春風
orangreen1006
DONEからなしさん(@krnsnov)の作品(『浮世に琴の音と微睡む』より、『羨雲、姑蘇の春風を隠さふ』(https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=17172885))の一部を漫画で描かせて頂きました!(掲載、公開許可頂いております) 4y0isono2
SPOILER春風桃李巵、東京千秋楽まできたね~!本当によかった。双騎始まるまでは楽しみと不安同じくらいだったんですけど、結局はすごく良くてずっと考えてしまう。最後鶴丸が穴に落ちたときの表情は大倶利伽羅くんしか見えないけど、少し沈黙するときの鶴丸どういう顔してたのかな~。ともかく無事に千秋楽を迎えられますように!終わったら何か描きたいなyun_be_fall
PAST风息と虚淮の出会い妄想。⚠风息師匠捏造有り。pixivからキャプ引用↓
『小豹豹和我』
ちゃんとご挨拶するチビ风息というのをやりたくて。
『幸会』
风息の覚悟、見届けようとする虚淮。離島での歓迎会で虚淮は何を思ったのか。小黑にかつての风息の面差しを見たのではないか。裏テーマは「私の春風」です⊂( ˆoˆ )⊃ちなみに幸会(お目にかかれて光栄です)は阿赫が小黑に言った台詞。 20
hirose_anu
MOURNING春風とオオカミくんには騙されない(14)春風とオオカミくんには騙されない(14)春風とオオカミくんには騙されない(14)
「…わからないです」
「何が?」
「あなたのしたいことがわからないです。この番組にはたくさんの視聴者がいることもわかる。その視聴者が私に期待しているなら…どうしてその恋の弊害を止めないんですか」
「弊害って?」
「わからないわけないでしょ?…真桜のことです。私だけならまだしも他の子たちにも影響が出ています。スタッフさんもこの状況は把握しているしあなたにわからないはずがない」
「ああ真桜ちゃんのことか。…残念だけどこちら側からは止めないよ。」
「!どうして…」
「それが彼女の恋のやり方だからだよ。真桜ちゃんは澄花ちゃんを蹴落としてでも幸多くんを手にしたいんだよね。…まあそれが純愛なのかまであわからないけど。…とにかくだ。君や他の出演者に危害が及ばない限りこっちは干渉は一切しない。」
1580「…わからないです」
「何が?」
「あなたのしたいことがわからないです。この番組にはたくさんの視聴者がいることもわかる。その視聴者が私に期待しているなら…どうしてその恋の弊害を止めないんですか」
「弊害って?」
「わからないわけないでしょ?…真桜のことです。私だけならまだしも他の子たちにも影響が出ています。スタッフさんもこの状況は把握しているしあなたにわからないはずがない」
「ああ真桜ちゃんのことか。…残念だけどこちら側からは止めないよ。」
「!どうして…」
「それが彼女の恋のやり方だからだよ。真桜ちゃんは澄花ちゃんを蹴落としてでも幸多くんを手にしたいんだよね。…まあそれが純愛なのかまであわからないけど。…とにかくだ。君や他の出演者に危害が及ばない限りこっちは干渉は一切しない。」
hirose_anu
MOURNING春風とオオカミくんには騙されない(13)春風とオオカミくんには騙されない(13)春風とオオカミくんには騙されない(13)
「…え?」
「だからさ、こうたくんのこと諦めろって言ってんの。…私のおうちさあ、芸能事務所やってんだよね。…あんたも知ってると思うよ。俳優の○○とモデルの××ちゃんとかいる事務所なんだけどさぁ」
「何が言いたいの」
「…あんたみたいな無名の女子高生1人くらい平気で潰せるって意味だよ」
「私のこと潰してどうするの?…てか、諦めろって言っておいてそんなにこうたくんのこと好きじゃなさそうだけど」
「そんなの私が売れたいからに決まってるでしょ?今人気急上昇中のbad-boyの1番人気だよ?オオカミくんで成立したらもれなく人気になれるの。私と番組で成立したらどう?私はこうたくんの彼女。1番人気の彼女。私は?必然的に人気女優になれるじゃない!」
2411「…え?」
「だからさ、こうたくんのこと諦めろって言ってんの。…私のおうちさあ、芸能事務所やってんだよね。…あんたも知ってると思うよ。俳優の○○とモデルの××ちゃんとかいる事務所なんだけどさぁ」
「何が言いたいの」
「…あんたみたいな無名の女子高生1人くらい平気で潰せるって意味だよ」
「私のこと潰してどうするの?…てか、諦めろって言っておいてそんなにこうたくんのこと好きじゃなさそうだけど」
「そんなの私が売れたいからに決まってるでしょ?今人気急上昇中のbad-boyの1番人気だよ?オオカミくんで成立したらもれなく人気になれるの。私と番組で成立したらどう?私はこうたくんの彼女。1番人気の彼女。私は?必然的に人気女優になれるじゃない!」
hirose_anu
MOURNING春風とオオカミくんには騙されない(12)春風とオオカミくんには騙されない(12)春風とオオカミくんには騙されない(12)
「私は昔、新庄はなのという名前で子役をしていました。」
かのがそう言った瞬間、周りが少しざわつく。
「子役活動をしているうちに…みんなも知ってると思うんだけど、あの事件がありました。私は芸能活動を休止しました。」
「…どうして今ここにいるかというと、自分があの時大好きだったお仕事を続けたかったから。どんな形でもいいから、戻りたいと思った。…それでも今、この話をしているというのはあまりにも身勝手すぎることだと感じています。」
「もちろん自分でも、身勝手さをわかって話しています。番組にも穴を開けてしまう。みんなの顔に泥を塗ってしまう。それもわかっています。」
「…だから、逃げようと最初は思っていました。誰にも言わず、こっそり番組から、芸能界から消えようと思いました。それでも、そんな卑怯なことはできない。こっそり消え去るのは、1番やってはだめだ。そう感じました。」
1547「私は昔、新庄はなのという名前で子役をしていました。」
かのがそう言った瞬間、周りが少しざわつく。
「子役活動をしているうちに…みんなも知ってると思うんだけど、あの事件がありました。私は芸能活動を休止しました。」
「…どうして今ここにいるかというと、自分があの時大好きだったお仕事を続けたかったから。どんな形でもいいから、戻りたいと思った。…それでも今、この話をしているというのはあまりにも身勝手すぎることだと感じています。」
「もちろん自分でも、身勝手さをわかって話しています。番組にも穴を開けてしまう。みんなの顔に泥を塗ってしまう。それもわかっています。」
「…だから、逃げようと最初は思っていました。誰にも言わず、こっそり番組から、芸能界から消えようと思いました。それでも、そんな卑怯なことはできない。こっそり消え去るのは、1番やってはだめだ。そう感じました。」
hirose_anu
MENU春風とオオカミくんには騙されない(11)春風とオオカミくんには騙されない(11)春風とオオカミくんには騙されない(11)
私たちはエントランスから場所を移動し、会議室らしき部屋に入った。
「…まあ言いたいことはだいたい分かるけどね。話って何?」
かのは立ち上がった。
「…番組を辞退させてください」
「…花野ちゃんさあ、モデルも辞めちゃってこの先どうするの?芸能界で生きていくにはきついと思…」
「芸能界は引退します」
「ほう…芸能人との恋愛は性に合わなかったかな?」
「…いえ、実は…」
かのは自分が新庄はなのだったことを話した。
「…それは悪かったね。こちら側も君の意向を汲んであげられなかった」
佐藤さんはそう言うと突然黙ってしまった。
「…あの、途中辞退は出来るんですよね?私の時も佐藤さん途中辞退していいからって言いましたよね?」
1390私たちはエントランスから場所を移動し、会議室らしき部屋に入った。
「…まあ言いたいことはだいたい分かるけどね。話って何?」
かのは立ち上がった。
「…番組を辞退させてください」
「…花野ちゃんさあ、モデルも辞めちゃってこの先どうするの?芸能界で生きていくにはきついと思…」
「芸能界は引退します」
「ほう…芸能人との恋愛は性に合わなかったかな?」
「…いえ、実は…」
かのは自分が新庄はなのだったことを話した。
「…それは悪かったね。こちら側も君の意向を汲んであげられなかった」
佐藤さんはそう言うと突然黙ってしまった。
「…あの、途中辞退は出来るんですよね?私の時も佐藤さん途中辞退していいからって言いましたよね?」
hirose_anu
MOURNING春風とオオカミくんには騙されない(10)かの過去回
春風とオオカミくんには騙されない(10)春風とオオカミくんには騙されない(10)
私は思わずその場でかのに返信した。
『すみか:私?』
返信はすぐに来た。
『かの:どうしてもすみかと話がしたいの。明日、会えない?』
『すみか:明日だったら大丈夫だよ』
翌日。
待ち合わせ場所は、カラオケだった。
かのは全然カラオケに行きそうなタイプじゃないから、彼女が待ち合わせ場所にカラオケを指定したのに正直驚いた。
かのはすぐ待ち合わせ場所に来た。
「お待たせ」
かのは深めの帽子に女優が付けてそうなサングラスをかけて来た。
いつもはいかにも女子な服を着て作業場に来ていたので、思わず驚いてしまう。
「…びっくりしたでしょ?今日はマネージャーが欠席だから変装しなくちゃならなくて」
1891私は思わずその場でかのに返信した。
『すみか:私?』
返信はすぐに来た。
『かの:どうしてもすみかと話がしたいの。明日、会えない?』
『すみか:明日だったら大丈夫だよ』
翌日。
待ち合わせ場所は、カラオケだった。
かのは全然カラオケに行きそうなタイプじゃないから、彼女が待ち合わせ場所にカラオケを指定したのに正直驚いた。
かのはすぐ待ち合わせ場所に来た。
「お待たせ」
かのは深めの帽子に女優が付けてそうなサングラスをかけて来た。
いつもはいかにも女子な服を着て作業場に来ていたので、思わず驚いてしまう。
「…びっくりしたでしょ?今日はマネージャーが欠席だから変装しなくちゃならなくて」
hirose_anu
MOURNING春風とオオカミくんには騙されない(9)春風とオオカミくんには騙されない(9)春風とオオカミくんには騙されない(9)
2週間後。
「おはよう」
私はいつものように作業場に行く。
「おはよう〜」
「…今日もかのはいないか」
私がそう言うと、作業場に沈黙が漂った。
「あの日からTwitterもインスタも更新ないね…」
まおが携帯片手にそう言った。
「電話も無し、LINEも既読無し…」
「本当にどうしたのかな?」
その時だった。
「大変!大変!大変だよー!!」
あいなが慌てるように入ってきた。
「あいなおはよう」
「おはよう!じゃない!大変だよ〜!これ見て!」
あいなが作業場のテーブルに雑誌を置いた。
「…これ!ここ!」
持ってきたのは今月号の『eighteen』だった。
あいなが指さしたのは、雑誌の最後の方にあるモデル紹介のページだった。
26002週間後。
「おはよう」
私はいつものように作業場に行く。
「おはよう〜」
「…今日もかのはいないか」
私がそう言うと、作業場に沈黙が漂った。
「あの日からTwitterもインスタも更新ないね…」
まおが携帯片手にそう言った。
「電話も無し、LINEも既読無し…」
「本当にどうしたのかな?」
その時だった。
「大変!大変!大変だよー!!」
あいなが慌てるように入ってきた。
「あいなおはよう」
「おはよう!じゃない!大変だよ〜!これ見て!」
あいなが作業場のテーブルに雑誌を置いた。
「…これ!ここ!」
持ってきたのは今月号の『eighteen』だった。
あいなが指さしたのは、雑誌の最後の方にあるモデル紹介のページだった。
hirose_anu
MOURNING春風とオオカミくんには騙されない(8)春風とオオカミくんには騙されない(8)春風とオオカミくんには騙されない(8)
「…付き添ってってどういうこと?」
「ひとりじゃ不安なの!」
「気になるの?」
私がそう言うとかのは黙った。
「…うん、わかった!そうだよね、心細いよね…付き添うよ」
「本当?ありがとうすみか」
2週間後。
今日はかのとゆきくんの太陽LINEデートだった。
「…今日だね」
私とかのはデートの設定場所で待っていた。
「…ところで最初から私いるのって感じ悪いかな?なんか最初から1人にさせないーって感じで」
「…別にいいんじゃないの。太陽LINEだし途中参加も覚悟の上で誘ったんだろうし」
かのはいつもより冷たい口調で言った。
緊張しているのだろうか。
すると、前方からべにこが来た。
「私も参加していい?」
1825「…付き添ってってどういうこと?」
「ひとりじゃ不安なの!」
「気になるの?」
私がそう言うとかのは黙った。
「…うん、わかった!そうだよね、心細いよね…付き添うよ」
「本当?ありがとうすみか」
2週間後。
今日はかのとゆきくんの太陽LINEデートだった。
「…今日だね」
私とかのはデートの設定場所で待っていた。
「…ところで最初から私いるのって感じ悪いかな?なんか最初から1人にさせないーって感じで」
「…別にいいんじゃないの。太陽LINEだし途中参加も覚悟の上で誘ったんだろうし」
かのはいつもより冷たい口調で言った。
緊張しているのだろうか。
すると、前方からべにこが来た。
「私も参加していい?」
hirose_anu
MOURNING春風とオオカミくんには騙されない(7)日常回
春風とオオカミくんには騙されない(7)春風とオオカミくんには騙されない(7)
まおとこうたくんの太陽LINEデートが終わり、今日で番組に参加してから1ヶ月がたった。
参加者の解禁もされ、もうすぐ第1話の公開が始まろうとしていた。
私はいつも通り、家から作業場に向かおうとした。
「行ってきます」
「…あら、澄花!今日学校に行く日でしょ?」
「え」
家を出ようとした時私は思い出した。
今日は全員登校日だということを…
私の通っている高校は、受験に合格すると学校に来なくてもいいというルールがある。
私はもう既に進路が決まっているので学校には行っていない。
授業日数などは問題無いが、月に1回あるかないかの頻度で全員登校日がある。
文字通りその日は全員学校に来なければならない。
1889まおとこうたくんの太陽LINEデートが終わり、今日で番組に参加してから1ヶ月がたった。
参加者の解禁もされ、もうすぐ第1話の公開が始まろうとしていた。
私はいつも通り、家から作業場に向かおうとした。
「行ってきます」
「…あら、澄花!今日学校に行く日でしょ?」
「え」
家を出ようとした時私は思い出した。
今日は全員登校日だということを…
私の通っている高校は、受験に合格すると学校に来なくてもいいというルールがある。
私はもう既に進路が決まっているので学校には行っていない。
授業日数などは問題無いが、月に1回あるかないかの頻度で全員登校日がある。
文字通りその日は全員学校に来なければならない。
hirose_anu
MOURNING春風とオオカミくんには騙されない(6)春風とオオカミくんには騙されない(6)春風とオオカミくんには騙されない(6)
1週間後。
私は作業場に行った。
「おはようー」
「「おはようー」」
作業場にはあすかくんとあいながいた。
「え、なんか邪魔しちゃったごめん」
「なんでよ!全然大丈夫だよ!…それよりすみか、今日だね」
「…太陽LINEデートね」
「行かないの?」
「…迷ってるんだ。行こうか行かないか迷って結局ここに来ちゃった」
「そうなんだ。途中で行きたいって思っても俺たち大丈夫だから行っておいで」
「2人ともありがとう。じゃあ着替えてきます」
しばらくして他のメンバーたちが集まった。
「え、もしかして太陽LINE組2人きりじゃない?」
「どうする?誰か行く?」
ざわつく作業場。
その時だった。
「ねえ、すみかちょっと来て」
14441週間後。
私は作業場に行った。
「おはようー」
「「おはようー」」
作業場にはあすかくんとあいながいた。
「え、なんか邪魔しちゃったごめん」
「なんでよ!全然大丈夫だよ!…それよりすみか、今日だね」
「…太陽LINEデートね」
「行かないの?」
「…迷ってるんだ。行こうか行かないか迷って結局ここに来ちゃった」
「そうなんだ。途中で行きたいって思っても俺たち大丈夫だから行っておいで」
「2人ともありがとう。じゃあ着替えてきます」
しばらくして他のメンバーたちが集まった。
「え、もしかして太陽LINE組2人きりじゃない?」
「どうする?誰か行く?」
ざわつく作業場。
その時だった。
「ねえ、すみかちょっと来て」
hirose_anu
MOURNING春風とオオカミくんには騙されない(5)春風とオオカミくんには騙されない(5)春風とオオカミくんには騙されない(5)
翌日。
今日はオープニングムービーの撮影日だった。
「はい、それではインスタアップ用の写真撮ります!」
私はとても緊張していた。
「じゃあ次すみかちゃん撮影します!」
普通の写真撮影とは違う、ちゃんと撮られるということに緊張が止まらなかった。
「じゃあまず手で顔を隠すようにしてください!」
「こうですか!」
私は両手で顔を押さえる。
「そんな感じ!風出します!」
目の前から結構な勢いで風が吹いてくる。
間髪入れずにフラッシュが焚かれる。
「OK!じゃあ次は顔出して写真撮ります!」
カシャ
「うーん…表情ちょっと固いなぁ」
カシャ
「うーん…もう少しポーズない?」
その時だった。
そう言ったカメラマンの後ろで、にとくんとこうたくんが変なポーズをしていた。
1785翌日。
今日はオープニングムービーの撮影日だった。
「はい、それではインスタアップ用の写真撮ります!」
私はとても緊張していた。
「じゃあ次すみかちゃん撮影します!」
普通の写真撮影とは違う、ちゃんと撮られるということに緊張が止まらなかった。
「じゃあまず手で顔を隠すようにしてください!」
「こうですか!」
私は両手で顔を押さえる。
「そんな感じ!風出します!」
目の前から結構な勢いで風が吹いてくる。
間髪入れずにフラッシュが焚かれる。
「OK!じゃあ次は顔出して写真撮ります!」
カシャ
「うーん…表情ちょっと固いなぁ」
カシャ
「うーん…もう少しポーズない?」
その時だった。
そう言ったカメラマンの後ろで、にとくんとこうたくんが変なポーズをしていた。
hirose_anu
MOURNING春風とオオカミくんには騙されない(4)春風とオオカミくんには騙されない(4)合流し、また女子と男子で分かれるとあいなちゃんはが右腕を見つめうっとりしていた。
「…あいな、合流してからずっとあんな感じなのよ」
まおちゃんが私に言った。
「ああ…あすかくんから貰えたんだね」
べにこちゃんがよかったね〜と言いながらあいなちゃんの頭を撫でる。
依然として幸せそうなあいなちゃんとは裏腹に、かのちゃんが左腕を押さえて複雑そうな顔をしていた。
「…大丈夫?」
私はかのちゃんに話しかける。
「…えっ、何?」
するとかのちゃんは何も無かったように笑う。
「具合悪い?」
「元気だよ〜!…聞いて、ゆきくんからブレスレット貰ったの!」
「よかったね!」
「すみかちゃんは誰かから貰った?」
「…あ、うん。にとくんとこうたくんから…」
1514「…あいな、合流してからずっとあんな感じなのよ」
まおちゃんが私に言った。
「ああ…あすかくんから貰えたんだね」
べにこちゃんがよかったね〜と言いながらあいなちゃんの頭を撫でる。
依然として幸せそうなあいなちゃんとは裏腹に、かのちゃんが左腕を押さえて複雑そうな顔をしていた。
「…大丈夫?」
私はかのちゃんに話しかける。
「…えっ、何?」
するとかのちゃんは何も無かったように笑う。
「具合悪い?」
「元気だよ〜!…聞いて、ゆきくんからブレスレット貰ったの!」
「よかったね!」
「すみかちゃんは誰かから貰った?」
「…あ、うん。にとくんとこうたくんから…」
hirose_anu
MOURNING春風とオオカミくんには騙されない(3)春風とオオカミくんには騙されない(3)私たちは桜のきれいな公園に移動した。
公園と言うよりは、ちょっとした遊園地のような場所だった。
「今から男子たちに赤いブレスレットを渡します!第一印象で気になった女子にブレスレットを渡してください!もちろん相手が重複しても構いません!それでは赤いブレスレットタイムスタート!」
私は1人、スケートリンクでスケートをしていた。
…うん、やっぱり誰も来ない。
そろそろ他の人たちはブレスレット貰ったりしてるのかな?
…あいなちゃんはあすかくんからブレスレット貰えたのかな?
ゆきくんは第一印象誰なんだろうなぁ。
…私じゃないだろうなぁ…かのちゃんのこと知り合いみたいな目で見てたから、かのちゃんかな?
そう思いながら無心に氷の上を滑る。
1582公園と言うよりは、ちょっとした遊園地のような場所だった。
「今から男子たちに赤いブレスレットを渡します!第一印象で気になった女子にブレスレットを渡してください!もちろん相手が重複しても構いません!それでは赤いブレスレットタイムスタート!」
私は1人、スケートリンクでスケートをしていた。
…うん、やっぱり誰も来ない。
そろそろ他の人たちはブレスレット貰ったりしてるのかな?
…あいなちゃんはあすかくんからブレスレット貰えたのかな?
ゆきくんは第一印象誰なんだろうなぁ。
…私じゃないだろうなぁ…かのちゃんのこと知り合いみたいな目で見てたから、かのちゃんかな?
そう思いながら無心に氷の上を滑る。
hirose_anu
MOURNING春風とオオカミくんには騙されない第2話人物紹介回
春風とオオカミくんには騙されない2春風とオオカミくんには騙されない(2)
しばらく待っていると、誰かが入ってきた。
髪の毛が長い、ふんわりとした雰囲気の女の子だった。
「はじめまして〜」
その女の子が話しかけてくる。
「福寿花野です〜、よろしくお願いします!」
「あっ、小宮山澄花です…よろしくお願いします」
「かのって呼んでください!」
「じゃあ私はすみかって呼んでください」
「何歳ですか?」
「17歳で高校3年生です」
「あ、私高2です!」
「じゃあ1歳違いですね!」
「ちなみに職業はモデルやってます〜」
「私は一般公募で来ました」
「そうなんですか!?今回から一般公募あるって聞いたから…え、めちゃくちゃかわいいですね!モデルやってるのかと…」
他愛もない話をしていると、また1人誰かが入ってきた。
2256しばらく待っていると、誰かが入ってきた。
髪の毛が長い、ふんわりとした雰囲気の女の子だった。
「はじめまして〜」
その女の子が話しかけてくる。
「福寿花野です〜、よろしくお願いします!」
「あっ、小宮山澄花です…よろしくお願いします」
「かのって呼んでください!」
「じゃあ私はすみかって呼んでください」
「何歳ですか?」
「17歳で高校3年生です」
「あ、私高2です!」
「じゃあ1歳違いですね!」
「ちなみに職業はモデルやってます〜」
「私は一般公募で来ました」
「そうなんですか!?今回から一般公募あるって聞いたから…え、めちゃくちゃかわいいですね!モデルやってるのかと…」
他愛もない話をしていると、また1人誰かが入ってきた。
hirose_anu
MOURNING春風とオオカミくんには騙されない第1話春風とオオカミくんには騙されない(1)春風とオオカミくんには騙されない(1)
東京、某所、某日…
私は指定された場所で、タクシーを待っていた。
程なくして、タクシーが来た。
中には、番組のスタッフと思われる女の人がいた。
「おはようございます」
私は女の人に挨拶する。
「おはようございますー!小宮山澄花ちゃん…だよね?」
「はい」
「積もる話は後にしようか。とりあえず乗って」
私は言われるままに、タクシーに乗った。
タクシーに乗ってすぐ、女の人が私…小宮山澄花に話しかけてきた。
「改めて澄花ちゃん…『春風とオオカミくんには騙されない』の出演、引き受けてくれてありがとう!」
遡ること2週間前…
私はコンビニでレジ打ちのバイトをしていた。
私の担当レジにお客さんが来た。
2410東京、某所、某日…
私は指定された場所で、タクシーを待っていた。
程なくして、タクシーが来た。
中には、番組のスタッフと思われる女の人がいた。
「おはようございます」
私は女の人に挨拶する。
「おはようございますー!小宮山澄花ちゃん…だよね?」
「はい」
「積もる話は後にしようか。とりあえず乗って」
私は言われるままに、タクシーに乗った。
タクシーに乗ってすぐ、女の人が私…小宮山澄花に話しかけてきた。
「改めて澄花ちゃん…『春風とオオカミくんには騙されない』の出演、引き受けてくれてありがとう!」
遡ること2週間前…
私はコンビニでレジ打ちのバイトをしていた。
私の担当レジにお客さんが来た。