Recent Search
    You can send more Emoji when you create an account.
    Sign Up, Sign In

    16歳

    Ao_MiNaMii

    DONE円盤と特典が来たら続き書くって言ってたやつの続きを含む完成版
    縁が獣人族の子どもたちを救い出す話:救われる側視点

    救われる側↓
    リメ玄武:獣人族のすがた
    靜(シズカ)
    獣人族の少年。生まれつき胸が悪いため長く走れない。
    結の集落から最初に鬼族へ療養に出されたうちの一人。
    ※烈勇5歳、縁頼8歳、靜11歳、信結盟16歳、志積20歳、正義28歳と設定
    獣人族:靜の話(千紫万紅の乱) 完成版 文明が発達していない――と言われる獣人族だが、そんな種族の集落にも学び舎はある。学び舎、あるいは託児所、要するに幼い子どもたちを集めて面倒を見る場所だ。その学び舎の窓から、尻尾の毛をなびかせて縁が飛び出す。その縁を追って、少し年上らしい黒髪の少年も同じく窓から飛び出した。
    「こら、縁様! 今日は手習いだって前から言ってただろうが!」
    「字なんて書いててもつまんねぇよ! オレもにぃちゃんと一緒に行くー!」
     簡素な家々の合間を抜ける小路を、縁が軽々と駆けていく。黒髪の少年――靜もまた縁を追い、少しずつ距離を詰めていった。その様子を振り返ってぎょっとした縁が速度を上げ、靜が伸ばした手は空を掻く。小さくなる縁の背中を見て、靜は歯を食い縛った。
    7839

    kikhimeqmoq

    DONEチヒ柴 2024/10/15
    柴さんお誕生日おめでとう。
    16歳のチヒロと柴さんが、柴さんのお誕生日に焼肉に行く話です。
    柴さん誕生日2024柴さんの誕生日を知ったのは東京に来てからのことだった。スピード違反で切符をきられた柴さんが、運転免許証を取り出したことで、初めて誕生日を知った。
    「今日、誕生日じゃないですか」
    「ああ、そう。知らんかったか」

    自分の誕生日はチビの頃から毎回祝ってもらっていたのに。柴さんは毎年プレゼントをくれた。蛍光色に光るスライムや、指を挟むガムのジョークグッズ、どうみてもガチャガチャで取ってきたちゃちなバッタのミニチュアなど、正直いらないものばかりだった。でも、一緒に持ってきてくれるケーキは美味しくて、誕生日の数日前から待ち遠しくてソワソワしていたのを覚えている。当日の夜になると電灯を消し、年齢分のろうそくを灯して、三人で吹き消した。いちばん張り切っていたのは父さんだったし、おそらく炎を吹き消したのも父さんの息だった。でも、そんなことはどうでも良かった。「せーの」と声を揃え、一斉に息を吸う瞬間、三人で力一杯息を吹きつける瞬間、炎が消え真っ暗になった部屋で笑い合うあの瞬間が好きだったから。もちろんケーキはすごく美味しかった。都会の味だ。父さんが半分以上欲しがったけど、そこは譲れなかったから、俺は父さんの攻撃を必死で避け、自分のケーキを守った。柴さんは煙草をふかしながら、俺たちの戦いをゆったりと眺めていた。
    3029

    kikhimeqmoq

    DONEチヒ柴。チヒロが16歳か17歳くらい。付き合ってない。解釈開陳ポエムです。
    不思議な踊り寝ている柴の頬に指を乗せた。三十代男性の平熱がどの程度がは知らないが、いつ触ってもあたたかいと思う。今日は千紘のミスがあり、薄い切り傷ができたせいか、平時よりも熱い気がする。自分の唇で確認しても、彼の体温が高いか低いかは分からなかった。とにかく自分の唇が冷たいので、比較しようがない。唇だけ死を引きずってきたのかもしれない。今日、切り殺した奴らの名前も知らないのに、冷たさだけが繋がっているのは面白くなかったので、その考え方はやめた。おそらく、千紘の唇は国重が死んだときから冷たい。唇だけではなく手足も、心臓も。
    音をたてないようにゆっくりと柴の上に屈み、そっと唇を合わせた。柴の唇はあたたかく、柔らかく、滑らかだった。冷たく、硬く、かさついた自分とは違う。じっと粘膜を合わせていると、徐々に自分もあたたかくなってくるような気がした。自分と同じように毘灼を憎み、人を切り、周囲を裏切っているのに、ちゃんとあたたかみがあるのはどうしてだろう。大人になれば自分もそうなるんだろうか。それとも、いたずらをして冗談を言えるようになればいいんだろうか。それならば国重の唇もあたたかかったんだろう。
    1500

    sosaku1927

    PAST※愛する君へ アナザーストリーです!
    今回は、アスランとキラが一緒にケーキを食べるお話。あまあま。
    設定は、アスランとキラ、工業カレッジの学生設定の16歳。アスランのお家でキラは半同棲中です。
    それでも大丈夫
    愛する君へ another ケーキ!!!「ただいま」
    ガチャリ、とオートロックの扉が開いて、右手に白い箱を持ったキラの愛しいアスランの姿が見えた。キラとアスランの指には先日、アスランが贈ったお揃いの指輪が光る。
    「おかえりー」
     キラは駆け足でパタパタと玄関へ向う。
    「キィーラァー! お待たせ」
    「うん、待ちくたびれちゃった」

     夜。アスランはまだゼミが終わっておらず、今日はアスランのお部屋でキラはお待ちかね。
     キラは朝が弱いので、朝ご飯はアスランがホットケーキやサンドイッチを作るが、晩ご飯はキラが担当であることが多い。カトウ教授に気に入られたアスランは最近よくゼミで実験に付き合わされている。
     ロールキャベツが好物のアスランのために、キラはよくロールキャベツを作るけれど、そろそろ飽きるころかなと思っていた。今日のメニューは、キラの好きな揚げ物。コロッケ、エビフライ。お子様なメニューだなと言いそうなアスランを想像して、料理中にキラはふと笑っていた。
    1307