Recent Search
    Create an account to bookmark works.
    Sign Up, Sign In

    結婚

    pugi_momo

    DONE2024年タル誕小話
    パーソナルスケベ春(+冬)の性でひたすら甘い
    いちゃいちゃしてますが付き合ってません
    でも両想いで肉体関係はあります、そして将来的には添い遂げます私の中で
    タル蛍結婚して
    君ありて幸福 カツン。
     窓硝子が立てた微かな音に、男は文机から頭を上げた。
     時計を見ればもうじき日付が変わろうとしている時分だった。周囲は夜半の空気が濃く漂い、揺らめくランプの頼りない灯りが壁紙を淡い橙に染めている。首を向けた窓の外は、ただ物言わぬ闇がしん、と広がっていた。
     気の所為か。そう思い直し再び筆を取ろうとしたところ、今度はややはっきりと、硬質な音が響く。
     こんな夜更けに訪ねてくるとはどんな不埒者か。
     男は少しの警戒と不測の事態への期待を綯い交ぜにしながら窓枠へと近付き……、隠すことの無いその気配に苦笑して、眉尻を下げた。

     「一体何時だと思ってるんだい」

     うすく開けられた窓の隙間から細い腕が伸びてきたかと思えば、湿度を帯びた微温い空気と共にするりと小柄な体躯が入り込んでくる。まるで猫だな、と心中で呟く男を横目に、白い少女はワンピースの裾汚れをぱたぱたとはたき、俯かせていた顔を此方へと向けた。
    2349

    とろろ

    PAST6/28~30まで開催されていましたホー常覆面企画で書かせていただきましたお話です。
    結婚情報誌の取材を受けるホー常
    ※未来捏造
    ※🦅がヒーローとして🦅事務所を構えていて🐥がそこでSKをしているif設定です
    染身「フォトウエディングをしましょう!」
    「「フォトウエディング?」」
     静かな事務所内で綺麗に声を揃えたのはホークス事務所の所長であるホークスと、雄英高校卒業後すぐにSKとして所属を果たしたツクヨミ──常闇踏陰だった。

     大戦の最中に個性を失ったホークスはヒーローを引退するのではないかという憶測が飛び交ったが、サポートアイテムを駆使して今もホークス事務所の看板を下げることなく『ヒーローが暇を持て余す未来』のために空を飛び回っている。それに追従するように常闇も共に空を駆け、時には働き詰めな師に休むように進言しながら福岡の街を事務所総出で最速を出して護ってきた。
     そんな公私共に仲睦まじい二人が入籍したと世間を賑わせたのは一月前。隠すことなくその日に公表した際には、かつてのトップランカーやら新米ヒーローから鬼のような連絡があり揃って疲弊していた姿が懐かしい。事務所ではお祝いムードが充満していて、照れくさそうにしていた二人に「結婚式には呼んで」と誰かが声を掛けた瞬間、その空気は一変した。
    3106