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    仲間

    slekiss

    DONEるーさんに髪を切って貰うシオンさんの話。
    時系列的にはメインシナリオの途中(2~3の間)ぐらいを想定。ノイマンとシオンの関係性に大いなる捏造アリ。

    2主:シオン・N・エルフィールド。暮らしていた孤児院を戦禍で失い、共に暮らしていた仲間と死別後、流れ流れてエンフィールドへ。その後自警団第三部隊隊長のノイマンに拾われ、育てられる。淡い亜麻色の髪、薄い鳶色の瞳。

    以上を踏まえていれば読めると思われ。
    冬隣に参る 淡い亜麻色の髪を滑る淀みない鋏の音と、切られた髪が床に落ちる音。
     きこえるのは、そのふたつだけ。
     あまりの静けさに、思わずふわあと欠伸が洩れた。その拍子に淡い亜麻色の頭髪が後ろに傾く。
    「っ、急に動くな。まあ、ふた目と見られん頭になりたいなら話は別だが」
    「う……ごめん」
     頭上から放たれた、些か棘のある声に慌てて背筋を伸ばす。鋏の先をとらえたままの海色の双眸に非難を滲ませつつ、仕損じがないことを確認してから、金の髪をもつ青年は再度亜麻色の髪に鋏を入れた。 
     室内が再び、鋏と髪の落ちる音に支配される。
    「それにしても…」
     鋏を器用に動かしながら、金髪の青年──ルー・シモンズが静かに問うた。
    「何故、俺なんだ?床屋なら街にいくらでもあるだろう」
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    gureiyama

    DOODLE注意⚠️現代まで生きる神仙⑥
    お読みくださる方ありがとうございます
    今回はキャラ崩壊がいつもよりさらにひどいと思われますので
    「それでも読んでやるか」という心の優しい方に届けばよいなと思う所存です
    ※作中のギャル語…バイブスで誤魔化してください
    ※日本風ギャル?でもきっとどこの国もギャルマインドは一緒のはず
    ギャル精神は世界を平和にすると信じる

    タイトルの意味に見当がついた方は仲間
    ヒヨコではない 重い音を鳴らして玄関の扉がしまった瞬間、温客行の顔から笑みが消えた。
     現代にあっても類稀な美貌は、喜色を失うと周囲の温度がぐっと下がるような冷たさを纏う。
     リビングに戻ると、テレビの真向かいに置かれた猫ベッドの前でしゃがみ込んだ。
    「起きて! 白米!」
     ベットで丸くなっていた白猫はにゃむにゃむと迷惑そうな声を上げた。大きな手でふわふわとゆすられて、金色の瞳をかっ! と見開いた。
     にゃうな!
     眠いの! ぴしゃりと同居人の暴挙を叱る。
    「寝てる場合じゃないの! 阿絮が嘘をついて出かけたんだよ!?」
     フンマンヤルカタナイ白猫は、二人いる同居人の白い方を叱ってもらおうと、黒い方の姿をきょろりと探した。
     周囲は静かで、本当に居ないらしい、と理解した。
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