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    記憶

    さんど@みりぺん。

    DONEワンドロ・ライお題「色男」をお借りしました。
    さねげん
    ※前置き
    現代キメ学軸/記憶なし
    ほのぼの、甘めの雰囲気
    以前のTシャツお題の延長線の二人で書いてますが前作読んでなくても大丈夫です。袴とか成人式準備の流れとか雰囲気で書いてます、すみません。
    何でも許せる方どうぞ
    最後のおさがりなんて言わせない前撮りで一度袖を通していたが何枚着込むのかとまた一枚持ち上げる。和装肌着など普段着る機会がない。
    前回の兄の時に同行した事はあった。とは言え数年前かつ見ている姿と実際にやるのとでは勝手が違うのだと思い知る。やはり兄は鈍臭い自分と違い、器用で何でも出来る自慢の兄だ。

    「母ちゃん、頼むよ」
    「玄弥、襟が崩れとうよ」
    「う……」
    「だから俺が着せてやるって言ったろ」
    「兄貴は!!まだ来ないで!!」

    頑固だねぇと扉の外から実弥がぼやく声が聞こえた。玄弥の襟を直しつつ、母・志津はふふふっと小さく笑う。

    「前撮りの時は有無言わせず着せられていたからねぇ。自分でもやってみなきゃね」
    「まぁ……うん。」

    着物を着付け、玄弥が持ち上げた袴を整えて残りは羽織を身につければ完成だ。骨盤付近のスリットのようなスペースから抜ける風が少し冷たい。
    1706

    Thanatos_wisper

    PROGRESS山に住む鬼の❤️と迷い込んだ💜が生活を始める話
    古い時代 かきかけ 後々R-18を含む話です

    [簡単な設定]
    💜クソガキ 呪術師見習い
    秀才と甘やかされて育ったため、それを素直に認めない大人に不満を抱いている
    食べることが唯一の楽しみ

    ❤️龍脈から記憶を読む鬼
    山の守り人のような事をしている
    人間に興味がある
    <仮>―呪術師同士の戦いで親方様が亡くなってしまった。このままでは自分も殺られてしまう。恐ろしい。恐ろしい!死してなお、自由を奪われ隷属させられるなど御免だ。遠くへ、もっと遠くへ、逃げなければ…!

    形見の数珠を手に、一人の青年が草木をかき分けて駆けていく。薄暗い月明かりの下、やがて崖のふちへと追いやられる。木々の合間から白い二頭の狐が、唸り声を出しながら姿を現した。式神だ。青年は死を覚悟した。

    捕まって死んでしまうくらいなら、いっそのこと、自分で死んだ方がましだ。こちらへ走り出した狐へ背を向けて崖から飛び降りる。ああ、死ぬ前にもっと普通に生きたかった。幼い頃に才能を認められ、名だたる呪術師と言われる男の下へ奉公するよう家から出された。それからはずっと雑用ばかり任されて、無愛想なあの老人とは師弟の関係すら結べなかった。人生とはこんなにつまらないものなのか。もっと自由に生きれたら、鳥のようにどこまでも飛んでいって、まだ知らない世の中を見れたのに。
    21113