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    蛇足

    たきぎ

    DOODLE※ネタバレ注意※
    本編52話より。

    台詞書かないのが敢えてそれっぽいかなと思いつつ、以下に少し蛇足文。

    彼にしかできないから嗜めて欲しいんだ。
    でも彼にしかできないからその思いを理解して肯定して欲しいんだ。
    なので今はその思いを飲み込んで。


    ↓以下蛇足




    駆け寄った先には先程まで自身も癒されていた薄くも外と中を完全に隔離するバリア。
    そっと触れるもジジッと震動しそれ以上干渉することは適わない。
    それをもどかしく感じながらも、それだけ今のこの人の安全が保証されるとなるとただただ感謝しかない。
    それを行ってくれた彼女は今はいない。
    あのそうそうの手によって屠られた。
    彼女は此処にいる皆の恩人だ、そして今はヨミ君と賽河君がそうそうと対峙している。
    そうそうを倒す術を再び成す為にも私も行かねば。
    先程、混濁しそうになる意識の中にも鮮烈に焼き付いている光景。
    皮肉にもそうそうの手によって防がれたその光景はスローモーションのように見えた。
    身動きならない身体で叫びたかった。
    炎上し叩きつけられ力無く横たわる姿に這ってでも近付きたかった。
    刑吏であるが故にそこまでされてもそれで命尽きることはないと知っていても。
    言いたいこと、沢山あるんですよ…先輩。
    今はバリアに護られ、此方からは顔は確認できないが外れた面と癒しの効果か休眠効果か傷も治っていっているように見えて安堵する。
    今はゆっくり休んでいてください。
    皆無事ですから、賽河君も無事ですから、安心してください。必ず奴を倒して戻ってきます。
    先輩は一人で頑張りすぎなんです……この際楽しい夢でも見ていてください。その間に皆で終わらせてきます。
    先輩がずっと苦しんで来られて、何を恐れていたかを知っている。だから私だけは決して責めませんよ。
    だから、……あとでお帰りなさいと言わせて下さい。
    行ってきます。
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    ケミカル飲料(塩見 久遠)

    DONEミキとクラ♀。クマのぬいぐるみがきっかけでミッキが恋心を自覚する話。クラさん♀が魔性の幼女みたいになってる。これからミキクラ♀になると良いねと思って書きました。蛇足のようなおまけ付き。
    2023/4/8にTwitterにアップしたものに一部修正を加えています。
    魔法にかけられて 「それでは、失礼します」
     深めに礼をして、現場を後にした。ファミリー層向けイベントのアシスタントということで、テンションを高めにしたり、予想外の事態に見舞われたりと非常に忙しかったが、イベント自体は賑やかながらも穏やかに進行した。主催している会社もイベント担当者もしっかりとしており、臨時で雇われているスタッフに対しても丁寧な対応がなされた。むしろ、丁寧過ぎるくらいだった。
     その最たるものが、自分が手にしている立派な紙袋だ。中には、クマのぬいぐるみと、可愛らしくラッピングされた菓子の詰め合わせが入っている。
     「ほんのお礼ですが」
     という言葉と共に手渡された善意であるが、正直なところ困惑しかない。三十代独身男性がこれを貰ってどうしろというのだろうか。自分には、これらを喜んで受け取ってくれるような子どもや家族もいなければ、パートナーだっていないのだ。そして、ぬいぐるみを収集、愛玩する趣味も持っていない。
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