傭兵
case669
MAIKING40.傭兵砦の夜最初の一行が書きたかっただけのビクフリ散文。なんかちょうど800字くらいだし…って
いくら香油のぬめりをまとっても粘膜をひっかける荒れた指先が怯えた小動物のようにそっと中を探る。がさつな風来坊の名を欲しいままにする男が見せるそんな小心ぶりにふと、笑いが漏れる。それに気付かぬビクトールは真剣な顔で熱心にフリックの内側を確かめていた。今日が初めてというわけでも無いのにこの一時だけはいつまで経っても変わらない。もう一本、太く乾いた指先が入り口へと押し当てられ、伺うようにフリックを見たところで初めて笑われていることに気づいたビクトールの眉が顰められる。
「……なんだよ」
「いや。……毎度毎度、よく飽きないなと思っただけだ」
馬鹿にされたのはわかったらしい。ふん、と鼻を鳴らしたビクトールがフリックの腰骨に柔く噛み付き、それと同時にぐぅ、と指が押し込められる。増す圧迫感、自然と押し出された吐息が湿っていた。
885「……なんだよ」
「いや。……毎度毎度、よく飽きないなと思っただけだ」
馬鹿にされたのはわかったらしい。ふん、と鼻を鳴らしたビクトールがフリックの腰骨に柔く噛み付き、それと同時にぐぅ、と指が押し込められる。増す圧迫感、自然と押し出された吐息が湿っていた。
スマイル
INFO明瞭は甘党。マシュマロ作っておりました。↓
https://marshmallow-qa.com/smile_id5
不慣れですがお気軽にマシュマロ頂けたら嬉しいです。
1件いただいておりましたので、回答を2枚目にお付けします。
マシュマロありがとうございました! 2