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    怖い

    kenken_Power

    PROGRESS初めて書きました。
    どうぞお手柔らかにお願いします。
    ※中途半端で終わります。(続きは未定
    ※描写はキスまでですが、匂わせがあります。
    ピーターは吸血鬼怖いし嫌いだけどそれ以上にアロの事が大好き!なので恋は盲目なんだなって感じで読んでください頼みます🙏
    雨の日のピタアロピーター・ヴィンセントは自室の大きな窓に打ち付ける雨粒を眺めながら深いため息をついた。

    「今日は会えないな…」

    誰も居ない広々とした部屋に自分の声だけが静かに響く。
    この街に不満はないが、唯一欠点をあげるとするなら雨が多い事だ。あと観客のノリが悪い。
    以前なら雨など気にも留めなかったが、今や酒を煽らないと気持ちが落ち着かずイライラしてしまう。
    なぜ俺がここまで気持ちを乱さないといけないのか。
    原因は恋人であるヴァンパイア、アロにある。

    俺の生い立ちを知っている人が聞けば信じられない話だろうが、俺たちは本気で愛し合っていた。デートもするし人間の恋人同士がする事は大体やった。もちろん身体の関係だってある。
    アロはヴァンパイア一族の長であり、名声もあり力も段違いに強い。最初の内は力加減が難しいと言いながらハグをするだけで俺の肋骨を数本折った事もある。あの時は流石にビビったが…時が経つにつれてアロも分かってきたのか最近は骨を犠牲にする事は無くなった。いや、概ね無くなった。
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    りま!

    MOURNING•欠けた月(前編)の続きです。
    •後編は宗雲視点
    •注意書きは前編にて!

    ▼以下独り言なので読み飛ばしてOK!
    某雑誌の朝の一コマに影響されまくっていますww
    2部が始まる前にどうにか終わらせたくて少し駆け足になってしまった…!2部が怖い。
    欠けた月(後編) 完全に戴天の意識が落ちたことを確認してから、宗雲は立ち上がる。本当は水を飲ませたいし、何か腹に入れて薬も飲ませたい。ただ、今はせっかく眠った戴天を起こしたくなかった。
     冷たい水を絞ったタオルをそっと戴天の額に乗せる。そのまま頭を撫でて、作り物のように整った戴天の寝顔を見つめていた。
     
     申し訳ない、とは思う。記憶が全てあるわけではないが、確実に戴天を傷つけた自信はある。高塔の秘密を暴くために生きている自分では、この男と共に生きることはきっとできない。それでも欲しいと思うのもまた真実だった。どうしても手に入れたい。隣に居た頃も今も。戴天への執着を、真実を知るためだと自分に言い聞かせでもしないとこの男に何をしでかすか分からない。二重にも三重にも真実に鍵をかけている戴天の、簡単には手に入らないであろう心の奥底を素手で掴んで引き摺り出してやりたい。高塔という檻の中で生きているこいつの羽を全て毟り取って飛べなくなった時に縋るのが自分であってほしい。
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