラ夜のプロレスしてくれると思う
ずっと同じところをぐるぐるとしているような気がしている。いや、気がしてるんじゃなく、実際そうなんだろう。ずっと同じことばかりを考えて先に進めない。ネロの持つシャーペンの先はずっと、問題文の傍線のとなりを彷徨っていた。
〝問二 傍線部が示すものは何か、簡潔に答えなさい。〟
答えは大体、近くにある。まずはそこから探してみること。真面目な声が脳裏に浮かんで消える。解法はわかっているのにどうしても探せなかった。滑らかに進んでいくはずの長針の音が聞こえたような気がして、ちらりと壁掛け時計を見上げた。もうあと一時間もしないうちに日付が変わる。秒針が進んでいくのを見守っていられずに、再び問題集に目を落とした。
傍線をなぞりきる前に、シャー芯がぽきりと折れた。
1394〝問二 傍線部が示すものは何か、簡潔に答えなさい。〟
答えは大体、近くにある。まずはそこから探してみること。真面目な声が脳裏に浮かんで消える。解法はわかっているのにどうしても探せなかった。滑らかに進んでいくはずの長針の音が聞こえたような気がして、ちらりと壁掛け時計を見上げた。もうあと一時間もしないうちに日付が変わる。秒針が進んでいくのを見守っていられずに、再び問題集に目を落とした。
傍線をなぞりきる前に、シャー芯がぽきりと折れた。
nabi
DONE「我らがボスに祝福を!」にて展示したブラ晶♀(+くらい)漫画です『オペラハウスのロージェにて』
ブラッドリーのBDカードからの連想妄想です
目が利くボスは良いものを晶ちゃんに沢山教えてくれそう 3
すすき
DOODLE【ミスブラ/魔法舎】依頼で西に来たブラッドリーが西の魔女に誘われて、それを目撃したミスラが「俺のものです」って奪ってくし何ならマーキングもしちゃう系の話
グラスを置いたタイミングを見計らうように、真っ赤に塗られた爪が一瞬だけ手首に触れた。
「ねえ。あたくしの宝を奪うつもりはおありかしら?」
花のような香水のにおいを纏った女が爪と同じ色の唇を小さく開く。バーの騒めきにかき消されそうな声がブラッドリーの名を呼んだ。ちらりと視線を向ければ女の魔力が歓喜に揺らぐ。まさに西らしい魔女だった。欲望と好奇心に塗れた赤い瞳が、じっとりとブラッドリーを見つめている。どこぞの賢者の魔法使いを思い起こさせた。
女のやり口は悪くない。余計な言葉を飾り立てない冷静さと、黙ったままブラッドリーの言葉を待っていられる自信を持っている。常ならば遊んでやっても構わないが、今日はここに賢者も来ている。慣れぬ雰囲気に表情を硬くして依頼人の元へと向かった背中を思い返すと頷いてやる気にはならなかった。
1575「ねえ。あたくしの宝を奪うつもりはおありかしら?」
花のような香水のにおいを纏った女が爪と同じ色の唇を小さく開く。バーの騒めきにかき消されそうな声がブラッドリーの名を呼んだ。ちらりと視線を向ければ女の魔力が歓喜に揺らぐ。まさに西らしい魔女だった。欲望と好奇心に塗れた赤い瞳が、じっとりとブラッドリーを見つめている。どこぞの賢者の魔法使いを思い起こさせた。
女のやり口は悪くない。余計な言葉を飾り立てない冷静さと、黙ったままブラッドリーの言葉を待っていられる自信を持っている。常ならば遊んでやっても構わないが、今日はここに賢者も来ている。慣れぬ雰囲気に表情を硬くして依頼人の元へと向かった背中を思い返すと頷いてやる気にはならなかった。
すすき
CAN’T MAKE【オエブラ/魔法舎】途中まで西のアレコレでオーエンのドーテーを食べることにしたブラッドリーの話なんですけど、あまりにも難しいので誰か続きを書いてほしいな!という気持ちを込めて上げときます。
フリー素材だから誰か続きをお願いします!!
やはり西の依頼など受けるべきじゃなかったのだ。体の熱さに呻きながら、吐息を吐き出す。西と相性が悪いのはブラッドリーとて百も承知だったが、それでもそこらへんの魔法使いや魔物に負けるとは思えなかった。だから受けた。夜な夜な歌声が聞こえる建物の様子を見てくる、という簡単な内容の割には、恩赦も褒美も中々のものだったからだ。腹がはちきれる量のフライドチキンを思い浮かべて、食欲が刺激された事で更に強く纏わりつくようになった魔力に顔を顰める。
見た目はただの民家。一歩中に入れば、そこは西の精霊がすべての理を支配する空間だった。強い酩酊と催淫の魔法が纏わりついて離れない。
魔力だけなら当然ブラッドリーの方が強い。だが、理性を失う寸前まで酔わされ、何もかも忘れてしまいそうなほど欲を煽られれば魔法を使うことも難しい。西の精霊が騒いでいるのが心底鬱陶しかった。だけど、それさえも気を抜けば一瞬で意識の外に追いやられる。伝う汗さえ肌を焼いて、どうにかなるのも時間の問題だった。魔法を使えるタイムリミットは近い。
967見た目はただの民家。一歩中に入れば、そこは西の精霊がすべての理を支配する空間だった。強い酩酊と催淫の魔法が纏わりついて離れない。
魔力だけなら当然ブラッドリーの方が強い。だが、理性を失う寸前まで酔わされ、何もかも忘れてしまいそうなほど欲を煽られれば魔法を使うことも難しい。西の精霊が騒いでいるのが心底鬱陶しかった。だけど、それさえも気を抜けば一瞬で意識の外に追いやられる。伝う汗さえ肌を焼いて、どうにかなるのも時間の問題だった。魔法を使えるタイムリミットは近い。
すすき
DOODLE【ミスブラ/海賊】自分だけ頭なでなでされなくて不満なミスラちゃんと、ミスラだけに渡すものがあるから頭は撫でないブラッドリーの話
前に書いた話の設定のつもりだけどやっぱりただのいちゃいちゃになった。
最後の力尽きた感がすごい
よくやった、と手下の髪を乱してやると、嬉しそうに歓声を上げて張り切って宴の準備に駆けていった。いつもするわけではないが、今日は特別だ。今日の敵船は中々上物の宝をたんまりため込んでいたし、美食家でも連れていたのか食糧庫の中も豪勢だった。ブラッドリー好みの酒も手に入った。ここ最近で一番の収穫と言っていい。船中が浮かれていた。寄港地も近付いているため、今日の宴は大いに盛り上がるだろう。
すれ違う手下がこんなに仕留めたと自慢してきたので同じように髪を撫でてやる。弾む足取りで去っていく手下を見送り、ちらりと背後に目を遣った。
「で? てめえはどこが気に入らねえんだ?」
ミスラと呼びかけると、緑の瞳がゆっくり瞬いた。いつもと同じような顔をして、そのくせ殺気が隠しきれていない。こんなに浮かれていなければ誰も近づいては来なかっただろう。何せ、宝を運び込んでからずっとブラッドリーの傍を離れないのだ。気に入らないと無言で主張しながら。
1219すれ違う手下がこんなに仕留めたと自慢してきたので同じように髪を撫でてやる。弾む足取りで去っていく手下を見送り、ちらりと背後に目を遣った。
「で? てめえはどこが気に入らねえんだ?」
ミスラと呼びかけると、緑の瞳がゆっくり瞬いた。いつもと同じような顔をして、そのくせ殺気が隠しきれていない。こんなに浮かれていなければ誰も近づいては来なかっただろう。何せ、宝を運び込んでからずっとブラッドリーの傍を離れないのだ。気に入らないと無言で主張しながら。
すすき
DOODLE【ブラカイ/パラロ】ボスの口説き方とは🤔と考えてたら何故かぽやんぽやんのカインくんが出来ました。何故?
ブラッドリーのこと大好きなのに全く自覚してないカインと自覚させようとするボスの話
たぶんボスはいっぱい駆け引きとかするし押してダメなら引いてみろとかも使うことあると思うけど、その時にもカインのこと寂しがらせずにキスするかもって時にしないとかそういう方面だろうなって考えた気がする
熱い指先が頬を撫でて、すべるように動いて項に触れる。ワインレッドの瞳が静かにカインを見つめて、ほんの少し近づいた。項を捕らえた手に力が入って引き寄せられる。あ、と思った時には瞼を閉じていた。唇に吐息が触れる——前に、鼻をつままれて目を開く。
あんなに近付いていた距離があっという間に離れて、そこにいるのはいつも通りのブラッドリーだった。
「キスしないのか?」
「あ?」
「えっ?」
ブラッドリーが驚いたように目を丸くするが、たぶんカインの方がもっとびっくりしていた。口元に手をやっても飛び出た言葉が目に見えることはない。耳には入っていたけれど。
「俺、今なんて言ったんだ?」
本当に無意識だった。あ、しないのか、と思ったら言葉がぽろっと飛び出していた。自分でも気づかないうちに泥酔していたのかとも思ったが、テーブルに置かれたボトルの中身はまだ少し残っている。ブラッドリーが連れてきてくれたバルだけあって食事がおいしくて、そっちに夢中になっていてほとんど酒は飲んでいなかった。さすがにこの量でべろべろになるほど弱くはない。
1468あんなに近付いていた距離があっという間に離れて、そこにいるのはいつも通りのブラッドリーだった。
「キスしないのか?」
「あ?」
「えっ?」
ブラッドリーが驚いたように目を丸くするが、たぶんカインの方がもっとびっくりしていた。口元に手をやっても飛び出た言葉が目に見えることはない。耳には入っていたけれど。
「俺、今なんて言ったんだ?」
本当に無意識だった。あ、しないのか、と思ったら言葉がぽろっと飛び出していた。自分でも気づかないうちに泥酔していたのかとも思ったが、テーブルに置かれたボトルの中身はまだ少し残っている。ブラッドリーが連れてきてくれたバルだけあって食事がおいしくて、そっちに夢中になっていてほとんど酒は飲んでいなかった。さすがにこの量でべろべろになるほど弱くはない。
すすき
DOODLE【オエブラ/魔法舎】どむさぶどむのブラッドリーを魔法で屈服させてさぶみたい扱うオーエンの話。
初めてのオーエン視点がこれなの、私無茶しすぎじゃない???
DomだとかSubだとかは、オーエンにとってはどうでもいいことだった。呪文を唱えれば皆勝手に跪く。ただそれだけのこと。
——そう、今みたいに。
足元で膝をつく白と黒の髪の隙間から、ロゼの瞳が覗いていた。部屋の主の為のソファに腰かけて見下ろすのはとても気分が良い。にっこりと笑ってやるだけで殺気が強くなる。それでもブラッドリーは立ち上がれない。オーエンが魔法をかけているからだ。ブラッドリーでは対抗できないのだ。そう考えるとますます気分が良くなった。
「ふふ。ちゃんとできて偉いね。《[[rb:Good boy > いい子]]》」
「っ……てめえ」
ぎりぎりとブラッドリーが歯を噛みしめる音まで聞こえてきそうだった。決して動けはしないのに、一度も殺気が緩まない。
1536——そう、今みたいに。
足元で膝をつく白と黒の髪の隙間から、ロゼの瞳が覗いていた。部屋の主の為のソファに腰かけて見下ろすのはとても気分が良い。にっこりと笑ってやるだけで殺気が強くなる。それでもブラッドリーは立ち上がれない。オーエンが魔法をかけているからだ。ブラッドリーでは対抗できないのだ。そう考えるとますます気分が良くなった。
「ふふ。ちゃんとできて偉いね。《[[rb:Good boy > いい子]]》」
「っ……てめえ」
ぎりぎりとブラッドリーが歯を噛みしめる音まで聞こえてきそうだった。決して動けはしないのに、一度も殺気が緩まない。
すすき
DOODLE【ブラカイ/フォ学】ハジメテの時にブラッドリーをガンガン振り回すカインの話。
フォ学のブラカイは、ブラッドリーがいい男完全体になってなくてカインに振り回されてて欲しいという願望が出てしまった
思わず笑いが零れてしまった。少しだけ首を竦めると、おい、と不機嫌そうな声が落とされる。
「今の状況、わかってんのか?」
「わかってる。さすがにそこまで鈍くないぞ」
ブラッドリー、と目の前の男の名前を呼ぶと、大きな傷跡が残る鼻筋に皺が寄る。少し身じろぐと耳の下でシーツがこすれる音がした。
誰もいない恋人の家で、二人でベッドに乗っていて、耳元にキスされる。その意味がわからないほど子供じゃない。だけど、不意に感じたくすぐったさを我慢するのは案外難しかった。息が吹きかかった程度で笑いが零れるほど弱いつもりじゃなかったんだけどなと耳を撫でる。以前テンションが上がったラスティカに抱き着かれた時は全く気にならなかったのに。
1410「今の状況、わかってんのか?」
「わかってる。さすがにそこまで鈍くないぞ」
ブラッドリー、と目の前の男の名前を呼ぶと、大きな傷跡が残る鼻筋に皺が寄る。少し身じろぐと耳の下でシーツがこすれる音がした。
誰もいない恋人の家で、二人でベッドに乗っていて、耳元にキスされる。その意味がわからないほど子供じゃない。だけど、不意に感じたくすぐったさを我慢するのは案外難しかった。息が吹きかかった程度で笑いが零れるほど弱いつもりじゃなかったんだけどなと耳を撫でる。以前テンションが上がったラスティカに抱き着かれた時は全く気にならなかったのに。
すすき
DONE【ミスブラ/海賊】ブ受マンスリー11月お題「日誌」
航海日誌を書いてるブラッドリーを真似するけど結局飽きてブラッドリーにちょっかいかけるミスラの話。
以前書いた話(https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=19613426)と同じ設定で書いたつもりですが、ただのイチャイチャ両思いミスブラになってしまった
ペンが踊るように紙の上を走っている。よくそんなに書くことがあるなとミスラは思うが、ずいぶん大切な物らしい。航海日誌と言ったか。船に乗るものは全員書くものらしい。ミスラはブラッドリーがこうして書いているのを見るまで知らなかったが。そう告げるとブラッドリーは目を細めて、それはそうだろうなと言うだけだった。その時を思い出して少しむかっとする。
放置されていたペンを一つ手に取り、そこらへんに置かれた紙を引き寄せた。航海していた時間はミスラの方が長いのだ。日誌を書くのならブラッドリーより上手く書けるに決まっている。
ブラッドリーはちらりとこっちを見たが何も言わなかったので使ってもいいだろう。だめだと言われたところで聞く気はなかったが。
1332放置されていたペンを一つ手に取り、そこらへんに置かれた紙を引き寄せた。航海していた時間はミスラの方が長いのだ。日誌を書くのならブラッドリーより上手く書けるに決まっている。
ブラッドリーはちらりとこっちを見たが何も言わなかったので使ってもいいだろう。だめだと言われたところで聞く気はなかったが。
すすき
DOODLE【ミスブラ/魔法舎】ブラッドリーが口では言えないことミスラにされたとしたらどんなのかな〜と考えて、多分めちゃくちゃ平和で優しくて可愛らしいことの方が嫌がりそうな気がする🤔となり書いたもの。
ミスラがブラッドリーにちゅっちゅする話(ネタバレ)
随分と腑抜けたものだなと思う。ブラッドリーではなく、傍に突っ立ったまま黙り込む男の話だ。木陰で昼寝を決め込んでいることに腹を立てているのかとも考えたが、それにしては魔力の揺らぎもない。自分は厄災の傷で眠れもしないというのに。以前北にいた頃なら問答無用で魔道具を取り出していただろう。
遠くに南の兄弟の気配を感じる。響いてくる笑い声は中央の子供のものだろうか。やけに平和で生温い。けだもののような男がでくの坊になるくらいには。
ブラッドリーにちょっかいを掛ける気がないのならどこかに行けばいいものを、男——ミスラは寝そべるブラッドリーの横に立ったまま動こうとはしなかった。何を考えているのかわからない。さすがに無視するのも限界があった。渋々目を開く。明るい日差しを背に、燃えるような赤髪がそよ風に揺れている。こちらを覗き込む顔は嫌になる程のどかだった。
1728遠くに南の兄弟の気配を感じる。響いてくる笑い声は中央の子供のものだろうか。やけに平和で生温い。けだもののような男がでくの坊になるくらいには。
ブラッドリーにちょっかいを掛ける気がないのならどこかに行けばいいものを、男——ミスラは寝そべるブラッドリーの横に立ったまま動こうとはしなかった。何を考えているのかわからない。さすがに無視するのも限界があった。渋々目を開く。明るい日差しを背に、燃えるような赤髪がそよ風に揺れている。こちらを覗き込む顔は嫌になる程のどかだった。
すすき
DOODLE【ブラカイ/パラロ】ブラッドリーが口では言えないことするなら話、ちゃんとしたブラカイ編。
ちゃんと付き合ってるブラカイ。
口では言えないこと、としか言われてないのに無意識のリアクションで自分が本当にしてほしいことバレちゃうのかわいいねという話
「だったら、してやろうか?」
口には出せないようなこと、と妙に甘ったるい声が言う。台詞だけ聞けば良い男の口説き文句だが、表情はどう見たってカインをからかっている時のものだったからため息しか出なかった。そもそも、ここは署内の仮眠室なのだ。
「そういう話じゃないだろ」
「そういう話だっただろうが」
「飲み会の話がか?」
あのメニューはおいしかっただとか、あの酒の銘柄はなんだろうだとか、同僚に最近恋人ができたらしいだとかそんな話しかしていない。そういえば、付き合うことになった時に特別な仕草をしてもらったらしいが秘密なのだと言っていたとは話したか。それが幸せそうで、いいなと思ったとも。
「そういう意味じゃないことくらい、わかってるだろ」
1213口には出せないようなこと、と妙に甘ったるい声が言う。台詞だけ聞けば良い男の口説き文句だが、表情はどう見たってカインをからかっている時のものだったからため息しか出なかった。そもそも、ここは署内の仮眠室なのだ。
「そういう話じゃないだろ」
「そういう話だっただろうが」
「飲み会の話がか?」
あのメニューはおいしかっただとか、あの酒の銘柄はなんだろうだとか、同僚に最近恋人ができたらしいだとかそんな話しかしていない。そういえば、付き合うことになった時に特別な仕草をしてもらったらしいが秘密なのだと言っていたとは話したか。それが幸せそうで、いいなと思ったとも。
「そういう意味じゃないことくらい、わかってるだろ」
すすき
DOODLE【ブラカイ?/パラロ】ネロ視点ブラッドリーが口では言えないことするならどんな事かな〜と考えてたら、何故かネロがされることになってしまったしブラカイはまだ始まってなかった。
ブラッドリーとネロは全くカプではないです。
めちゃくちゃ治安が悪い事柄に想像がいかなくて可愛い感じの想像になってしまうカインが書きたかったんです本当なんです
腹の虫が収まらないというのはこういうことかとネロはため息を吐いた。あの男に腹を立てた数などとっくの昔に両手を超えているが、今回のこれは特にひどい。うまく制御ができないままデスクに腰を下ろすと、椅子が悲鳴のような音を立てた。
どうしても直らない眉間の皺を指先で揉んで、どうにか表情を取り繕う。さっきから感じていた心配そうな視線を無視してしまえるほど、正気は失っていなかった。
「悪いな、仕事の邪魔して」
カイン、と同僚の名前を呼んで顔を上げる。予想よりも数倍心配が色濃い表情に思わず苦笑してしまった。ネロが認識していたよりもずっと荒れていたらしい。もう一度、悪かったと口にすれば気にしないでくれと首を振られた。
2450どうしても直らない眉間の皺を指先で揉んで、どうにか表情を取り繕う。さっきから感じていた心配そうな視線を無視してしまえるほど、正気は失っていなかった。
「悪いな、仕事の邪魔して」
カイン、と同僚の名前を呼んで顔を上げる。予想よりも数倍心配が色濃い表情に思わず苦笑してしまった。ネロが認識していたよりもずっと荒れていたらしい。もう一度、悪かったと口にすれば気にしないでくれと首を振られた。