趙
saruzoou
DONE仲間とカレーライスを作って食べる話ですが、カレー7割、春趙3割くらいになりました。「そばにいること」のお話の二人の関係が続いています。
カレーライス「なあ趙、カレーライス作れるか?」
サバイバーへ戻る道中、西日を避けるように春日の少し後ろを歩く趙に、春日はくるりと振り返って唐突に言った。
「カレー?」
サングラスをしていたところで眩しすぎる日差しに目を細めて趙が問い返すと、隣にいたナンバが呆れたような声を出す。
「おい一番、趙は料理人だぜ?そりゃ作れるだろうよ」
「ちげーよ、そんな本格的なカレーの話じゃねえよ」
呆れたように春日がそう言い返すのを聞いて、趙はようやく合点がいった。
「ああ、いわゆる『おうちカレー』ね。市販のルーで作るやつ」
「そう!それだよ!」
嬉しそうに笑う春日の顔を見て、炊飯器を買った日のことを思い出す。
炊飯器と米を買ってサバイバーに戻る道中、春日は家庭の味を知らずに育ったというような話をしていた。その時に、いつか作ってあげるよというような口約束をしたことも思い出す。
7297サバイバーへ戻る道中、西日を避けるように春日の少し後ろを歩く趙に、春日はくるりと振り返って唐突に言った。
「カレー?」
サングラスをしていたところで眩しすぎる日差しに目を細めて趙が問い返すと、隣にいたナンバが呆れたような声を出す。
「おい一番、趙は料理人だぜ?そりゃ作れるだろうよ」
「ちげーよ、そんな本格的なカレーの話じゃねえよ」
呆れたように春日がそう言い返すのを聞いて、趙はようやく合点がいった。
「ああ、いわゆる『おうちカレー』ね。市販のルーで作るやつ」
「そう!それだよ!」
嬉しそうに笑う春日の顔を見て、炊飯器を買った日のことを思い出す。
炊飯器と米を買ってサバイバーに戻る道中、春日は家庭の味を知らずに育ったというような話をしていた。その時に、いつか作ってあげるよというような口約束をしたことも思い出す。
mit
MOURNING【北へ、東へ1】趙陸に再燃した時にウワァァとなって書き綴った小説です。なので、実はかなり前に書いていたものです。恥ずかしさが勝ってしまって支部に載せることができないので、ここまで見に来てくれた人とだけ共有できればいいかな…って思ってアップします。
「夷陵の直後に呉が滅んだ」という設定の趙陸小説の1話目。全5話。(2022.10.2) 6444
icon_dream78
DOODLEなんなん、ですかね、これ…シチュ的にはあれです、最新鋭の技術を使った猫耳と尻尾がなんかあった(…?)ので描御に着けて遊んでたら趙さんがサバイバーに来t
龍が如く7やってくれ頼む…ダメなら実況を見てくれ頼む… 2
kanagana1030
DONE春趙ワンドロワンライのお題「風呂」をお借りしました。同棲春趙。お題からなんだか激しくズレた気がしなくはないですが、珍しくワンライ出来たので。風呂春趙「風呂」
「春日くん、まだ我慢だよ。お医者さんに言われたでしょ。あと一週間はだーめ」
こっそり風呂に入ろうとしたところを趙に見つかって、リビングに連れ戻されて風呂を阻まれてしまう。
「もう大丈夫だって。そんな痛くもねぇしよぉ」
春日が事故で腹に怪我を負ってから三日。病院で傷を縫われて二週間は傷を濡らすなと言われたので、風呂を我慢し、今日まで洗面台で髪を洗って身体は拭いて耐えていたが、そろそろシャワーぐらいは浴びたい。元々、人より傷の治りが早く頑丈である自信がある。もう風呂ぐらい大丈夫だと思うのだが、趙がどうしても許してくれない。
「だめだよ。傷が化膿したらどうするの」
「んなやわじゃねぇよ」
不満に唇を尖らせて抗議するが、趙は許してはくれない。
2433「春日くん、まだ我慢だよ。お医者さんに言われたでしょ。あと一週間はだーめ」
こっそり風呂に入ろうとしたところを趙に見つかって、リビングに連れ戻されて風呂を阻まれてしまう。
「もう大丈夫だって。そんな痛くもねぇしよぉ」
春日が事故で腹に怪我を負ってから三日。病院で傷を縫われて二週間は傷を濡らすなと言われたので、風呂を我慢し、今日まで洗面台で髪を洗って身体は拭いて耐えていたが、そろそろシャワーぐらいは浴びたい。元々、人より傷の治りが早く頑丈である自信がある。もう風呂ぐらい大丈夫だと思うのだが、趙がどうしても許してくれない。
「だめだよ。傷が化膿したらどうするの」
「んなやわじゃねぇよ」
不満に唇を尖らせて抗議するが、趙は許してはくれない。
kanagana1030
DONE春趙ワンドロワンライ、お題「朝」をお借りしました。記憶がない状態でホテルで目覚める両片思いな春趙です。あさ 飲み過ぎで記憶を失くしたことは数多く、今更驚くことでもなかったが、今朝のそれは今までのものとはわけが違っていた。
朝、目覚めた自分の脇で横に寝ていたのは、心からの信頼を寄せている仲間で、そんな関係になるなんて夢にも思っていなかった相手だ。そんな相手が全裸(自分も何も身につけていなかったので多分!)で布団を抱え込むように丸くなっている。昨夜は確か、仲間で飲んでいて最後はサバイバーに帰ってきたはずだった。いつもの調子なら、サバイバーでも飲み直したはずだがその後の記憶がない。
周囲を見渡せば、いつも寝泊まりしているサバイバーの二階ではなく、見知らぬホテルの一室で、これはどう考えても何かしでかした予感しかしない。酒の上での過ちは今までにだってなかったわけではない。けれど、相手が知り合いで、しかもとても信頼している仲間で、おまけに同性であることは初めてのことだった。
4671朝、目覚めた自分の脇で横に寝ていたのは、心からの信頼を寄せている仲間で、そんな関係になるなんて夢にも思っていなかった相手だ。そんな相手が全裸(自分も何も身につけていなかったので多分!)で布団を抱え込むように丸くなっている。昨夜は確か、仲間で飲んでいて最後はサバイバーに帰ってきたはずだった。いつもの調子なら、サバイバーでも飲み直したはずだがその後の記憶がない。
周囲を見渡せば、いつも寝泊まりしているサバイバーの二階ではなく、見知らぬホテルの一室で、これはどう考えても何かしでかした予感しかしない。酒の上での過ちは今までにだってなかったわけではない。けれど、相手が知り合いで、しかもとても信頼している仲間で、おまけに同性であることは初めてのことだった。
saruzoou
DONE春趙つづものです。ひとまず終わりますが、今後も続きをのんびり書いていきたいです。全然進まない話にお付き合いいただき、ありがとうございます!
そばにいること6ジャケットで下半身を隠すように起き上がり、趙は手早く着替えを済ませ「じゃあおやすみ」と言って布団に潜り込もうとした。
「…おい」
もちろんそれで誤魔化せるとは思っていなかったが、案の定、春日から低い抗議の声が上がる。
「なぁに」
半分布団に潜り込んで問い返せば、春日が言葉に詰まった。
その顔には『お前は?』とありありと書いてあって、でもそれを口に出来ない葛藤も伝わってくるようだった。
『俺の前でそんな格好するんじゃねえよ』という、あの台詞を聞いた時、腹の底がかあっと熱くなるような怒りを覚えた。
人の気も知らないで。
一番最初に思い浮かんだのはそんな台詞で、じゃあどんな気持ちなんだと自身に問えば、まともな答えも出せなくて。
5586「…おい」
もちろんそれで誤魔化せるとは思っていなかったが、案の定、春日から低い抗議の声が上がる。
「なぁに」
半分布団に潜り込んで問い返せば、春日が言葉に詰まった。
その顔には『お前は?』とありありと書いてあって、でもそれを口に出来ない葛藤も伝わってくるようだった。
『俺の前でそんな格好するんじゃねえよ』という、あの台詞を聞いた時、腹の底がかあっと熱くなるような怒りを覚えた。
人の気も知らないで。
一番最初に思い浮かんだのはそんな台詞で、じゃあどんな気持ちなんだと自身に問えば、まともな答えも出せなくて。
saruzoou
DONE春趙つづものです。本編ネタバレあります。次でひとまず終わりそうです。
そばにいること5ため息と共にマスターが差し出してくれたウィスキーを、春日はありがたくいただいてチビチビとなめる。
馬淵の一件で趙との絆を深めていった時も、花束を作る時も渡す時も、そして渡された趙と紗栄子の会話も全て知っているはずのマスターに、何かを聞きたいけれど、もういっそ何をどう聞いていいかもわからない。
「…いつも自分より他人を優先してきたんだろうな。お前も、趙も。ナンバの言う通り、お前らは似てるよ」
そうなんすかね、と返そうとしたところで、入口のベルがカランと鳴る。その音に反射的に振り返ると、ひどく汚れた趙がふらりと入ってきた。
「趙!?」
項垂れていた趙が、春日の声にビクッと顔を上げる。
「春日くん…」
愛用の高級そうなレザーは黄色い粉や白い何かの破片のようなものが纏わり付き、髪も乱れている。
4867馬淵の一件で趙との絆を深めていった時も、花束を作る時も渡す時も、そして渡された趙と紗栄子の会話も全て知っているはずのマスターに、何かを聞きたいけれど、もういっそ何をどう聞いていいかもわからない。
「…いつも自分より他人を優先してきたんだろうな。お前も、趙も。ナンバの言う通り、お前らは似てるよ」
そうなんすかね、と返そうとしたところで、入口のベルがカランと鳴る。その音に反射的に振り返ると、ひどく汚れた趙がふらりと入ってきた。
「趙!?」
項垂れていた趙が、春日の声にビクッと顔を上げる。
「春日くん…」
愛用の高級そうなレザーは黄色い粉や白い何かの破片のようなものが纏わり付き、髪も乱れている。
rin
SPOILER※新刊読了後の閲覧推奨8/21インテにて頒布したハン趙の無料配布漫画です。印刷所様にこちらの要望が上手く伝わっていなかったようで表裏の向きが一致しておらず、ページ順が非常に分かりづらくなっていたため、念の為こちらに上げておきます。笑って優しく受け取って下さった皆様ありがとうございました…!! 8
53ddp
DOODLE巍瀾のらくがき過去絵も混で詰め込み可能な限りここに追加する 8/24更新
今見るとバレンタインポストの漫画は原作読む前に描いたからか
沈巍が強すぎな気がする
パスワード:ドラマの趙雲瀾の年齢 19
saruzoou
DONE「そばにいること」の続きです。しばらく続きそうです。クリア後設定、ネタバレありですのでご注意ください。
ようやく春趙を名乗れる…。
そばにいること2完全に道選びを間違ったな、と春日は苦虫を噛み潰したような顔をしてため息をついた。
久々に仲間たちが集まり、サバイバーの二階でいなり寿司パーティーをした後。荒川親子の仏前にと、趙が差し出したのは春日が作った分のいなり寿司だった。
皆でわいわいと騒いでいたあの中で、きちんと春日が作った分を選り分けてくれていたその気遣いと、他の仲間たちが腫れ物に触るように避けていた、おやっさんと若に対して、気負いなく差し出された言葉。
それが嬉しくて、思わず一緒に来て欲しいと行ってしまったが。
仏壇のある浜子の店の二階に行くため、最短距離で選んだ朝焼け通りは同じような小料理屋を装った店が並ぶ。開店前の夕暮れ時には、店の前に手持ち無沙汰な女の子たちがいて、この界隈ではすっかり顔馴染みになった春日に声を掛けてくるが、今日は皆、隣を歩く趙に興味津々だった。
3893久々に仲間たちが集まり、サバイバーの二階でいなり寿司パーティーをした後。荒川親子の仏前にと、趙が差し出したのは春日が作った分のいなり寿司だった。
皆でわいわいと騒いでいたあの中で、きちんと春日が作った分を選り分けてくれていたその気遣いと、他の仲間たちが腫れ物に触るように避けていた、おやっさんと若に対して、気負いなく差し出された言葉。
それが嬉しくて、思わず一緒に来て欲しいと行ってしまったが。
仏壇のある浜子の店の二階に行くため、最短距離で選んだ朝焼け通りは同じような小料理屋を装った店が並ぶ。開店前の夕暮れ時には、店の前に手持ち無沙汰な女の子たちがいて、この界隈ではすっかり顔馴染みになった春日に声を掛けてくるが、今日は皆、隣を歩く趙に興味津々だった。
ろっかくけい
CAN’T MAKE創三でアイドル現パロ。というより、ドルオタ徐晃と趙雲が書きたかったやつ。思いついた文章を順不同でまとめた。最初の短編は、Twitterの方にも投稿。大半が女体化しています。アイドル文化をよく知らない人間が書いているので、間違いなどあると思いますが、ご容赦ください。 4724
みちとせ🍑
DOODLEあずきさん 𝑯𝒂𝒑𝒑𝒚 𝑩𝒊𝒓𝒕𝒉𝒅𝒂𝒚……趙雲さんと清河卿の転パロ(記憶あり×記憶なし)の導入+書きたいとこ詰めなので場面がすぐ飛びますが良い幻覚見れました!誕プレになればいいな~の気持ちです
その魂に恋をした「私にとって、主殿は最も大切な存在だ。だから生涯、主殿が呼んでくれればどこへでも駆けつけよう」
「趙雲さん……私も言いたいことがあります」
「たとえこの命が尽きたとしても……来世でまた趙雲さんと出会いたいです!」
乱世では、守りたい者がいれば強くなれると言う者もいれば、却って弱みになると言う者もいる。
趙雲にとって清河の主は守りたい相手であった。
かといって清河卿はただ後ろで守られているような人物ではなく、肩を並べて敵を退ける戦友でもあったが。
互いに背中を預けて戦場に立つときの安心感と言ったら。
彼女の目的は天刑宗の企みを暴き、阻止する事。
利害の一致と、彼女が元来持つお人好しというか、何とかいうか……そんな因果で蜀に一応身を置いていた彼女だが、属国に囚われる事もなく呉にも魏に、魏は言い過ぎだろうか。ともかく敵地だろうが何だろうが、一度友になった相手とは立場を超えて親しくしていたように思える。勿論戦場での手加減はしないが、殺すのを躊躇う所は彼女らしかった。
4377「趙雲さん……私も言いたいことがあります」
「たとえこの命が尽きたとしても……来世でまた趙雲さんと出会いたいです!」
乱世では、守りたい者がいれば強くなれると言う者もいれば、却って弱みになると言う者もいる。
趙雲にとって清河の主は守りたい相手であった。
かといって清河卿はただ後ろで守られているような人物ではなく、肩を並べて敵を退ける戦友でもあったが。
互いに背中を預けて戦場に立つときの安心感と言ったら。
彼女の目的は天刑宗の企みを暴き、阻止する事。
利害の一致と、彼女が元来持つお人好しというか、何とかいうか……そんな因果で蜀に一応身を置いていた彼女だが、属国に囚われる事もなく呉にも魏に、魏は言い過ぎだろうか。ともかく敵地だろうが何だろうが、一度友になった相手とは立場を超えて親しくしていたように思える。勿論戦場での手加減はしないが、殺すのを躊躇う所は彼女らしかった。