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    日本

    shimotukeno

    DOODLE※母が曾祖父から聞いたという寝物語をもとに書いたお話を童話として再構成した(ものをさらに日本語訳した)というていの五部のお話  12 ノトーリアス・クソデカ戦
    12 空飛ぶ棺桶十二 空飛ぶ棺桶

     ウェネトゥスとサトゥルーニャ島を結ぶ飛行船は一日一便しかありませんでした。ですから、ジョジョ達がちょうど乗れたのはなんとも幸運としかいいようがありません。これも、朝早くから動いていたおかげでしょう。早起きするといいことがあるのです。でも、ブルーノたちは徹夜ですけれどね。さて、この飛行船は旅客の他にも郵便物を運んでいます。むしろ、最初は郵便のための飛行船でした。それが、飛行船がより多く、より重いものを運べるようになったので、人を乗せるようになったのです。
     飛行船は、上が大きなガス袋になっていて、下に操舵室や客室が飛び出ています。ジョジョ達が乗るのはもともと『運ぶため』の飛行船なので、椅子やトイレなどの最低限のものがあるだけですが、もっと巨大で豪華な飛行船ともなりますと、寝る部屋や、レストランや、ちょっとしたダンスパーティーを開けるホールなどがあるのだそうです。ですが、ジョジョ達の乗る飛行船も斜めの大きな窓がついていて、椅子もまわったり、倒せたりするので、空の旅を楽しむには十分でした。
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    unimisotomochi

    DONE付き合っていない日本とブラジルで遠距離中の侑日が、ひょんなことから写真を送り合う話です。片思いどころか自分の気持ちにも気づいていない二人です。。
    透明な朝 日向がブラジルに戻って二年が経ったある冬の日、めずらしく大阪で雪が降った日のことだった。練習終わりのロッカールームで誰かが言ったのだ。「日向が怪我したらしい」と。
    「……え?」
    「負傷退場したって、ネットニュースに出てる」
     周囲の騒めきが一瞬遠のいた。思考が止まり目の前が灰色に染まる。「おい、侑。大丈夫か?」肩に手を置かれ、侑はハッと我にかえった。
     チームメイトに上の空で返事をすると、慌ててロッカーからスマホを取り出す。いつもなら思うがままに制御できるはずの指先が、画面上をでたらめにすべった。
     記事はすぐに見つかった。第二セットの終盤、スパイクの着地の際に相手コートのブロッカーの足を踏み、右足首を捻ったらしかった。そのまま途中退場し、現在検査中のため負傷の程度は不明。試合後の監督の説明によれば、長期離脱するほどの大きな怪我ではないとある。記事にはさらに、選手やスタッフに両側から抱きかかえられた日向の写真も掲載されていた。眉間に皺を寄せた険しい表情が、壮絶な痛みを物語っているようで。大事ではないことにひとまず安堵したが、侑は小さなその写真からしばらく目が離せなかった。
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    まさよし

    DONEオーカイ パラロイ 色々都合よく解釈してます
    普通に付き合ってイチャイチャしてます
    え?日本が舞台?みたいになる描写があるんですが目をつぶってもらえると助かります(?)
    オエが物理的に壊れます 直るけど死ネタっぽいです
     明後日の昼頃に帰る。今回は一週間くらいいる予定だから。
     このメッセージが届いたのが昨日で、要するに俺はこの散らかった部屋を明日までに片付けておかなければいけないということだった。オーエンはいつもこうやって急に帰ってきては、好きな期間滞在してまたどこかに旅に出る。一週間なら長いほうだ。
     オーエンはここに来る時は、帰る、という言葉を使う。半年か一年に一度、長くても一週間だけを過ごすこの家を、自分の帰る場所だと思ってくれている。それを認識するたびに、うれしいような寂しいような、どちらともつかない感情が胸に生まれる。だったらもっと長くいてくれていいのに。たとえば、ずっとここにいて、たまに一週間くらいの旅に出る、それじゃいけないんだろうか。アシストロイドを家族に迎え入れるほどの収入なんてないのに、もしそう出来たとしても仕事ばかりで退屈させることはわかっているのに、そんなことを考えてしまう。
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