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    勇者

    tktk_soul

    DOODLEtmkz時空二次創作。
    「竜の軌跡9章と絆の旅路3章が連続した時系列だったとしたら」という設定のpopさんが2世界の勇者くんに好かれているだけのはなし。双方のストーリーのネタバレ含みます。
    ※絆の勇者はなるべく個性が混じらないようにしたつもりですが夢要素注意かも
    追憶は二度、起こら(せ)ない「しっかし、無茶苦茶するよなあ、おまえ」
     異世界ミラドシア・ベンガーナ奪還の祝いの席。その中心から離れた場所でひとごこちついているときにポップが話を振ったのは、ほんの軽い気持ちのつもりだった。

    「え……」
     話しかけられた《絆の勇者》は、戦闘時の勇ましさはどこへやら。子どものように――実際見た目はポップと大して変わらない子どもだし、それどころか最近生まれたばかりだというとんでもな存在ではあるのだが――あどけないキョトンとした顔でポップを見つめ返した。
    「あの大軍勢にひとりで飛び込むなんてさあ。ま、そのおかげでおれたちは助かったわけだけどよ」
     分断され、キングヒドラと対峙したときは正直、もうだめかと思った。ベルタの助太刀はありがたかったが、それもいつまで持ちこたえられるか分からなかった。目の前のコイツがクロコダインやヒュンケルや、仲間たちを引き連れ駆けつけてくれなかったら、どうなっていたことか。
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    coco_otome

    DONEオトメ勇者、マンガ5版完結おめでとうございます☺️
    そんなわけで、遅ればせながらエンディング後のクロービスさん視点のクロアスのお話です。
    思い出して速攻迎えに来るパターンもいいなぁと思いつつ、記憶戻るまでにちょっとラグがあってもいいよねと思ってこんな感じになりました。
    改変後の世界のクロービスさんが幸せそうで本当によかったなー。
    欠けた世界が満ちるまで / ✡️🎀--------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------





















     己の記憶が定かではなくなったのは、一体いつからだったというのだろう。
     見慣れた平和そのものの城下の風景が、眩くも明らかな欠落を抱えている。この光景が見たかったのだという感慨と、だがそれには彼女がまだ足りないという焦燥がクロービスを視察先とは反対方向の馬車乗り場へと向かわせていた。今の今まで意識することはなかったが、通りは綺麗に道が整えられており記憶よりも走りやすい。それは魔物の襲撃が頻繁にあった以前の世界であれば驚異的だが、現在ではなんの変哲もない極めて普通のことである。なにせこの世界は、最初から魔物の脅威にさらされたことなどなかったのだから。
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