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    シャーリー

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    marintotiko

    MOURNING兄様とシャーリーがエンカウントしてしまう話(未完)。6巻以降10巻未満くらいの時系列。
    ウィルアル風味。
    *


     人払いしたユニバーサル貿易社の来客室で、アルバートはある人物と相対していた。

     よほど重要な案件でなければ彼ーーーマイクロフトがここに足を運ぶことはない。今回の作戦の報告自体はさほど重要性は高くなかったから、なにか別の目的があるのだろう。

    「さて、ここからは私の独り言なのだが…」

     思った通り、帰りがけにマイクロフトは芝居がかった口調で口を開く。独り言云々については、アルバートがまだ陸軍中佐であった時のそれの意趣返しに違いない。

    「ディオゲネスクラブの会員が複数名、ここ最近姿を見せなくなっている。もちろん、単純に他のクラブに興味が移ったというなら問題ないが…」

     彼はそうとは思っていないから、こうして独り言を装った情報提供をしているのだ。

    「我がクラブの特性上、会員の素性や動向を詮索することはできない。問題がクラブの中で起こっているわけではないのでな。そして、現状あくまで噂レベルの話であるが、どちらかと言うと君たち向きの問題であると思う」

    「…………。お話はよく分かりました。当然、クラブに入会するための推薦状は長官が書いてくださるのですよね」

     マイクロフト 4476