巽
hnsimi7
PAST2023年8月~2024年8月に描いたスタオケCP絵まとめ(順不同)。まとめ忘れもあったのでその前のもちらほら。肌色絵は下の方にまとまってます。銀唯多め。他・疾唯・堂唯・巽唯・七唯・唯怜・成唯 59かおる
DONEキスする巽と朝日奈のSSです。とても短いのでpixivに掲載するのが憚れて……こちらに掲載します。
【巽唯】キスする二人 それは、あまりに突然だった。
ドンッと大きな音がしたと思えば、巽の手が朝日奈の背後の壁についていた。さながら壁ドンの形だ。
朝日奈は巽から溢れ出る甘い陰の気配に、身体を強張らせた。
「えっ!? なに!?」
見下ろしてくる巽は、驚く朝日奈と打って変わり、余裕を含んだ笑みを返してくる。
「ねぇ。……したいのでしょう?」
「なっ、何が……」
巽への思慕の視線を外して焦る朝日奈を、じっと見下ろしてくる巽の瞳。
何も言っていないのに「あなたが言い出したことだ」とじりじりと焼いて責めてくるよう。
耐えきれず朝日奈が視線を彷徨わせる様子に、巽が含み笑いをした。
「わかっていらっしゃるくせに」
そう言いながら巽が急に顔を傾けて近づいてくる。気づけば頬に息が触れるぐらい巽が近い。
923ドンッと大きな音がしたと思えば、巽の手が朝日奈の背後の壁についていた。さながら壁ドンの形だ。
朝日奈は巽から溢れ出る甘い陰の気配に、身体を強張らせた。
「えっ!? なに!?」
見下ろしてくる巽は、驚く朝日奈と打って変わり、余裕を含んだ笑みを返してくる。
「ねぇ。……したいのでしょう?」
「なっ、何が……」
巽への思慕の視線を外して焦る朝日奈を、じっと見下ろしてくる巽の瞳。
何も言っていないのに「あなたが言い出したことだ」とじりじりと焼いて責めてくるよう。
耐えきれず朝日奈が視線を彷徨わせる様子に、巽が含み笑いをした。
「わかっていらっしゃるくせに」
そう言いながら巽が急に顔を傾けて近づいてくる。気づけば頬に息が触れるぐらい巽が近い。
mobukuso
DONE最終的に巽マヨに帰結する俺マヨ鬱SSです。俺くんがDVモラハラ男でマヨイがひたすらかわいそう。誰も幸せになりません。鬱勃起できる人しか読まないでください。あいつのせい晩夏の夕日を背にして、茜色に染まるアパートの一室を俺は眺めていた。正面に見える狭い台所には、夕日の明かりに照らされてぬっと伸びる、黒い、1人分の人型。視線を落とすとダイニングテーブルの上には、俺のために用意された食事と、あいつの汚い字で書かれた1枚の紙切れが置いてあった。
「今までありがとうございました。さようなら。」
━
追想
ゾッとするほど真っ直ぐな目で見つめられたあの日から、俺はあいつから妙な距離感を覚えるようになっていた。明らかに返事が素っ気ない。「風呂」と言えば、これまでなら遠慮がちに笑って「準備できてますよぉ」と言っていたのに、最近はこちらを見もせず「いつでも入れますよ」などと生意気な返事をしてくる。叱りつけても、あの目だ。あの目でこちらをじっと見つめてくる。そんなことが、何日か続いていた。
1924「今までありがとうございました。さようなら。」
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追想
ゾッとするほど真っ直ぐな目で見つめられたあの日から、俺はあいつから妙な距離感を覚えるようになっていた。明らかに返事が素っ気ない。「風呂」と言えば、これまでなら遠慮がちに笑って「準備できてますよぉ」と言っていたのに、最近はこちらを見もせず「いつでも入れますよ」などと生意気な返事をしてくる。叱りつけても、あの目だ。あの目でこちらをじっと見つめてくる。そんなことが、何日か続いていた。
Kani_ssa
DOODLE巽君の作画よくなったねぇ…📚(画像は適当に切り抜いてきたものなので話は繋がってない)
まあクリスタの3D素材のおかげですが!!??!
もうポーズ取らせないと絵が描けねえ。クリスタありがとう。お前がいないと私は何も書けん… 3
アクアマリン
DONEESkeyのワンドロお題「雨の日の風早巽」をワンライで参加させて頂きました!巽夢 ネームレスです。全年齢です。
巽くん呼び固定です。
小説版もアップしてますのでお好きな方でどうぞ。 3
アクアマリン
DONEESkeyのワンドロお題「雨の日の風早巽」をワンライで参加させて頂きました!巽夢 ネームレスです。全年齢です。
いつも通り付き合ってるし一緒に住んでますね(?)
巽くん呼び固定です。
画像版もアップしますのでお好きな方でどうぞ。
忘れ物 今日は休日だから朝からドラマの録画を消化していた。ちょうど一本見終わったタイミングでふと、窓の方を見ると遠くが暗い雲に覆われ始めているのが見えた。梅雨の天気は不安定だ。
天気予報で久々に晴れだと言っていたから洗濯物を干したのに台無しになってしまう。努力が水の泡になってしまう前に急いで取り込む。引き続き部屋干しするものと、乾いて収納するものとに仕分けて作業をする。空に浮かぶ雲に心まで覆われないように鼻唄を歌っていると、巽くんのことを思い出した。
「あれ……そういえば今日は一日晴れって言ってたから傘持っていってないよね」
ただの通り雨で済んでくれればいいが、また明日以降は天気が崩れると言っていたから難しいだろう。彼のお仕事が終わる頃に駅前までお迎えに行こう。そのギリギリまでは少しゆっくりしようかな。
1455天気予報で久々に晴れだと言っていたから洗濯物を干したのに台無しになってしまう。努力が水の泡になってしまう前に急いで取り込む。引き続き部屋干しするものと、乾いて収納するものとに仕分けて作業をする。空に浮かぶ雲に心まで覆われないように鼻唄を歌っていると、巽くんのことを思い出した。
「あれ……そういえば今日は一日晴れって言ってたから傘持っていってないよね」
ただの通り雨で済んでくれればいいが、また明日以降は天気が崩れると言っていたから難しいだろう。彼のお仕事が終わる頃に駅前までお迎えに行こう。そのギリギリまでは少しゆっくりしようかな。
nlak_kk
TRAINING新婚の巽マヨ。穏やかでやさしい未来の話。ほんの少し🍋イベント要素あり
焼きたての味はあなたとの特別 風がカーテンを揺らし、かさりとアルバムを捲る。何度も開かれたであろうページは幾分か日に焼け、青春が遠く過ぎたものだと語るようだった。部屋に一人分の足音が響くと、厚い表紙がぱたりと閉じられる。ターコイズのレザークロスにあしらわれた四つのスートを細い指先がするりと踊る。
「マヨイさん……っと、すみません。窓を閉め忘れたようで」
エプロン姿の男は、甘い匂いを纏わせてマヨイの細腰を一度抱くと、悪戯げにカーテンを揺らす風を遮る。「巽さん」と名前を呼んだきり静まる部屋で、なおも慈愛に満ちた表情でアルバムに目を落とす彼の指をそっと絡めた。
「懐かしいですな。フランスへ行った時のものですね」
巽が優しく目を細めるとマヨイはこくりと頷く。せっかくですから復習しておこうかと思って、と控えめな言葉が返された。
998「マヨイさん……っと、すみません。窓を閉め忘れたようで」
エプロン姿の男は、甘い匂いを纏わせてマヨイの細腰を一度抱くと、悪戯げにカーテンを揺らす風を遮る。「巽さん」と名前を呼んだきり静まる部屋で、なおも慈愛に満ちた表情でアルバムに目を落とす彼の指をそっと絡めた。
「懐かしいですな。フランスへ行った時のものですね」
巽が優しく目を細めるとマヨイはこくりと頷く。せっかくですから復習しておこうかと思って、と控えめな言葉が返された。
jinlaw.
MOURNING「上手くいかないことを乗り越えていくこと」の際限のなさに眩暈がするけど、それでも上手くいかないことを諦めることもできないので前を向く覚悟を持っている礼瀬マヨイの話です。もう5回くらい擦ったコンセプトをまた擦っている。
例によって巽さんと愛云々の会話をしますが信頼ベースなのでCPのつもりでは書いていません。 8
ミテルチャン
MOURNING2022年頃※巽マヨの本作ろうとして力尽きた原稿の一部。
まだ付き合ってない1年目の巽マヨで、なぜか毎晩マヨイさんをいじめる夢を見るようになってしまった巽。その邪念を察知したマヨイが夜な夜な巽の元にやってくるお話だったんでつが ワイが途中でインポ(物理)になった為、制作中断されました。 5
nlak_kk
TRAINING💚💜が夜の海で過ごす話。いずれ書こうと思っているお話の後日譚のため、不明瞭な点を含みます。
祈らないものたち 七月六日、もうじき日を跨ごうとする新月の夜。
きぃ、かたりと、ロッジの扉が静かに閉まる。他人と暮らす中でこんな小さな生活音は極めて些細なものだった。眠りを揺り起こすこともないこの音を、もうひとつの足音がひたひたと後を追った。
ロッジを出てじゃりじゃりとしばらく地面を踏み鳴らした後、こつこつとコンクリートを蹴る。しばらくするとしゃくしゃくと砂が足にまとわりつき、湿った風が焦燥感を撫でた。目的の相手はというと砂浜にひざ掛けを敷いて座り込み、ぼうっと遠く海原に視線を向けていた。紫色の髪は夜半の海に同化し、膝を折る姿は怪人というよりもむしろ波打ち際で黄昏る人魚のように思われた。
「マヨイさん! 」
突然の呼びかけ声とスマートフォンのライトにひっと悲鳴が上がる。声の主に振り返れば、新月の夜でもそのきらめきがわかる薄緑色の髪がゆらりと彼のそばに寄った。
4293きぃ、かたりと、ロッジの扉が静かに閉まる。他人と暮らす中でこんな小さな生活音は極めて些細なものだった。眠りを揺り起こすこともないこの音を、もうひとつの足音がひたひたと後を追った。
ロッジを出てじゃりじゃりとしばらく地面を踏み鳴らした後、こつこつとコンクリートを蹴る。しばらくするとしゃくしゃくと砂が足にまとわりつき、湿った風が焦燥感を撫でた。目的の相手はというと砂浜にひざ掛けを敷いて座り込み、ぼうっと遠く海原に視線を向けていた。紫色の髪は夜半の海に同化し、膝を折る姿は怪人というよりもむしろ波打ち際で黄昏る人魚のように思われた。
「マヨイさん! 」
突然の呼びかけ声とスマートフォンのライトにひっと悲鳴が上がる。声の主に振り返れば、新月の夜でもそのきらめきがわかる薄緑色の髪がゆらりと彼のそばに寄った。