Recent Search
    You can send more Emoji when you create an account.
    Sign Up, Sign In

    メイン

    ngw

    PAST2024年1月に発行したネロファウ同人誌のWEB再録です。
    もしもファウストがアレクに裏切られなかったら?というもしもの妄想で大盛り上がりしてしまい書きました。
    中央の国でえらい人になったファウストと料理屋のネロが恋に落ちるラブコメです。
    ネファメインでレノフィも含む下品な無配→ https://poipiku.com/1697192/11265598.html
    たとえば、週に一度来るガレットと酒が好きな客 注意書き

     この話には宗教に関する描写があります。それらは複数の宗教を参考にした本作オリジナルのものであり、また、特定の宗教や宗教そのものを礼賛したり貶めたりする意図はありません。
     そして、原作改変と捏造しかありません。

     以上をご承知おきください。


     1

     俺が中央の国の王都にやって来たのは少し前のことだ。
     街の中央には王族が政治を執り行うグランヴェル城があり、その周囲には城下町が広がっている。城を中心に住宅がひしめき合い、あちこちにマーケットや飲食店があり、住人は明るく誠実で、街角では挨拶や笑い声が響いていて活気がある。インフラも、快適に生活できるよう行き届いた整備がされており、適度に人と人の間に距離感があった。西の国のように派手ではないものの国は豊かで、道ゆく市民の表情にも余裕がある。国土の四方を他国に囲まれているため、隣国との関係がピリついているのだろうと予想していたのに、入国してみれば拍子抜けするほど平和だった。
    35222

    ff14Haurneki

    DONEエス光(自機)話。酔っ払いの相棒がなんかめちゃくちゃ柄じゃないこと喋っていますので、苦手な方はご注意。
    ※黄金までのネタバレを含みます。

    自機設定:ブライト・リピア…ローエンガルデ女性24歳。メインジョブ吟遊詩人
    愛をくれし君の ゴーニトルクの宝浜の白砂を、夕日のオレンジが染め上げる。西陽に照らされキラキラと輝く海を一望しながらの食事を楽しめるシェバーブチェは、トライヨラでも1、2位を争う人気を誇るレストランだ。メインディッシュのタコス以外にも串焼きのシュラスコやチップスのナチョス、この地で採れる新鮮な果物を使ったカクテル等メニューは充実している。海に面したパラソル付きのラウンドテーブルの下、武王ウクラマトお墨付きのタコスを頬張りながら、エスティニアンはのんびりとメスカルを煽る。アガベと呼ばれる植物の茎から採った樹液を蒸留して作られたその酒は、イシュガルドで慣れ親しんだワインやエール、クガネで好んで飲んでいた清酒等とは全く異なる味とスモーキーな香りがした。未知を楽しむは冒険者の醍醐味だという、冒険者の先輩である相棒の言を最近ようやっと理解できてきたように思う。どれつまみにシュラスコでも、と串焼きにされたロネーク肉を手に伸ばすと、聞き馴染みのある声が背中に掛けられた。
    5430

    narakaeru

    DOODLE自分だけが楽しい架空まじん任務。🌱メインで出自と願いを追っていく感じの内容なので捏造設定もりもりです。
    特にカップリング要素はなく、五部構成の予定。

    第一章 物語る言葉
    第二章 黙する言葉 ←イマココ
    第三章 律する言葉
    第四章 語らぬ言葉
    エピローグ
    語る世界、遥かなる沈黙〜第2章 黙する言葉(後)〜

     一体、どれくらいの時間を微睡の中で過ごしたのだろう。
     私を蔑んだ彼らの中に未だ息づく私のことに、彼らは気付いているのだろうか。
     数多の言葉で紡がれる可能性の海の中で現実を、拾い上げることはとても難しかった。どこにでもいて、全てを見て、聞いて──世界の始まりから言葉が存在していたのなら、私は私の民を救うことも、悲惨な戦争を生き延びることもできたのに、現実はそうはならなかった。
     体を捨て去っても尽きることのない激情が世界を焼き尽くしませんように。私が世界の中で生き続けられますように。
     ──世界が、私を忘れませんように。



     カーヴェはまだ体をうまく動かせないアルハイゼンを背負うと、惨状の広がる広場の片隅へと場所を移した。壁に背中を預けるアルハイゼンは暫くの間、手を握ったり開いたりを繰り返していたけど、段々と体の動きを取り戻していた。
    9125

    まとぺ

    DONE2024年に相互さんたちと考えた概念を振り返りがてらちまちま書いてた
    現世の二人じゃ絶対認識できない世界を、もしもの体で話して実は知らずのうちにその世界線は存在している…って感じの話。
    身内ネタ、雪の女王に関するネタバレ、そんなに重要では無いけどメインストめっちゃ最後のネタバレ入ります。
    P.M.4:43「パラレルワールド?」
    「そう。パラレルワールド。」

    日が傾き始めたP.M.4:26。ゲルダから出た聞き慣れない言葉に、カイは一言一句間違わず聞き返した。特になんでもない日、強いて言うなら今日はカイがゲルダの小屋の方に泊まるらしい。そしていつものなんでもない会話。

    「もしもの世界。ちょっと難しいけど、面白いんだよ。」
    「それって存在するの?」
    「わかんない。本当に、もしかしたらこんな世界があるかも?っていう話みたいだから…」

    パラレルワールド。またの名を並行世界とも言う。
    例えば、そこに雪の女王が居たとしよう。女王の歩んだ結末としてはこうだ。
    「冷酷非道、人間の心を理解出来ない女王はある日を堺に人に興味を持つようになり、(記録なし)を獲得。本来結末を見届けないはずの女王は眼の前の(記録なし)のことを気にかけ(記録なし)ことにした。女王は(記録なし)を放棄したと見なし、第(記録なし)回目のメルヘン時点で雪の女王の存在は確認されなかった。」
    3277