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    Sparkle

    hbnho210

    DONEルアwebオンリーStarlight Sparkle展示作品①
    「ある冬の日、君とふたりで」「アーロン、ピザ何にする?」
     ルークがデリバリー用ピザ店のメニューをひらいてアーロンに見せる。アーロンはソファに寝転がったままメニューを一瞥すると、肉、とだけ言って欠伸をした。
    「肉のピザたくさんあるぞ、選ばなくていいのか?」
    「全部」
     ルークはため息をついて、あらためてメニューに目を通した。
    「じゃあこの、生クリィムどか盛りイチゴとダークチェリーのせチョコレートトッピング&バニラアイス添えピザにするぞ」
    「そんなピザねえだろ!」
     結局、照焼きチキンとサラミたっぷりのディアボラとパルマには生ハムを追加して、 アーロンが「ドギー用だ」と選んだのはバンビーノ。サイドメニューはステーキ三百グラムとフレンチクルーラーを注文した。ルークが昨日、購入しておいたチョコレート五倍がけドーナツの箱をうきうきしながら開封する様子を横目にアーロンは電気ポットのスイッチを押す。明日はこの冬いちばんの大寒波がエリントンを襲うというニュースを聞いた二人は絶対に明日は家から一歩も出ないと決めて前日にたっぷりと食料を買込み、更に今日は追加でピザを注文した。
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