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    139

    はゃしゃ

    MOURNING林家にまともな能力があれば描きたかった139の話
    あらすじの状態だから読み物ではないです
    タイトルからわかる通りの半パロディ
    ⚠️過去捏造、多少の死ネタ
    素晴らしき哉、不運! 「南蛮人には信仰する神の子が世に生まれたことを祝する“降誕節”という風習がある」という話を福富屋から聞き齧った学園長の突然の思いつきにより、冬季休暇の只中にもかかわらず学園内で全校パーティーが行われることになった。
     各々がその準備に追われる中、留三郎は異邦人の風習に乗ることへどうしても納得がいかない。そんな彼を見かねた伊作は「降誕節は救世主が現れて世界が変わり始めた日。それは何も神の子だけの話ではなくて、世界中の誰もが生まれた時点で世界を変えているのだ」と語りかける。どういうことかと理解に苦しむ留三郎へ伊作は、ちょうど1年前に川で溺れている哀れな南蛮人を救けた時のことを話し始めた。

     1年前、当時五年生だった伊作は、進級要件として言い含められていた個人の野外実習に行き詰まり途方に暮れていた。成果物として持ち帰る筈だった潜入先の物品の数々を、紛失したり他人に譲ったりしているうちにすべて手放してしまったのだ。このまま手ぶらで帰ればきっと進級はできない、友人たちと別れ、或いは学園を追放されるかもしれない。やはり自分に忍の道は務まらないのではないだろうか──そう考えるうちに冷たく流れの速い川が目につき、ぼんやりと極端な選択が伊作の頭を過ぎる。
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