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    嫉妬

    秋日子

    DONEルスハン。嫉妬深いルースターと浮気を疑われたハングマン。ギャグ風味
    俺の恋人が優秀過ぎる件「なんか、俺ばっかり好きな気がする」
    少しだけぶすくれたルースターが、食堂でランチをかきこみながらそんな事を言うのももう何度目だろう。フェニックスはため息をついて、再び始まったルースターの愚痴とも惚気ともつかない独り言に耳を貸すことにする。
    「今度はなによ」
    「いやさぁ、なんかここんとこ変なんだよ…何か隠してる感じというのか、よそよそしいというのか」
    「もともとそんなに甘いタイプじゃないんでしょ?」
    「うーん…甘くはなくても、俺がソファ座ってたら絶対近くにいるし、飯だって休みの日は大概一緒に食べてたし、スマホ隠してるような事もなかったんだけど。なんか最近避けられてるような感じなんだよなぁ」
    頭を抱えてしまったルースターは、恋人であるハングマンにベタ惚れである。歳下で同僚で優秀なウィングマンでもある彼とこの親友が交際をしだしてどのくらいだろう。数えるのはバカバカしいのでもちろんきちんと憶えている訳では無いが、そろそろ半年というところのはず。にもかかわらずルースターは付き合いたての頃と同じく、いやそれ以上に彼にぞっこん、首ったけ、メロメロ、とにかくそれはもう、傍から見てもあの生意気な男の事が『大好き』なのだ。
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