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    投影

    aya_Heroine

    DONEモブ視点のエー監♀
    エース寮長設定です。
    後半少しだけ雰囲気注意。
    モブに自己投影して楽しんでください。
    .









     僕の前に現れたあの人は、まさに女神様だったのだ。




      憧れだったナイトレイブンカレッジに入学出来て早数ヶ月が経った。だけど実際入ってみたら、そこは勉強も運動も苦手な自分には厳しい世界だった。あまつさえ選定されたのはハーツラビュル寮。どうして自分なんかが、なんて入学式は闇の鏡を睨み付けてやろうと思った。寮長もいかにもな陽キャ人で副寮長の方が僕には好ましく思えた。しかもこの寮、なんでもない日のパーティとかよく分からないパーティを定期的に開催している。今日だってそのパーティに使うハリネズミが皆逃げ出してしまい、この薔薇の迷路まで追いかけて来たら自分が迷子になってしまったのだ。全くもってついてない。
     『……だから嫌だったんだ、ハーツラビュル寮なんて……』
     そうして一人ぶつくさと文句を垂れながら、途方に暮れつつある時だった。音も気配もなく、いきなり後ろから声を掛けられたのは。
     『……君、迷子? 見ない顔だから一年生……かな? あ、ごめんね。自分、怪しいものではないです! 脱走したハリネズミを追ってきたら迷子になっちゃって』
     いきなり現れ喋りだした人に遠慮な 3889

    ぽみょか

    DONEこんな感じの本が出る予定~…
    コウキぬいとあげはぬいが人類の消えた世界でちいさないのちしてるはなし(???)


    ⚠️ごりごり特殊設定本⚠️
    ※南揚のエッセンスが投影されたぬいたちが主役
    ※南揚本人は出ない
    ※ぬいが流暢にしゃべるし歌う
    ※書いてる側もふわふわした設定でなんとなくで楽しんでる
    ◆はれたそらに





    「あげはぁ、洗剤手に入ったよ。
    キャップ一杯分もある」

    ととっ、と板張りの床へ響いたコウキぬいの足音に、あげはぬいは顔を上げた。


    コウキぬいは、足が速い。
    声がかかって顔を向けると思ったよりも近くにいるから、いつもびっくりさせられる、と、あげはぬいは目をぱちぱちさせて思った。
    足の長さは、あげはぬいとそう変わらないはずなのに。どうしてあんなに、さくさく歩いて走れるんだろう。ちがうのかな、どこかの綿が。

    「ほらみて、これ」

    真隣に立ったコウキぬいが両腕を使って大事そうに差し出したのは、重たそうなペットボトルのキャップ。
    トロンとした半透明の液体が、うちがわでゆっくりと波うっている。
    ないはずの五感をふうわりなでてくすぐるのは、あたたかい色の花のかおりと、綿の身体が覚えている胸のすくような清涼感。
    明日は久しぶりのセンタクだ、と。
    あげはぬいも笑顔になった。



    ***
    洗濯をする日、あげはぬいたちの朝は早い。

    よく晴れていても天気が急に変わる日だってあるし、夏でも気温が一日中高いままだって保証もないから、なるべく朝の早いうちに洗うのをすませて、乾か 4036