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    Renri_NED

    DONE今更ながらにバレンタインお話。
    現パロかつ大学生設定割に、卿とか言っちゃってます。
    ロイは本来一学年上ですが、一年の時に長期の停学処分を受け留年して、翌年入ってきたミッタマと同学年に。
    パパエンタールは生きておるけれど、ロイは一人暮らし。ミッタマは実家暮し。
    ざっくりそんな設定です。

    恋愛初心者ミッタマと、ミッタマにだけ甘いロイです。
    それでも大丈夫な方は、どうぞ。
    初恋の途中 バレンタインを終えたばかりの冬のある日。冬の冷たい澄んだ空気と、まだ幾許か残る午後のやわらかな日差しの中、俺とロイエンタールは校門までの石畳の並木道を二人で歩いていた。
    四限目の授業が終わり、バイトに向かう生徒やサークル活動に勤しむ生徒が行き交う道は俄に活気づき、見知った顔にも幾度となくすれ違う。
    そんな慌ただしい喧騒の中、俺が声を掛けられないのは隣にいる男のせいだろう。
    オスカー・フォン・ロイエンタール。成績優秀、眉目秀麗で名を馳せ、大学のミスターコンテストでも毎年優勝している美丈夫だ。加えて運動神経もよく、読んで字の通り貴族様でもある。
    本人は名ばかりの下級貴族だというものの、父親はこの国でもそこそこ名の知れた有名投資家で、その財産と言えばかなりのものだ。
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    tugiya_s

    PAST大人ばじふゆWEBオンリー「オトナシコウ」の展示作品①です。
    こちらは本展示(作品②)の前日譚にあたるお話で、中学生ばじふゆのお話です(再掲)
    このお話の未来の話として、作品②に繋がります。

    ばじふゆ小説書き始めの頃の作品で、拙くはあるんですが、両片思いと駅を絡めた自分的にお気に入りのお話です。合わせてお楽しみいただけましたら幸いです。
    海が見える駅で「場地さぁん!海に行きましょ!」
    「あぁ?海ぃ?」

     事の発端は、一昨日のカチコミ帰りに、俺の愛機ゴキを倒してしまい、メンテナンス行きにしてしまったことから。
     昨夜、マイキーが電話口で大爆笑しながら「単車のねぇバジ、まじダサくて面白すぎるから、明日のカチコミは弐番隊の回すわ」とほざき、今夜の予定が無くなった。
     じゃあ、千冬とどっかでダラダラするか、と思っていたら、千冬は朝も昼も姿を現さず、やっと会えたのは放課後。
     顔を合わすなり、千冬は海に行こうと言い出したのだ。
    「なんで海なんだよ。湘南とか?俺、けっこーイライラしてっから、浮かれた族とか見つけたら、たぶんブン殴っちまうぞ……」
    「神奈川は合ってんスけど、ちょっと違います。ほら、電車の時間がなくなるんで!」
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