蜘蛛
masasi9991
DONE人間の街を歩く土蜘蛛さんと大ガマさん夜歩き 随分、眩しい。夜行性の身には堪える。人の世に擬態して歩くには、そんなことも言ってられないが。
この灯りは繁栄の証だから、人にとっては好いことばかりだろう。眩しさに目を細めながら、その豊かな営みにあやかってコンビニの自動ドアをくぐる。これも初めて人の街に現れた頃は、意味もわからずガラス戸に追突する妖怪が多くて往生したな、と古いことを思い出したのは連れの姿が頭にチラついたからで。あれも打つかった妖怪のうちの一人だった。自動ドアというやつをすり抜けるにしろ動かすにしろ、人ではないものがそれをやるにはちょっとしたコツが要るのだ。
陳列棚から目当てのものを手にとって、無人のレジの前で立ち止まる。商品と腕につけた時計をかざすとものの数秒で会計は終わって、ピッという電子音があとに残った。もちろんちゃんと支払いは済ませてある。ムジナじゃないんだから本物の電子マネーだ。とてもじゃないが枯葉じゃ代わりにならない。ムジナの連中こそ昨今往生しているだろう。
916この灯りは繁栄の証だから、人にとっては好いことばかりだろう。眩しさに目を細めながら、その豊かな営みにあやかってコンビニの自動ドアをくぐる。これも初めて人の街に現れた頃は、意味もわからずガラス戸に追突する妖怪が多くて往生したな、と古いことを思い出したのは連れの姿が頭にチラついたからで。あれも打つかった妖怪のうちの一人だった。自動ドアというやつをすり抜けるにしろ動かすにしろ、人ではないものがそれをやるにはちょっとしたコツが要るのだ。
陳列棚から目当てのものを手にとって、無人のレジの前で立ち止まる。商品と腕につけた時計をかざすとものの数秒で会計は終わって、ピッという電子音があとに残った。もちろんちゃんと支払いは済ませてある。ムジナじゃないんだから本物の電子マネーだ。とてもじゃないが枯葉じゃ代わりにならない。ムジナの連中こそ昨今往生しているだろう。
tun2684
DOODLE立ち絵まとめ 女性探索者I'm imo 昼寝紫陽
星を喰む 夜葉眠
蹂躙するは我が手にA国 ヴァラ・グイダ
シグナルレッド・バレッド レト
SEVENSTAR & PEACE ✌️ ローズマリー
火灯し頃の蜘蛛踊りPC3 最高幸子 8
ムラサキゲジゲジ
DONEどうにか丸ペン太め黒線画でいい感じに描けないか模索中....キャラは蜘蛛悪魔メイド男の娘(ノンケ)のキルト
##ムラサキゲジゲジの人外っ子
#オリキャラ #創作 #お絵描き #イラスト #oc #originalcharacters 2
tts_mm_cn
DOODLEハロパレの朗読。蜘蛛の糸が好きなので描いた。同じ位置に指輪があるのでこれはファンアートです宝石の国を読んでしまったので、仏教における慈悲とか情けとかがちょっとよくわからなくなったり、犍陀多に変に感情移入しちゃったり……と色々混線してたのですが、そんなあれそれの真ん中をスッとマナさんの声が通ってとてもとても面白く聞けたので良かったです。芥川龍之介の文体ってとても美しいんだなぁ……
ほこり
DONE背景注意な絵。上手く描けた気にはなったものの、ヒートアップして描いたのでちょっとTwitterには上げられないなと思い…。影が、手が…カプ要素のつもりです。なので、見方によってはがっつりラー白。 2
染井悉
MEMO❏┈┈┈┈┈┈┈┈┈❏𝘾𝙖𝙡𝙡 𝙤𝙛 𝘾𝙩𝙝𝙪𝙡𝙝𝙪
❚ 塩漬荘監禁事件
作:サワガニ様
𝙆𝙋:水蜘蛛さん
❚ 𝙋𝘾/𝙋𝙇
鷹代律 / 染井悉
➳ 裏エンド【○】
➳ シナリオクリア
❏┈┈┈┈┈┈┈┈┈❏
なりひさ
DONEノマ+ゴブ。蜘蛛冬のホラー祭り参加作夜の影 ゴブリンが立っていた。一瞬鏡に映った自分なのかと思ったが、そこには鏡は置いていなかった。
夜の書斎はしんと静まり返っていた。ハリーはもう寝たのだろうか。カーテンを閉めていない窓の向こうは暗闇が広がっていた。
ゴブリンは書斎の隅の更に薄暗いところに立っていた。私はなぜか恐ろしさよりも懐かしさを感じていた。
「やあ」
私は長年の友にかけるように言った。実際、私たちは友のような存在だった。或いは兄弟かもしれない。多くのものを共有しながら、多くの違いをもった存在。分かり合えるようで、絶対に理解し合えない。
だがゴブリンはこちらを見たのに何も言わなかった。暗闇の中で眼だけが黄色く輝いているように見えた。
私は元気かと訊きそうになって、それはおかしいと思い直した。私たちの肉体はひとつだ。その肉体は酷く疲れている。またゴブリンが手荒に扱ったのかもしれない。
1436夜の書斎はしんと静まり返っていた。ハリーはもう寝たのだろうか。カーテンを閉めていない窓の向こうは暗闇が広がっていた。
ゴブリンは書斎の隅の更に薄暗いところに立っていた。私はなぜか恐ろしさよりも懐かしさを感じていた。
「やあ」
私は長年の友にかけるように言った。実際、私たちは友のような存在だった。或いは兄弟かもしれない。多くのものを共有しながら、多くの違いをもった存在。分かり合えるようで、絶対に理解し合えない。
だがゴブリンはこちらを見たのに何も言わなかった。暗闇の中で眼だけが黄色く輝いているように見えた。
私は元気かと訊きそうになって、それはおかしいと思い直した。私たちの肉体はひとつだ。その肉体は酷く疲れている。またゴブリンが手荒に扱ったのかもしれない。