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    absdrac1

    MEMO青幻+一幻+天谷奴
    天谷奴と夢野の関係について勘ぐる一郎。
    中途半端な処で終わっていますが、現時点のプロットとしては、この後天谷奴の回想が入る予定です。
    プロットを書くためのメモ的なお試し作文です。
    不眠 夢野の容態は回復しつつあった。早朝夢野の様子を見に行った時には、昨夜からの熱が大分下がっていた。昨晩は五分粥を少ししか口にしなかったが、今朝は全粥を半分ほど食べている。
     兄弟三人が朝食を食べ終えた頃、天谷奴がやって来た。夢野が寝込んでいることを伝えると、男は女の部屋へと向かった。
     天谷奴の大柄な後ろ姿を見ながら、一郎は僅かに心配になった。病床の夢野と二人だけにして問題ないのか。これまでの一郎であったら微塵も湧かない疑問である。杞憂だとは分かっている。夢野との付き合いは天谷奴の方が長い。夢野としても、信頼を置いているのは一郎よりも天谷奴の方であろう。
     然し、夢野と天谷奴の関係に就いて、一郎は不思議に思うことがある。作家とその担当編集者と云う仕事上の繋がりを超えた、何かがあるような気がしてならない。だが、一体何が考えられるのだろう。彼らは只の少々親しい仕事仲間であろう。親しいとは云っても、単に仲がよい間柄とは異なる。上辺には現れない処で、別の結び付きを引き摺って動いているように思える。
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    真蔵(ポチ)

    PROGRESS6/26 5:05
    途中で完全に勘違いしていた部分があった事に気付いてアカーーーン!!となりましたが、直したり何だりして一応完成…のはず。
    これも相変わらず何も起きないし私の願望でしかないしあってもなくても良い系のやつだし…の説明し辛くて扱いに困る謎の話なので、サンプル兼供養兼進捗として植えておきます。
    私はこう言う何も起きなくて何の起伏もない話ばかり書くマンなのでよろしくお願いします!!(最悪)
    ■尾形視点で中尉がそんなに出てこない尾鶴(と思っていたけど、全体の半分ぐらいは居た)
    ■尾形が一方的に軍曹と少尉へ同担拒否でギスっている
    ■特に何も起きないコメントに困る謎の話であり、注意書きに何を書けば良いのかわからない人間が書いている(いつも)







     俺が父上を殺した日、鶴見中尉は俺の参謀になると約束をくれた。
     それはこの人が近い将来、全てを捨てて俺だけのものになると言う事だ。
     だったら今はまだ上官と部下の関係だけれど、少しばかり先払いでこの人からの『特別』を貰ったって良いだろう。どうせすぐに全部、俺の鶴見篤四郎になるのだから。
     ──そう考えてささやかな頼みごとをしたのだが、信じられない事に鶴見中尉殿はきっぱりとそれを拒絶した。
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    朧気(おぼろげ)

    INFO笙主♂「勘弁してくれ!!」アンソロジーにイラストで参加しました。

    こちらの笙主文は寄稿イラストを描くさいのイメージとして書いたものになります(プロットみたいな感じ)
    フォロワー様に文章の一部を校正していただきました。ご協力ありがとうございました!

    笙主♂「勘弁してくれ!!」アンソロジー本は、6月25日に開催されるカリギュラwebオンリーイベント『理想に手向けの花束を2』にて頒布されます。

    .
    過去の孤独、今そこにある希望(笙主♂)放課後、一緒に帰ろうと部長からWIREが来た。
    珍しいと訝しむが嬉しく感じるのは誤魔化せず、教室で待つことにする。
    手持ち無沙汰なので窓を見やる。

    ふと、現実の自分を思い出す。
    昼間でもカーテンを閉め切った薄暗い部屋の中で縮こまるように座っている自分は、過去の罪に囚われて曇った虚ろな目で仕方なく、その日その日を生きている。

    もう逃げないで[[rb:現実 > 地獄]]を生きると決めた。その決意を捨てるつもりなどない。しかしどうしても、不安と少しの罪悪感を捨てられない。

    自分は本当に[[rb:現実 > 地獄]]を生きていけるのか。見殺しにした一凛を置いて前を向いて良いのか……。

    「笙悟」

    聞き慣れた声によって暗い思考の底から引き上げられた。
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