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    アンナさん

    りんごおばけ

    DOODLEアン葉?
    2人とも右手が利き手として、アンナさんは自分の右手、葉くんは左手を繋ぎそうだなとかこじつけて。
    葉くんの右手は夢を掴むためと友だちのため、アンナさんの右手は葉くんと繋ぐため。
    けどたまには葉くんの右手で繋いで欲しいアンナさんもいたらいいねという話です。
    (きもだめしは葉くん右手だ!しまった!笑)

    猫はなんか急に登場しました。
    オスの三毛猫は稀少なのです。
    手と手と猫と手「…こっちでいいわよ」
    出された右手を払って、左手に自分の右手をあてがう。
    「おお…?」
    あんたはなんだかよくわからないような顔をして、けれどいつもあたしの言う通り、左手を貸してくれる。
    ごく、たまに。
    気が向いた時に、なんとなく手を、繋ぐ時がある。

    あんたの左手に、あたしの右手。
    いつものパターン。



    それはある日の学校からの帰り道。まん太と別れたあんたは、そのまま気ままに家路を歩いていた。あたしはそのまま2メートルくらい後ろを歩く。追いつかないように離れすぎないように。
    待ちなさいと言えば立ち止まるだろう。鞄持ちさせたいならそうすればいい。でもあたしはあんたの背中を見るのが好き。ぼさぼさなのに風に泳ぐ、軽くて柔らかい髪。かんらかんらとサンダルの音、踵にかけられた重心はすっかり気を抜いているしるし。
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