2:Cuddling　青い空、空よりも青い海。太陽は頂上を少し通り過ぎたところから地上を燦々と照らしている。
　この日のジョセフに課せられた特訓は、リサリサ所有のエア・サプレーナ島近海をひたすら遠泳するというものだった。矯正マスクを装着しながら取り組むことで、ただ肺や呼吸器を鍛えるだけでなく、体力が限界を迎えた後も正しい波紋の呼吸法を維持するように身体に覚えさせることが目的というのは他でもないリサリサの談だ。ただこの矯正マスクは波紋の呼吸をしないと息ができなくなる仕様なので、文字通り命懸けで呼吸を維持しなければならず、鍛錬中に掛かる精神的プレッシャーも果てしない。それも計算のうちなのかもしれないが、来島初日から地獄昇柱に突き落とされ、どれだけ修行内容に抗議しても養豚場の豚を見るような目で静観され続けた経験を持つジョセフからすると、リサリサはただ『ついてこれなければそれまで』と考えているだけのように見えた。

翼誕生祭【SQ家族パロ】志｢翼、そろそろ出掛けるぞ｣

翼｢へーい｣

柊｢里津花、英知、留守番頼むな｣

英｢了解｣

里｢翼、楽しんできてね｣

翼｢ありがとう、お土産買ってくるね｣

英｢翼くんの誕生日なのに？｣

翼｢そう、今俺はご機嫌だからね｣

志｢その土産の金を出すのは俺達だがな｣

翼｢細かい事は気にしなーい。行ってきまーす｣






柊｢翼、はぐれるといけないから手を繋ごう｣

翼｢俺、小さい子じゃないけど｣

柊｢翼は俺と手を繋ぐの嫌か？｣

翼｢やじゃない……ダーリン、ダーリンも特別に手を繋いであげる｣

志｢さっそくオネダリモードだな｣

翼｢繋ぐの？繋がないの？｣

志｢お手をどうぞ、ハニー｣

翼｢俺さ、自分の誕生日大好きなんだよね｣

志｢金額気にせず、ねだれるからか？｣