所在地教えて　履歴書持っていくから「小芭内さん、見て！　ロイズのポテトチップスチョコレートがあるわ！　買ってもいいかしら」

　入店早々、甘露寺はレジ前の特設コーナーに飛びついた。『ああ勿論だ』という伊黒の声を棚越しに聞きながら、ラソマルは内心でガッツポーズをしていた。ここに勤める店員は甘露寺の胃袋をガッチリと掴み、彼女の嗜好に合いそうなものを見つけては店頭に並べていた。他のコンビニ行かせてなるものか、と画策しているのである。
　その辺のドラッグストアより品揃えがいい衛生品（お察し）コーナーといい、不気味なくらいニヨニヨしている店員といい、伊黒は自宅から最寄りのこの店にキナ臭いものを感じている。しかしながら甘露寺が『あそこのコンビニがいいわ！』と言うので、ひとつ返事するより他なかった。伊黒にとって甘露寺の言葉は憲法に等しい。

Sonnyban - 初擁　　近百年來，傳說裡的生物逐漸在人類世界現身，其中之一就是吸血鬼。
　　比起其他生物，他們明確受到陽光之神所厭惡的情況使他們更加強大，在黑夜裡建立起另一個世界，與白晝的人類世界形成對比。
　　一般弱小的人類在夜晚會待在封禁區，共存派的吸血鬼即使日出也能在安全區活動，而危險區則是黑市的所在地，也是各類亡命之徒、特殊職業，或者尋求刺激的人的聖地。
　　其中最多人出入的地方之一，便是賞金獵人公會，純白的建築物聳立在危險區的正中心，與周圍有些格格不入，但這裡也算是危險區中唯一比較安全的地方──至少在公會領地內，你不用擔心死亡降臨。


　　「這個月才第三天，你已經接了七個任務、其中完成了四個，該說你運氣好還是不怕死呢？」公會職員側頭看著螢幕上顯示的資料，從藍色帽子下瞥了一眼對面不好好站著，而是半彎著身子將手肘撐在檯面上，兩手托著臉頰笑咪咪的少年。