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    なおや

    nnmnchudock

    MOURNINGナオヤクンが美人な女を侍らせながら幼少の頃からの婚約者を捨てる話……からのざまあにしたかったけどただのギャグ。テンションで押しきった駄文。
    ナオヤクンはお兄ちゃんたちから愛されてるなーって…
    本家の磨き抜かれた廊下で──親族が集まる広間の前でばったり出くわした。
    艶やかな赤い着物の女はするりと直哉の腕に手を添え、ぎゅ、としがみついた。
    がやがやと騒がしかった広間からパタリと声がやんだ。
    女の勝ち誇った顔。
    婚約者の嫌味な笑顔。
    ぴしりと固まる#name#。
    あちこちから三人へと視線が集まっていた。
    こういう時、どういう顔をすれば良いのか禪院直哉の婚約者である#name#は咄嗟に頭の中のそろばんを弾いて導き出した。

    「な、直哉さん、そちらの方は」
    口元をおさえ、信じられないとでも言うような顔をして見せれば、直哉は腕に絡みつく女に顔を寄せて言い放った。

    「この子?この子は将来の俺のお嫁さんやで」
    「そ、そんな……それではわたくしとの結婚の約束は……」
    「お前みたいなおもんない女、飽き飽きやねん」
    飽き飽きやねん。飽き飽きやねん、飽き飽きやねん────。
    その言葉は#name#の心の中でエコーを響かせながらすっと染み込んでいった。
    うっかり笑いそうになって慌てて俯いて顔を隠した。
    広間にいるもの達も「もしや」と固唾を飲んで見守っている。
    「つまり、婚約は無かったことに…?」
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