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    本丸

    tooko1050

    DONE御礼として書き始めたらえらく長くなってしまいまして💦やっと出来ました!
    というわけで、その後のあの本丸より、楽しい日のお話です☺️

    診断メーカーより
    『本のタイトルは「リグレットの雨に濡れながら」で、帯のフレーズは【 誰に蔑まれてもかまわない。僕は君が好きだ。 】です。』ネタ

    ■通常男士むつと保護刀な兼 設定
    『訣れの歌が終わる前に』番外編
    「大好きとおくりもの」
    「大好きとおくりもの」「う……?」
     気持ち良く目覚めた部屋の中はまだまだ布団の中のぬくぬく感が愛おしい、そんな季節だ。
     良い天気らしく、陽の光で障子が光っているように見える。
    「お目覚めですか?」
    「んー」
    「おはようございます、和泉様」
     くろのすけが柔らかな声で挨拶してくれるのにおはよう、と返して和泉の一日が始まった。

     いつも通り綿入を羽織ってもふもふと心地良い布団をしまったりしていると、隣の部屋の方から小さな音がした。
    「あ!」
     間もなくキシキシと軽く床板の音がして障子には人影。するりと開いた向こうには大好きな「いずみ」こと和泉守がいた。
    「おはようさん。よく眠れたか?」
    「あー!」
     着替えを済ませている和泉守がさっと中に入って障子を閉めてくれた。ひや、と滑り込んでくる冷気にちょっと首を竦めていると、風邪引かねえうちに着替えような、と優しい声がする。
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    himo_hodoku

    DOODLEOL審神者さんの部隊と英国本丸の部隊が演練場にて戦います。ちょもさにになりそうでならないのは呪いでしょうか。
    OL審神者さんのとこの山鳥毛さんがはしゃぐ話 なんで、なんでこんなことになってるんだろう。今日の予定では演練数回、最後の強い本丸に負けながらも戦術を勉強させてもらい、本丸に帰っておやつ食べて燭台切さんの美味しい晩御飯食べて枝豆をおつまみにビールを飲む。そんな予定のはずだった。

    「おい!あの英国の本丸相手に一騎打ちだぞ!」
    「どうなってる!?相手はどこの本丸だ!?」

    なのに、最後の演練が終わらない。私の本丸と相手の本丸の演練に様子を見に、どんどんギャラリーが増えていく。審神者席に近侍の青江と座る私を見て「誰だ?」と首を傾げるギャラリーたち。横の席には一文字則宗膝の上に乗せられた小さな外国の可愛い女の子。ふわふわとした柔い金髪に薔薇を溶かしたような唇、マシュマロのように白く柔らかそうな肌。目元は黒い目隠しで隠されている。2人で何か話しをしているようだけれど、英語のため聞き取れない。完全に場違いだなぁと思って肩をすくめながら演練の様子を見る。こちらの6振り編成のうち、5振りは戦闘不可能の表示が出ており、残機はただ一振りのみ。
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    みえろ

    DONE(ルビミスってたのでルビなしverに差し替えました)

    山姥切国広と大包平の短編です。おもしれー男を見つけてしまった山姥切国広。
    霊力供給(?)ネタです。キスまでの接触があります。

    某本丸を見ていいなと思った組み合わせではありますが、某本丸とは別のとある本丸の話です。

    作中で大包平→山姥切国広の呼び方は山姥切としていますが、どちらもいるときはフルネームで呼び分けているのかなあと考えています。
    一匹狼、おもしれー男に出会う1.
    「俺も行く」
     そう口にした瞬間、部隊の視線がさっと自分に集まるのを大包平は感じた。ただ一振り山姥切国広だけが、思案するようにゆっくりとこちらを振り向いた。
     感情の読めない碧の瞳、その視線を真正面から受け止める。咄嗟に口をついて出た言葉だったが、間違った判断だとは思っていなかった。山姥切は否と言うかも知れない。だとしても、大包平はあくまで主張を通すつもりでいた。
     だから、皆が静かに見守る中、山姥切が黙ってうなずいた時、大包平は思わず目をまたたいた。頭の中で組み立てていた反論が霧散する。誰にとっても予想外だったのだろう、かすかなざわめきが部隊の中を駆け抜けた。
     刀を手に、山姥切は立ち上がった。大包平もそれに続く。最後に隊長を振り返り、ひとつ大きくうなずいた。俺に任せておけという意気だったのだが、曖昧にうなずき返す隊長の顔には、期待よりも心配が現れていた。
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    k_hizashino

    DONE恋愛関係じゃないんだけど長い付き合いでやたら距離感の近い大般若と主。今日ふっとみたらいつも凛々しい姿の主が縁側で大般若にもたれかかってうたた寝をしていた。お互いの選んだ関係がどうあれ、大般若のそばでならあんな風に安心できるのならそれは喜ばしいことだ。みたいな本丸の刀による日記。
    残鐘「今日は主も大般若も仕事が立て込んでいるようでお互いに顔をあわせてはいなかった。だがそれを気にしている様子もなく、滞りなく仕事をしていた。あの二方は仲が良く、それとなく二方でいるところを見かけるのでそうでないときはむしろこちらが気忙しく思ってしまう」

    「主は色恋を好まぬ方であった。ゆえに大般若があの宴の最中に自分が主に恋慕していると告げた時はヒヤリとしたものだ。そう告げず傍に仕えるのみでよしとしようとする刀たちも数は少なくなかった。あの豪気さはあの刀があの刀たる所以だろうか」

    「あるいは思いつめてもいたのかもしれない。実際思いを告げたあと、主がそれを断ってからはふさぎ込んでいたし、自身を折ってほしいとも進言したと聞く。主は刀を大切にされる方であったからもちろんそれを断った。どんな思いなら受け取ってくれるのか、大般若は問うた」
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