肆
ue_no_yuka
DONE参拾肆タカは飢えても穂を摘まず 下 鷹山とアリョールが鍛冶場に入ってから六日。鍛冶場からは昼夜止まることなく鋼を打つ音が響いていた。風呂小屋の釜戸の前でしゃがみ込んだ美鶴は、鳴り響くその音を聞きながら、全身を覆うような不安を感じつつ、釜戸の中でパチパチと弾ける薪を見ていた。美鶴は鷹山とアリョールが鍛冶場に入ってから一睡もしていなかった。いつ二人が戻ってきてもすぐに温かい食事や風呂、布団が用意できているように、美鶴も起き続けていた。それに美鶴は、二人が寝ず飲まず食わずで刀を打ち続けているというのに、自分だけ寝るわけにはいかなかった。美鶴の目の下には濃くはっきりと隈ができていて、全身に疲労が滲み出ていた。美鶴は両手で頬を強く叩き、釜戸に蓋をすると立ち上がって屋敷に戻っていった。
4174ゆずめ
DONE『あやかし万屋怪異譚』HO1 先生:九重 香燐
描いて頂いた立ち絵集!!
壱枚目:普段着(ラフ姿)
弐枚目:仕事先の普段着(ラフ姿で煙管持ち)
参枚目:事務所での仕事モード(羽織り)
肆枚目:仕事中(羽織りと煙管持ち)
シナリオ中で全部出せて満足!
描いてくれてありがとう〜!大切にします! 4
ue_no_yuka
DONE弐拾肆屋鶴の愛 鍛冶屋敷の食卓には餅料理がずらりと並んでいた。小豆餅、ずんだ餅、くるみ餅、納豆餅。醤油ベースの汁に鶏肉、大根、人参、牛蒡、きのこ、みつば、そして四角いお餅の入ったお雑煮。その上からいくらをかけて、鷹山は温かい汁を一口啜った。そして満足気に息をついて言った。
「…美味い。」
「ほんとですか?お雑煮は初めて作ったんですが、お口にあったようで何よりです。おかわりも沢山ありますよ!」
美鶴は鷹山を見て満面の笑みで言った。
「ふん、まあ悪くないナ。」
横から聞こえてきた、いつもは鍜冶屋敷には無いその声に、満足気にしていた鷹山の表情が曇った。眉間に皺を寄せ、明らかに不機嫌な様子で鷹山は声の主に言った。
「…いつまでいるつもりだ。お前。」
3113「…美味い。」
「ほんとですか?お雑煮は初めて作ったんですが、お口にあったようで何よりです。おかわりも沢山ありますよ!」
美鶴は鷹山を見て満面の笑みで言った。
「ふん、まあ悪くないナ。」
横から聞こえてきた、いつもは鍜冶屋敷には無いその声に、満足気にしていた鷹山の表情が曇った。眉間に皺を寄せ、明らかに不機嫌な様子で鷹山は声の主に言った。
「…いつまでいるつもりだ。お前。」
ue_no_yuka
DONE拾肆スズメの千声ツルの一声 下 部屋の空気が張り詰めた。鷹山はさらに眉をひそめて雲雀を睨んだが、額には薄らと汗が滲んでいた。美鶴は雲雀の言葉に驚愕していた。今まで鷹山はそんな素振りを見せたことはなかった。まさかこの里を牛耳る花雫家の次期当主だったとは、美鶴は知りもしなかった。そんな二人を余所に雲雀は立ち上がって、部屋の隅にある箪笥から縦三十センチほどの茶封筒を三つ取り出した。そして再び鷹山達の前に座ると、茶封筒の中身を取り出して鷹山の前に置いた。鷹山が黙っていると雲雀はそのうちの一つを手に取って鷹山に差し出した。
「見てごらんなさい。」
「…断る。」
鷹山がそう言うと雲雀はそれ再び置いて三つ全てを開いて見せた。そこには色とりどりの着物を着た若い女の写真が入っていた。
2788「見てごらんなさい。」
「…断る。」
鷹山がそう言うと雲雀はそれ再び置いて三つ全てを開いて見せた。そこには色とりどりの着物を着た若い女の写真が入っていた。
kanatasaiji
MEMO・武道最初のタイムリープ時一虎→中1夏から2年間少年院
あっくん→溝中で番張ってる=溝中ナンバー1
タケミチ→自称ナンバー2
⬇︎
・最後の世界線
一虎→肆番隊隊長
あっくん→肆番隊副隊長
タケミチ→東京卍會総長代理
【時系列】
2003年 東卍創設(一虎中1、武道小6)
2004年 武道・あっくん・タクヤ・マコト・山岸 溝中入学(一虎中2) 1462
longtale69
SPOILER➤1PT「お持ち帰りするのはこの俺!」➤作 竜原様
※敬称略
▕ KP motiri/黒葛 亜門
▕ PL ある/吾肆 瑛琉
➤➤シナリオクリア!
亜門くんをべろべろにさせたった!!最後めちゃくちゃ大事な話をしていたが亜門くんは二日酔いですべて忘れました🥳そういうとこも含めて、えいあも、すきだ……💋ゆっくり進んでこ💋
ue_no_yuka
DONE肆ツルの恩返し 下その日は夕飯を作ろうとする美鶴を休ませて鷹山が作った。美鶴は何度も手伝いを申し出たが、鷹山は頑なに断った。その結果、美鶴は料理ができるまでの間ずっと台所に立つ鷹山の姿を眺めていた。ずっと黙って見ているだけで飽きないのかと鷹山は思ったが、美鶴は終始嬉しそうにしていた。
出来上がった料理を見て鷹山は、こんなにも自分の料理は酷かっただろうかと思った。ここのところ三食美鶴の五つ星級料理を食べていたせいで、鷹山の舌はもう自分の料理では満足出来なくなっていた。
「お前ほど上手くはないが、食べられんものでもない…はずだ…」
「っ…」
美鶴は俯いて震え出した。
「?どうした。」
「…ようちゃんの、手料理が食べられる日が来るなんて…!」
3661出来上がった料理を見て鷹山は、こんなにも自分の料理は酷かっただろうかと思った。ここのところ三食美鶴の五つ星級料理を食べていたせいで、鷹山の舌はもう自分の料理では満足出来なくなっていた。
「お前ほど上手くはないが、食べられんものでもない…はずだ…」
「っ…」
美鶴は俯いて震え出した。
「?どうした。」
「…ようちゃんの、手料理が食べられる日が来るなんて…!」