ハーメルンのバイオリン弾き
kirino_miya
DONE第32楽章と33楽章の間のイメージで作りました。ピロロがいなくなってしまってからの学寮での一幕です。グレシェルというよりはグレートからシェルへの思いといった感じです。
この2人は恋愛というより、現段階ではブロマンスの印象で描いています。
月光と針正直言って、初めて会った時はなんて夢見がちな世間知らずだろう、と思った。
カチコチ、と時計の針の音が聞こえる。
今時こんなアナログな時計を設置しているあたり、ここが魔法学校たるゆえんだろうか。
太陽がとうに沈んだというのに、窓からの月の光で室内は異様なほど明るかった。
グレートの耳は先ほどから、その秒針がせわしなく動く音と、同室の少年のか細い息遣いばかりをひろっている。
「・・・・・・ッ・・・ぅ、・・・・・・ぐ・・・」
スフォルツェンド魔法学校は、特殊な土地の上に建設されている。
最寄駅から視界に入る全ての土地が、この学校の所有地なのだという。
その見た目から監獄のようだと例えられるように、入学したら卒業までの数年を、生徒達はその敷地内で過ごすことになっていた。まるでひとつの町のように。生活するに足りる様々な施設がそこには整っていた。
3822カチコチ、と時計の針の音が聞こえる。
今時こんなアナログな時計を設置しているあたり、ここが魔法学校たるゆえんだろうか。
太陽がとうに沈んだというのに、窓からの月の光で室内は異様なほど明るかった。
グレートの耳は先ほどから、その秒針がせわしなく動く音と、同室の少年のか細い息遣いばかりをひろっている。
「・・・・・・ッ・・・ぅ、・・・・・・ぐ・・・」
スフォルツェンド魔法学校は、特殊な土地の上に建設されている。
最寄駅から視界に入る全ての土地が、この学校の所有地なのだという。
その見た目から監獄のようだと例えられるように、入学したら卒業までの数年を、生徒達はその敷地内で過ごすことになっていた。まるでひとつの町のように。生活するに足りる様々な施設がそこには整っていた。
りぃです
DONE魔族化クラーリィと夢フルートちゃんずっと描きたかった魔族化クラりん。
一部配色が違うのは、
こうであって欲しい思う私の願望。
そして続19巻にて、印象に残った言葉笑
夢フルちゃんの髪描いてて、
こおわっ!!てなった。
陰影つけてないカラーも
個人的にいいなと思って残してた。 5
りぃです
DOODLE推しキャラ4選るろうに剣心「剣心」
ハーメルンのバイオリン弾き「クラーリィ」
ゼルダの伝説「リンク」
サイコブレイク 「ジョセフ」
リンク、ジョセフについては
また改めてソロで
ちゃんと描きたいと思ってはいる。 6
りぃです
DONEらくがき程度の予定が火がついて久々クラフル♡旅中、ハーメルへの気持ちの整理で
夜な夜な1人で啜り泣くフルート。
そんな彼女をずっと水晶越しで見守っていたクラーリィ。
夜勤の公務やホルン様の看病を一旦パーカスに任せて
フルートの元に瞬間?(途中迷った可能性もあり)移動。
驚く彼女をよそに、そっと隣りに座り
彼女の話に耳を傾ける。
ハーメルたちが寝静まる中、
彼らの寝息と虫の音、
焚き火の木が欠けていく音だけがしばらく続き
ふとフルートの顔に目をやると…
妹のコルと歳が近いこともあり、
いつも通り慰めるつもりで彼女の頭に手をやると
お互いの顔が近くなったことに気付く。
しばらく見つめ合ったあと
クラーリィだけは、徐々に冷静になっていく。
自分の感情は、とりあえず後で整理しよう。
な感じ。 3
りぃです
MOURNINGアクスタにしようと思ってたクラ…クラ→ハーメル→ライエル→トロン→フルート→サイザーと描き続けた結果、初めのクラが一番なんか幼いような…たぶん髪をボワっとさせ過ぎたかも…
でもこれはこれで可愛いので、
髪色も手直ししたのでここに供養。
ChomChima
MOURNING昔書いたコキュリュ小説。リュートちゃんのお誕生日をお祝いする…的な…ありがちなやーつ。付き合いたてでまだ何も進展していないコキュリュ。「蜜月離宮」に収録。愛しき言 尽くしてよコキュウの目の前には、ベッドにちょこんと座り、期待に満ち満ちた瞳でこちらを見つめるリュートが居た。さながら主人と遊ぶのを待っている子犬のよう。当のコキュウは同じくベッドに横並びに座り、どうしたものかと頭を抱えている。
ここはスフォルツェンド公国大神官、リュートの自室。リュートはスフォルツェンド史上始まって以来の法力使いで、古代魔法を得意とするところもあり、壁の本棚には魔導書や古文書がギッシリと並べられている。科学立国の王子であるコキュウには、縁遠いものばかりだった。部屋の一角には、プレゼントや花束が山のように積み上げられている。先日行われたリュートの生誕祭で献上されたものだろう。色とりどりの包み紙が目に鮮やかだ。これでも既に半分以上は開封され、リュートを楽しませていた。あるものは珍しい書物、あるものは異国の名産品で、どれもリュートのためにと選ばれたものだった。
4214ここはスフォルツェンド公国大神官、リュートの自室。リュートはスフォルツェンド史上始まって以来の法力使いで、古代魔法を得意とするところもあり、壁の本棚には魔導書や古文書がギッシリと並べられている。科学立国の王子であるコキュウには、縁遠いものばかりだった。部屋の一角には、プレゼントや花束が山のように積み上げられている。先日行われたリュートの生誕祭で献上されたものだろう。色とりどりの包み紙が目に鮮やかだ。これでも既に半分以上は開封され、リュートを楽しませていた。あるものは珍しい書物、あるものは異国の名産品で、どれもリュートのためにと選ばれたものだった。
ChomChima
MOURNING昔書いたコキュリュその2。悪夢にうなされるリュートくんがコキュウ兄さんに少し救ってもらう話。大人っぽいコキュウ兄さんとかっこよく戦うリュートくんが書きたかったです。薄明の誓い夢の中ではリュートはいつも一人で、魔族の大群に囲まれていた。生暖かく血なまぐさい風が頬を撫でる。瓦礫の山に立つリュートが身の丈ほどもある剣を振り回すと、同心円状に衝撃波が拡がりその場にいた魔族がなぎ倒された。咆哮、悲鳴、地鳴り。音としてでは無く、脳内で認識される。いやに体が重たく動きづらいのもいつもの事だった。夢の中のリュートは焦っている。逃げ惑う魔族を追いかけて、一匹残らず始末しなければならないのに。蜘蛛の子を散らすように逃げる魔族の一体を掴み、両手に法力を込めて引きちぎる。一度では飽き足らず、何度も拳をその魔族に叩きつけた。肉を抉る感覚が妙にリアルだった。水風船のように破裂する内臓も、指にまとわりつく血も、全てが不快だった。いや、果たして本当にそう思っているのだろうか。どうして執拗に、繰り返し嬲っているのだろうか。リュートには分からなくなっている。そして魔族の肉片は宙を舞う。だめ、見てはいけない。抵抗したいのに、目が離せない。飛び散る魔族の頭部が、回転しながらぐるりとこちらを向いた。嫌だ、止めて。
12048ChomChima
MOURNING前にpixivで公開していたコキュリュ小説をリメイクしたもの。第一次スフォルツェンド大戦から十二年後、クラーリィが大神官になるちょっと前、クラーリィがコキュウに喧嘩売る話。白亜の祈りぽん、ぽんと昼の空に響く花火の音に、遊んでいた幼い子供たちが手を止めて空を見上げた。雲は厚かったが、僅かばかりの隙間から陽の光が差し込んでいる。雲の輪郭が金色に縁取られ、街の中心にそびえ立つ城に降り注いでいた。子どもの一人が母親を振り仰ぐと、母親は笑みを見せる。
「今日は任命式なのよ」
「にんめいしき?」
「そう、大神官様のね」
「だいしんかん」
子どもは母親の言葉を繰り返す。
「この国を魔族から護る、魔法兵団を束ねるお方よ」
へえ、と子どもは視線を城に移した。あの城の中で、国を、自分たちを魔族から護ってくれる大神官が任命される。正確には大神官の一つ手前の役職である大神官補佐の任命式なのだが、市井の者たちにはどちらも大差はない事だった。
10394「今日は任命式なのよ」
「にんめいしき?」
「そう、大神官様のね」
「だいしんかん」
子どもは母親の言葉を繰り返す。
「この国を魔族から護る、魔法兵団を束ねるお方よ」
へえ、と子どもは視線を城に移した。あの城の中で、国を、自分たちを魔族から護ってくれる大神官が任命される。正確には大神官の一つ手前の役職である大神官補佐の任命式なのだが、市井の者たちにはどちらも大差はない事だった。