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    藤丸

    Kurenoria

    DONE黄飛虎と一緒にパンケーキ作る(そして黒猫パンケーキ歌わせる)話③
    ※藤丸立香♀️前提。限界オタク的な発言が多い。
    ※第三者目線だけど、なぜか限界オタク的な発言が多い。
    ※黄飛虎の息子たちが出てきます。息子たちの設定・性格は全部捏造してます。
    これで最後です。
    黄飛虎と一緒にパンケーキ作る(そして黒猫パンケーキ歌わせる)話③ 二人はこの後同じ工程を何度か繰り返し、人数分のパンケーキを作り終えた。
    「これで完成だな。」
     むふふ、とドヤ顔になる立香。
    「パンケーキと同じくらい甘いですね。これはあくまで土台ですよ。ど、だ、い。」
    「土台?他にも何かあるのか?」
     立香はよくぞ聞いてくれました!と、いそいそ用意する。
    「実はクリームと果物もあるんですよ。これを添えれば完成です!」
     立香が用意したのは、籠いっぱいの果物と、ホイップクリームとチョコスプレー。
    「これはまた、甘いものばかりだな。」
    「パンケーキはこれがないと面白くないですから。」
     立香は試しに自分の分のパンケーキにホイップクリームをかけた。シューと小気味よい音が厨房に響き、とぐろを巻くように一回転すると、パンケーキの表面があっという間に真っ白になった。続いてチョコスプレーをかけると、今度はカラフルポップな仕上がりになった。ついでに果物の中から、シロップがしみこんでいるチェリーをおひとつ、のせた。
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    DONE【FGO】モリアーティと藤丸くんによる微妙な距離感を保ちながらの交流の話
    ヤング・モリアーティと藤丸立香 コツ、コツ、と。硬質な靴底が鳴る音は規則的で、定規で引いた直線のような几帳面さを感じさせる。高い天井に反射するその響きに、藤丸立香はそっと溜め息をいた。
     ノウム・カルデアの図書館の一角に設けられた読書用のスペースはと言えば、普段から、埋まっている席のほうが稀である。図書館自体の利用者はさほど少ないというわけではないが、やや奥まったその空間はなんとなく足を運びがたい空気でもあるのかもしれなかった。今日も例に漏れず、藤丸が腰掛けている席を除けば見渡す限りが空席だった。が、迷いない足取りで近づいてきた訪問者は何を考えているのか、低い衝立を挟み、藤丸の正面の席にすとんと腰を下ろす。
     空席だらけの電車で、わざわざ隣に座られたような居心地の悪さを覚える──まあ実際のところ、電車など、もう何年も乗ってはいないのだけれど──目の前に座る相手とは生まれた国も時代もかなりの隔たりがあるので、あちらにおいてはこれがスタンダードなマナーなのかもしれない。藤丸はそう考え、無理に自分を納得させようとしたが、残念ながらうまくはいかなかった。
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