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    えだつみ

    PROGRESS無双の強化紋様と絆システムの設定だけを借りた無双設定本(※無双本丸の話ではありません)
    昔はやることやってたつるみかが隠居してご無沙汰だったけどまたやるようになる話です
    伯仲が出張りますが伯仲にはCPはない(ただし書き手はくにちょぎの人間)
    5/4に発行したいので頑張っています 予定は未定
    発行の際は全面改稿の可能性すらあります 作業進捗です
    【つるみか】無双設定本 衣装箪笥の上から二番目、一番左の引き出しには、鶴丸国永の片手袋が入っている。

     三日月は、ずいぶん久し振りにその引き出しを開けた。まだおろしていない予備の手拭いが、たしかそこに入っていたはずだという記憶を辿った末だった。思いがけず、あの、特徴的な手袋を見かけて、三日月は一瞬目を瞠った。何か懐かしい匂いのする風が、不意に一筋部屋を駆け抜けたような錯覚がした。
     そして、静かに引き出しを閉めた。
     あれは以前、鶴丸が部屋を訪れた際、忘れて行ったものだ。次の機会に返そうと思って以来、その機会は訪れていない。
     手拭いは隣の引き出しで見つけた。三日月はそれを手に部屋を出た。
     早朝、起き抜けである。朝起きてまだ一度も鏡を見ていないのでわからないが、大抵寝起きの自分の頭には大層な寝癖が出来ていることを三日月は知っている。顔を洗うついでに、それを直してやらなければならない。あくびを噛み殺しながら洗面所へ向かう。
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