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    yky408

    MOURNING【山戸/死にネタ注意!】
    あっけなく死んでしまった山田と、淡々と生き続けるちょっと不器用な戸田くん。
    冒頭から山田が死んでいたりと捏造甚だしいです。原作のイメージを壊したくない方は見ない方がいいです。閲覧は何でもお許しいただける方にお願いします。
    相手を殴ったり注射突き刺したりお身体的にやりあってるのも美味しいけど、精神的な部分でやりあってる山戸もとても危うくて好きだな。
    missing「鬼太郎さん、お久し振りです……」
    「あなたは……」

     久しぶりに現れたその人は、変わらず美しく変わらずどこか寂しげに笑っていた。そんな姿を見ていると、初めて会った時に時間が引き戻されてゆくような感覚に陥る。
     数年前、ニューギニアへ向かう空港のロビー。忙しい仕事の合間を縫って駆けつけ、たった一人の肉親を想い、小さなお守りを僕に託したひと。誰よりも彼を信じ、慕っていたひと。あの頃と何一つ変わらない彼女だったけれど、唯一あの時と違っていることがあるとすれば、その瞳がひどく悲しそうに見える……ということだけ。

    「鬼太郎さん……」

     彼女の言葉はそこで止まってしまった。しばらく様子を伺っていたが、一向にそこから先を切り出せないでいる彼女に「啓子さん?」と促すと、ようやく意を決したような表情をして続きを口にする。その声は僅かに震えていた。
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    hujino_05

    PROGRESS※書き途中なので急に終わります/猫に狂う人々と戸惑う五と猫/五の最強感がまったくない
    ノワール ソレにいちばん最初に気がついたのは虎杖悠仁であった。彼のズバぬけた身体能力のひとつである動体視力は、木々や草むらの間を走りぬけるモフモフしたナニカを捉えたのだ。シルエットや尾の長さかたちからして、おそらく猫か、ばあいによってはタヌキではないかと思われた。しかし警戒心が強いのか虎杖以外の視界にはかすりもしないモフモフは、ながいこと、虎杖の気のせいか見間違いということで片づけられていた。なにせ此処は呪術高専。結界も貼られている上、おどろおどろしい呪具も呪物も呪いそのものも山ほどある空間で、基本的に野生動物は寄り付かないらしいのだ。野生動物は呪力を感じ取り逃げるものらしい、と言ったのは誰だったか、虎杖は記憶を探りながらも「でもやっぱ気のせいじゃないと思うんだよなぁ」とくだをまいては、釘崎と伏黒に「疲れてんのよモフモフと癒しが足りないんでしょ。ホラ、脱兎だしてやりなさいよ」「そういう用途じゃないんだが…」と言われながら脱兎を出してもらったりしていた。ちいさくて目がくりくりしていて耳の長いモフモフがかわいいので、虎杖はわりとすぐに自分しか見かけないモフモフのことを忘れたが、そういう時に限ってすぐに視界の端にモフモフが入り込んでくるので「やっぱ気のせいじゃない!」となるものだから、この話は結末を迎えず永遠同じところをぐるぐると回っていた。
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