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    manju_maa

    DOODLEhttps://poipiku.com/1184617/11813037.htmlの続きの進捗
    校長と鴨志田問題決着編。
    「」はない。明智が丸すぎる。誰だコイツは。
    新任教師明智先生と前歴持ちの雨宮くんの話⑪雨宮の裁判に弁護士として出廷して無罪判決に撤回させただと!?一体何を考えているんだね君は!!

    バン!と大きな図体が僕の倍はありそうな自身の体重をかけて机を叩く。図体も声も大きい校長は随分とご立腹の様子だ。おかげで血圧が上がっているのか眉間にシワが寄った顔が真っ赤になっていて本当に肉だるまになってしまった。

    何を考えてるも何も当然のことをしただけでしょう?僕が受け持つクラスの生徒が言われのない罪に問われていたんです。そんなの弁護士としても担任としても放っておけるわけないじゃないですか

    次期総理大臣候補だった獅童正義が部下の女性にセクハラをしていた所を助けようと駆けつけた高校生の少年を偽証罪で訴えた話は事実としてネットやニュース、新聞で大きく取り上げられている。その中で、その少年の担任教師でありながら若手弁護士の明智吾郎が生徒のために無罪判決を勝ち取ったという、恐らく大宅さんがノリノリで書いたのであろう記事を校長は見たのだろう。呼びつけられるなり記事に書かれたことを聞かれたので、素直にそうだと返事をしてやればこの通り、耳に響く大きな声で怒鳴られているのが今の状況だ。
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    キタハル

    DONE半伝 犬とか猫とかを拾ってきがちな伝と、犬相手に嫉妬しちゃう半が見たかった。山田家の獰猛なネコチャンに関する捏造を含みます。
    仔犬の半助、保護される「ははは、半助、そんなとこ舐めるな、全くもう、あっはっは」
    山田先生が「半助」に顔を舐められて、くすぐったそうに笑う。咎める言葉でありながら声音は楽しそうで、相手を本気で止めようとしているとは思い難い。人間の方の半助はムムウと頬を膨らませた。ここ数日の山田先生は、裏山で拾ってきた仔犬の半助にかかりきりだ。人間の半助の方はなかなか構ってもらえずに、ちょっぴりおかんむりなのである。

    事の顛末はこうだ。裏山の、おそらく生徒が掘ったであろう穴に、仔犬が落ちてキューキュー鳴いていた。そこに日課の朝ランニングをしている山田先生が通りかかった。そこは低学年生の実技でも使うような場所であるため、見目の愛らしい仔犬などが鳴いていては、生徒たちの気が散るのは火を見るより明らかだった。だから授業の邪魔にならぬよう、拾ってきたのだと山田先生は言う。山田先生はどこからか使っていない箱を持ってきて、ご自身の着古しの忍者装束を割いて底に敷き、仔犬をそこに入れた。私事なのに生物委員に任せきりにするわけにもいかないからと言い、それを山田・土井の職員部屋に持ち込む。手慣れた様子ではあるが、なんせ仔犬だ、手がかかる。食事の間隔も短く、食わせるのにも人の手がいる。山田先生の手からすり潰した残飯をおぼつかない様子で食べる仔犬は確かに愛らしい。甲斐甲斐しく仔犬の面倒をみる山田先生も、ご多用ではあるものの楽しそうだ。よく食べた、偉いぞ、可愛いなぁ。そう言って仔犬を撫でるのである。山田家に匿ってもらった時のことを思い出す。出していただいた食事がたいへんおいしく、遠慮も外聞もなくペロリと平らげた時も、感心した様子で鷹揚に褒めてくださったのだった。なんだか、気恥ずかしくて落ち着かない。
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