鶴丸
あめお
PROGRESS診断メーカー「お題ひねりだしてみた」https://shindanmaker.com/392860より「あの甘いセリフを君の口から、」
締めのイチャイチャが書けなくて詰んでいます
甘い台詞をきみの口から「あ」
それきりしばらく固まった。
うぅ、と小さく呻く加州を、鶴丸は「続きは?」と急かす。
「うー、じゃなくて、何て言うんだ?」
後ずさる加州を追い立てるようにずいと身を乗り出し、鶴丸は加州の顎に指をかけた。
「啖呵をきったのはきみじゃないか。焦らす作戦かい?」
「べつにそういうわけじゃ……」
「じゃあ早く、ほら」
顔を背けて逃げようとしても、そう簡単にはいかない。不服そうな加州に向けられた清らかな天使のような笑みは、当の加州には意地の悪い悪魔にしか見えなかった。
こんな事態に陥った原因が加州にあるというのは、概ね本当だ。
夕餉の後、居間のテレビで審神者と数振りの刀たちが映画を観賞していた。古い洋画、しかも恋愛映画。鶴丸もなんとなくその場にいたが、一緒に観ていた刀に言われたのだ。
2842それきりしばらく固まった。
うぅ、と小さく呻く加州を、鶴丸は「続きは?」と急かす。
「うー、じゃなくて、何て言うんだ?」
後ずさる加州を追い立てるようにずいと身を乗り出し、鶴丸は加州の顎に指をかけた。
「啖呵をきったのはきみじゃないか。焦らす作戦かい?」
「べつにそういうわけじゃ……」
「じゃあ早く、ほら」
顔を背けて逃げようとしても、そう簡単にはいかない。不服そうな加州に向けられた清らかな天使のような笑みは、当の加州には意地の悪い悪魔にしか見えなかった。
こんな事態に陥った原因が加州にあるというのは、概ね本当だ。
夕餉の後、居間のテレビで審神者と数振りの刀たちが映画を観賞していた。古い洋画、しかも恋愛映画。鶴丸もなんとなくその場にいたが、一緒に観ていた刀に言われたのだ。
amayadori_kasa8
MOURNING本にしようと思ったけど間に合わないし話が長くなりそうだし完成するかわからないしで、でももったいないからある程度書けたらまとめて更新しようかな、と思います。大侵寇の後に迷子の鶴丸を拾った眠れない三日月のつるみかです。
天《そら》知らぬ雨は、忘れた花の夢を見る(つるみか)いつかの世界線であったかもしれない話。
独自設定、捏造がたくさんあります。
——ざぁ、ざぁぁぁぁ。
気が付くと、雨に濡れていた。
全てを洗い流すような強く冷たい雨だ。激しい雨に周りを見渡すも、ぼんやりと遠くに灯が見えるだけで、他のものは何も見えない。微かに動く人影は、突然の雨に皆一目散に帰路へと急ぐのだろう。雨足は酷くなるばかりだ。
「――――」
何故、此処にいるのだろうか。いつの間にか腰を下ろしていた長椅子の真ん中で、記憶の糸を引っ張り出そうとするが、何も思い出せそうにない。まず、この場所が何処であるかさえもわからないのだ。
かろうじて覚えているのは、手を伸ばしても届かなかったという絶望感。臓腑を抜かれたような虚無感が、身体中を満たしていた。
17826独自設定、捏造がたくさんあります。
——ざぁ、ざぁぁぁぁ。
気が付くと、雨に濡れていた。
全てを洗い流すような強く冷たい雨だ。激しい雨に周りを見渡すも、ぼんやりと遠くに灯が見えるだけで、他のものは何も見えない。微かに動く人影は、突然の雨に皆一目散に帰路へと急ぐのだろう。雨足は酷くなるばかりだ。
「――――」
何故、此処にいるのだろうか。いつの間にか腰を下ろしていた長椅子の真ん中で、記憶の糸を引っ張り出そうとするが、何も思い出せそうにない。まず、この場所が何処であるかさえもわからないのだ。
かろうじて覚えているのは、手を伸ばしても届かなかったという絶望感。臓腑を抜かれたような虚無感が、身体中を満たしていた。
ichi_nayonayoo
PAST2023/07/07-08ぶぜつるバザール 期間中限定公開
某方のお誕生日祝いでお作りさせていただいた
ぶぜつるプチ写真集?となっております!
Twitterでは公開していない作品です。
海と鶴丸と豊前江
最後の言葉は、彼なりの「あいらぶゆー」
鶴丸国永:きみ
豊前江:透子
撮影:てんの 3
ichi_nayonayoo
PAST2023/07/07-08ぶぜつるバザール 限定公開
以前個人的に作らせていただいた、ぶぜつるコスプレ写真集です
passはぶぜつるバザール内に
なんでもない日常に、きみの色が混ざったのはいつからだったか
優しく、温かく、ゆっくりと、けれど確実に変わっていく「たった一つのこころ」
さて、それにはなんと名前を付けようか
鶴丸国永:ややの
豊前江:透子
撮影:アメギ 26
utan812genki
MOURNING※注意!花影軸のつるいちなので、許せる方のみお進みください!
一期のあのセリフを聞いた鶴丸なら、こう答えるだろうなという爆発した妄想しかもめっちゃ短いアナログ 2
amechantakusan
DONE折れてしまった鶴丸を黄泉の国まで迎えに行く話。鶴丸の身体の一部が腐っていたり蛆が沸いていたりしますが期待して読むとがっかりするけれど知らずに読むと嫌な人が居るかもしれないぐらいのレベルです。
黄泉平坂をくだって鶴丸国永が折れた。
「鶴丸はもう帰ってこない」と沈痛な面持ちで言う主を、俺は何を言っているんだろうという目で見ていた。
刀が折れるということは、人で言うところの死ぬということだ。
死んだらみんな黄泉の国に行く。だから、帰ってこないのなら黄泉の国に迎えに行けばいいだけの話なのだ。
俺はその晩、さっそく黄泉平坂を下った。
ゆるやかな下り坂は、進めば進むほど闇が深くなり、自分の手足すら見えなくなってきた。暗闇は光だけでなく音も吸い込むようで、足音どころか、どくどくと拍動している自身の心臓の音すら感じられなくなってしまった。意識して足を動かさなければ、自分が歩いているのか、それとも立ち止まっているのかもわからなくなりそうだった。
2576「鶴丸はもう帰ってこない」と沈痛な面持ちで言う主を、俺は何を言っているんだろうという目で見ていた。
刀が折れるということは、人で言うところの死ぬということだ。
死んだらみんな黄泉の国に行く。だから、帰ってこないのなら黄泉の国に迎えに行けばいいだけの話なのだ。
俺はその晩、さっそく黄泉平坂を下った。
ゆるやかな下り坂は、進めば進むほど闇が深くなり、自分の手足すら見えなくなってきた。暗闇は光だけでなく音も吸い込むようで、足音どころか、どくどくと拍動している自身の心臓の音すら感じられなくなってしまった。意識して足を動かさなければ、自分が歩いているのか、それとも立ち止まっているのかもわからなくなりそうだった。