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    戦争

    dumb_bomb_

    DONE模索しながら書いたシャンバギ

    頂上戦争後、シャンクスの船に乗って逃げることにしたバギー
    酌み交わすだけの夜であっても 肩の重みに溜息は尽きない。
     宝の地図を条件にお願いを聞いてやったはずが、咄嗟の嘘だった、なんてことを言い出した。だからマリンフォードから安全に離れる為に船に乗ってやった。船員は何やら言いたげな顔をしていたが、船長が承諾したのだから仕方なく受入れたようだった。
     それからしんみりしているのは似合わないと飲めや騒げやと宴が始まる。あれだけの海賊や海軍が死に、世界を変えるほどの戦争で体力も精神もそれなりに削れたはずだが、旨い酒が提供されたとたんこの騒ぎだ。おれもさっきまではその中心で飲んで騒いでいた。今じゃ人の少ない端まで移動して、というより引きずられるように連れて行かれた。
     「バギー飲まないか」と振り返らなくてもわかる声に背中で拒否を示したが、連れてきた囚人たちは四皇から声が、酒の誘いを断ったぞ、さすがキャプテンバギーだ、と勝手に騒ぎだす。注目され崇められるのは嫌いではないが、誘い相手はあのシャンクスだ。ここで酒を飲み交わしたいとも思わないし、話したいことも何もない。「おめェとは飲まねえ」「飲もうぜ」繰り返される変わらない問答。こうなった時に大体折れなきゃいけなくなるのは「高い、いい酒があるんだ」どうだと出てきた銘柄に舌打ちをしながら頷く自分である。
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    96noScull

    DONE三天戦争直後の話。どらくまという忍者バトル(語弊はない多分)漫画に冥銭の話が絡めてあって、いつかネタにしたいな~と思っていたので。日本の三途の川の渡し賃とギリシャ神話のカロンの川の渡し賃、真田の六文銭が有名ですが、カロンの渡し賃は1オボロス=オボロス6枚で1ドラクマ=掌いっぱいのという意味。冥銭の文化があるとこは大抵燃やすみたいだけど日本とギリシャだけ『渡し賃』なの面白いですよね。
    カロンの畔にてごうごうと音を立てる濁流の前に、頼りなげな金髪の少年が立っている。
     やめろ、そっちへ行くな。
    「ねぇ、ココ君――」
     やめてくれ。

     君は冥銭を稼いでいるんだね。
     そう宣ったのは情報源の一つだった、大陸系の占い師の爺だった。
     死者があの世で困らないように、弔いのために燃やす金。
     赤音さんのことを知っている、そしてイヌピーのことも知っているという脅しだろう。
     これからも御贔屓に、と流暢な日本語で握手を求められた。食えない爺だった。
     握手をしながら片手ではその手を切り落とすための刀を握りしめているのが大陸流だ。
     関東卍會として動くようになって、金の使い方も派手になった。兵隊は金がかかるし、ましてやチンピラどもは鬱憤が溜まればどこぞになびきかねない。
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