ラジオドラマ
みかん
MOURNINGほとんどメモのような忘羨の独白。日本語版小説の書き方やラジオドラマの感じだと、こういう解釈もありかもしれないと思った……。
忘却を羨む手のひらがあたたかい。
ぼろぼろになった藍湛が、俺の前に跪いて両の手を握っている。
懸命にこちらを見あげて、いつになく必死なその顔が、俺に何かを伝えようとしている。
唇がうごく。嗚呼、彼はなんと言っている?
「――――、――!」
何かを伝えようとしていることはわかるのに。それがきっと大切なことだとわかるのに。
ここは乱葬崗に近いのか。どうしてかいつもより鮮明に聴こえる亡者たちの声がうるさい。
「魏嬰、―――」
うるさい。うるさい。
「――、聞いて。私は――、」
黙れ。藍湛の声が聞こえないだろう。
「――失せろ!」
もう届かない。壊れていく彼の心を留める力が、私にはない。
―――遠くから聴こえた彼の義姉の声は届いたのに。
どうすればよかったのだろう。どうすれば、彼を繋ぎ止めていられた?
1587ぼろぼろになった藍湛が、俺の前に跪いて両の手を握っている。
懸命にこちらを見あげて、いつになく必死なその顔が、俺に何かを伝えようとしている。
唇がうごく。嗚呼、彼はなんと言っている?
「――――、――!」
何かを伝えようとしていることはわかるのに。それがきっと大切なことだとわかるのに。
ここは乱葬崗に近いのか。どうしてかいつもより鮮明に聴こえる亡者たちの声がうるさい。
「魏嬰、―――」
うるさい。うるさい。
「――、聞いて。私は――、」
黙れ。藍湛の声が聞こえないだろう。
「――失せろ!」
もう届かない。壊れていく彼の心を留める力が、私にはない。
―――遠くから聴こえた彼の義姉の声は届いたのに。
どうすればよかったのだろう。どうすれば、彼を繋ぎ止めていられた?
ツバキ
SPOILER(ドラマ第8話ネタバレ/OOC可能)表情OOCだと思いますが私心で見たいです。
「傍観者でいるのって、本心バレるのが怖いからですか?」
ラジオドラマを聞き終わった。好き。(語彙力
無色の根岸くんがナイフを持って無色の飴屋さんの心臓に突き刺さり、飛び散った血が二人ともカラフルに染める絵を描きたかったが、能力が足りない😢
aokoi
INFOリアクションありがとうございました!!>12話まで完走したので以下にまとめました。
pixiv→https://www.pixiv.net/en/artworks/112682152
>1期からのまとめ+ラジオドラマ版含む
Xfolio→https://xfolio.jp/portfolio/aokoi/works/3598877
ぬのさと
DONE魔道祖師日本語版ラジオドラマの販促イラストとツイートがおもしろすぎたので。なんど考えても、応援団長ってわからないよ。あっはい、考えるな、感じろですね。Twitterの再掲です。
三尊の一日店長 ぴよぴよぴよぴよ……
ひよこの鳴き声がうるさい。ぽわぽわした黄色い柔毛や鳴き声に癒されるのは最初だけで、勝手なところで糞をしないか、商品をつつかないか、心配でたまらない。
「兄上、懐桑の鳥はせめて鳥籠に入れさせて――」
「……お前は応援団長だろう。しっかり応援するんだぞ」
いかめしい表情で弟の身だしなみを指差しチェックする兄上だが、どう見ても自分の一日店長としての仕事がなにかわかっているとは思えない。私たち三尊で一日店長を勤めるのは二回目だというのに。そもそも、この仮の職場へ懐桑を連れてくること自体も二回目で、兄上はいったいなにを考えていらっしゃるのか。
まあ、このふたりはこれがいつものことだから、なにも考えていないのだろう。
959ひよこの鳴き声がうるさい。ぽわぽわした黄色い柔毛や鳴き声に癒されるのは最初だけで、勝手なところで糞をしないか、商品をつつかないか、心配でたまらない。
「兄上、懐桑の鳥はせめて鳥籠に入れさせて――」
「……お前は応援団長だろう。しっかり応援するんだぞ」
いかめしい表情で弟の身だしなみを指差しチェックする兄上だが、どう見ても自分の一日店長としての仕事がなにかわかっているとは思えない。私たち三尊で一日店長を勤めるのは二回目だというのに。そもそも、この仮の職場へ懐桑を連れてくること自体も二回目で、兄上はいったいなにを考えていらっしゃるのか。
まあ、このふたりはこれがいつものことだから、なにも考えていないのだろう。
庚月烽火
CAN’T MAKEとあるラジオドラマを舞台にした「某社の地方支社に勤務してる俺が神保町にある本社で研修するついでに神保町グルメを堪能する話」的な実際のお店とリンクしてる町歩きマップ兼用の同人誌が欲しいんですけど誰か作ってくださいお願いします(他力本願)セリフだけ書き散らし「短期研修?」
「そ、神保町の本社で1ヶ月ほど」
「神保町ってことはカレー食べ放題じゃないすかやったー」
「いやちゃんと仕事してね?研修だからね??」
「…もしかして君、研修で来た人?」
「もしかしなくてもそうですね」
「研修初日から何してるんスかっ」
「俺の研修は午後からなんで神保町初ランチを満喫しようとしてますが何か?」
「これがあの有名な居酒屋…!」
「よくドラマのロケで使われてますよねー」
「確かあの席に…そうあの壁のメニューがトレンド入りしたやつ…神よ!!」
「え、ガチ勢?マジで??」
「カレー屋と喫茶店だけでも山ほどあんのにそれ以外の店も豊富とかふざけてません」
「何で逆ギレ気味なんですか?」
「1ヶ月じゃ食いきれねんすよ!時間と胃袋が足りねぇ!!」
363「そ、神保町の本社で1ヶ月ほど」
「神保町ってことはカレー食べ放題じゃないすかやったー」
「いやちゃんと仕事してね?研修だからね??」
「…もしかして君、研修で来た人?」
「もしかしなくてもそうですね」
「研修初日から何してるんスかっ」
「俺の研修は午後からなんで神保町初ランチを満喫しようとしてますが何か?」
「これがあの有名な居酒屋…!」
「よくドラマのロケで使われてますよねー」
「確かあの席に…そうあの壁のメニューがトレンド入りしたやつ…神よ!!」
「え、ガチ勢?マジで??」
「カレー屋と喫茶店だけでも山ほどあんのにそれ以外の店も豊富とかふざけてません」
「何で逆ギレ気味なんですか?」
「1ヶ月じゃ食いきれねんすよ!時間と胃袋が足りねぇ!!」
れんこん
DONE第4回ベスティ♡ワンドロ用ラジオドラマの続きみたいなフェイビリですただでさえ広いエリオスタワー。
基本的に移動はエレベーターを使うように出来ているけれど、俺から逃げて行った悪い鼠はあろうことか滅多に使われることのない非常階段の方へ走って行った。
談話室のある階からひとつ下がるとビリーのイーストセクターのスペースがある階になる。
ビリーは体力があるほうじゃない。無闇矢鱈に逃げ回るのは、ビリーよりもはまぁ普通の男並みの体力の俺相手だと悪手だ。
……つまりは早めに部屋に逃げ込んでしまおうとしているんだろう。
「ビリー!」
「っ、ふふ〜ん!捕まえられるなら捕まえてみなサ〜イ♡」
「っは、何そのノリ、」
完全にこちらを揶揄う口ぶりで、ああもうと舌打ちをする。ビリーは体力は無いけど身軽だからか、走るのは早い。
ビリーがタン、タン、タンと小気味いい音を立てて階段を駆け降りていく音。……ああそうだ、ここなら誰もいないしちょっとだけならいいかな。
いい具合に空間も狭いし、反響が効く。
走るなんて面倒なことはなるべくしたくないしね。悪い鼠を袋の鼠にしてしまおう。
ほんの少しだけ、ちょっぴりだけの能力をのせ、
パチン
といつものように指を弾くと、音の振動が狭い空間 3925