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    プロトタイプ

    wombat_kawaii

    PROGRESS書きあがるまで時間がかかりそうなので、プロトタイプを掲載。完成したら加筆修正を行って支部へ。後編のさらに後編。ハスク視点。ヴォックスがたくさんしゃべる。(解釈違いになったら書き直すかも)

    ヴォックスが俺が考える最強のアラスターについて本気で語った結果、風が吹けば桶屋が儲かる方式で、ハスアラのキューピッドになっちゃったかもって話。
    タンゴはひとりじゃ踊れない【ハスアラ】酒屋で購入した安酒をボトルごと口に運ぶ。
    味なんてもはや分からない。ただ、酒の刺激とアルコールによる酩酊が心地よかった。
    アラスターに魂を渡して数年。あの時からハスクに自由はない。
    今思えば、生前、アラスターに出会ったあの瞬間から、ハスクに自由はなかったのかもしれないが。
    そうは言いつつ、地獄ではアラスターはハスクに積極的に関わることはしなかった。時折ハスクを呼び出しては殺した相手の死体掃除をさせたり、くだらない用事を言い渡すくらいでアラスター自身は必要事項のみを伝えるとふらりとその場からいなくなってしまう。
    かつてであれば、他愛ない会話をしながら共に死体の始末をしたものだが、今となってはもはや過去ということだろう。アラスターは一人で楽しむことを最終的には選んだ。そして俺はアラスターについていけなくなった。疲れた。枯れ果てた。ただ、それだけのことだ。
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    wombat_kawaii

    PROGRESS書きあがるまで死ぬほど時間がかかりそうなので、プロトタイプを掲載していく。
    完成したら(はちゃめちゃに)加筆修正を行って支部へ。生前アラスターの一人称に悩んでいます。

    謎の連続殺人犯──通称「ニューオリンズの悪魔」が残す暗号を協力して解読する生前ハスアラの話。一体、ニューオリンズの悪魔は誰なのか──!?その目的とは──!?みたいなやつ。
    タンゴはひとりじゃ踊れない【ハスアラ】「おや、新顔だな」

    その日はなんてことない日だった。

    急激な都市化の波に乗り、日雇いの土木仕事を終え、間抜けな金持ちからイカサマポーカーで擦り取ったはした金を握りしめて疲れきった体を酒に漬けて、カウンターで眠りこけて、金を擦り取られる。そんなクソッタレな日が続いていた中で、人手が足りないからと声をかけられてとあるスピークイージーの店長に拾われたのはちょうど一月程前のことであった。
    店長はよく言えばこの狂乱の忙しない時代には珍しい隣人を愛する気質のある男で、その節介にハスクも救われたわけだった。町はずれの小さなスピークイージーではあったが、それでも店長の人柄に惹かれて常連客は多かった。
    大抵のことをそれなりにこなすことができるので、大きな躓きもなく仕事を行うことができた。
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