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    純愛

    ytd524

    DONE五伏版ワンドロワンライ 第43回「純愛」

    ※現在軸(28×15)
    ※付き合ってない二人
    ※伏視点
    「ねぇ、恵って僕のこと好きなの?」
    「は?」

     それは何の前触れもない、突然の問いかけであった。いつものようにつけてもらっていた稽古の合間、派手に転ばされた俺が立ち上がるまでの隙間時間にかけられる助言の数々がひと段落し、さぁ稽古の再開だと意気込んだタイミング。なんともないようにかけられたその一言に、俺の喉からは無意識に非常に低い疑問の声が吐き出された。

    「いやだから、恵って僕のこと好きなの?」
    「二回言わないでも聞こえてますよ。聞こえた上で『は?』って返してんですけど」
    「いやいや。質問してるのこっちだし」
    「質問の意図も何も分かりません」

     構えた体勢のまま脱力してしまいそうになり、慌てて上体をまっすぐに起こす。そうしてその場に立ったまま前を見据えると、しゃがんだままの五条先生を自然と見下ろす立ち位置へと変わった。
     あまりにも突然であった。それが何を意味するのかも、何を思っての問いかけなのかも分からない。ただ、無表情を装った顔を通り越した首後ろ、そこにつぅと汗が一筋垂れていくのを感じた。疲労からではない心臓の鼓動が、耳のすぐ近くで鳴り響く。
     ひた隠しにしてきた感情であった。 3746

    iz_mife

    DONE【付き合ってるけど何もしてない純愛シルアシュ小話。シルヴァンが凄いアッシュくんを大事にして糖度高めです笑
    自プレイ時のグロンダース鷲獅子戦があまりにも熱かったので、シルアシュを混ぜ込んだセルフパロディ。
    1180年の平和なグロンダース平原に想いを馳せたりもしてみました】
    「アッシュっ!? お前何してんだよ」
    「えーと、はい。あぁ騎馬隊の人ってシルヴァンだったんですね」
     一緒に戦線を離脱したメルセデスと別れ学級共同の救護小屋の前で、騎馬の装備を外すことも忘れシルヴァンは驚きのあまり声をあげた。
     それもその筈。先ほど投石に当たり搬送されたと聞いていたアッシュが小屋に入りきらなかったであろう負傷者達の救護にあたっているのだ。

    「お前、何働いてるんだよ。投石頭に喰らったっんだろ? 寝てなくていいのかよ」
     出迎えてくれた恋人の存在は、シルヴァンにとっては予想外で嬉しくもあるが、その頭に痛々しく包帯が巻かれているのを見れば、つい口調もキツくなってしまう。
    「もうだいぶ休んだから大丈夫ですよ。負傷者もこれから沢山来ますしベット空けておかないと…」
    「まぁ、そりゃそうだけど……でもさ」
     アッシュの手には治療に使うのであろう布巾を持ったまま、まだ心配そうに眉が垂れ下がっている級友を見上げ労りの言葉がかけられる。
    「シルヴァンお疲れさまでした。大活躍でしたね」
    「おっ……おう。まぁ、それなりにはな」
     いつもの癒されるような笑顔を向けられ、シルヴァンは戦闘で逆立 3359