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    narakaeru

    DOODLE自分だけが楽しい架空まじん任務。🌱メインで出自と願いを追っていく感じの内容なので捏造設定もりもりです。
    特にカップリング要素はなく、五部構成の予定。

    第一章 物語る言葉
    第二章 黙する言葉
    第三章 律する言葉
    第四章 巡る言葉 ←イマココ
    エピローグ
    語る世界、遥かなる沈黙〜第四章 巡る言葉〜

     あれから一週間が経ち、スメールには以前と同じ平穏が戻ってきた。そもそも魔神の一件は緘口令が敷かれていたので当たり前ではあるけれど、パイモンやコレイとシティを見て回る間、おかしな噂が流れていることもない。誘拐事件に端を発した噂についても子供達をどんな形であれ家に帰し、関係者を逮捕したこともあってかすっかり下火になっていた。
     ただ、人の口に戸は立てられないもので、「新進気鋭の建築デザイナーをビマリスタンで見かけた」だとか「書記官が代理の者になっていた」だとか、部分的な真実はまことしやかに囁かれているようだった。
    「でも信じられないよね。あのアルハイゼンさんが大怪我なんて」
     コレイが受けた授業の課題については、『担当教官が入院した』という理由で単位が自動付与されることになったらしい。だから、彼女も詳細は知らないけれど彼が表に出てこられない状態であることは察していた。
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    egwk7_

    DOODLEなんでもありのカピオロ
    ・ほよふぇあ(カウントダウン?)の衣装パロ
    ・殺し屋とかマフィアパロに近い
    ・ファデュイ(殺し屋組織)と異次元探偵事務所(殺しも受ける萬屋)のイメ〜ジ
    ・完結してない、序章

    ま〜じでなんでも許せる方のみ...
    ほよふぇあ衣装パロ(マフィアとか殺し屋とかそっち系)『緊急事態!緊急事態発生!交渉は破談!もう一度繰り返す!交渉は破談!直ちに戦闘体制に着け!』
     今日の天気は晴れ、その象徴であるまばゆい光がしっかり防がれた、暗い暗い超高層楼閣。否、この都市で三本の指に入るほどの巨大な組織のアジトである此処で警報が鳴り響く。
     その警報を、うるさいな...と言わんばかりに頭上の獣耳を抑えた青年は廊下に立っていた。上半身を覆い隠す黒い外套は、足や上半身に存在するベルトは、顔に影を落とすフードは、彼の素性を隠すのに役立っていた。
    『緊急事態!緊急事態発生!交渉は破綻!最上階に集合せよ!もう一度繰り返す、直ちに---』
     けたたましく響く警報と、急に光出した赤色。黒に覆われた青年、その身体の所々に付けられた銀色の金具が僅かに光る。特に慌てる素振りも見せない彼は、静かに目を閉じた。頭上にある耳は何かを拾おうとしているのか、ゆっくりと動く。そして、何かを捉えたかのようにぴん、と立った。
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