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    天晴れさん

    DONE小話アーカイブその1【小話アーカイブ】
    頭を空っぽにして読むしょうもない話より。
    だいぶお馬鹿な話題の男光とネコチャン。
    コトに及ぶ前段階はさくっとこれでショートカットしましょう。
    明確なCP左右描写は無いので、光公/ひろ公/光ラハ/ひろラハ または各種リバーシブルでもお好きな組み合わせで脳内変換してお楽しみください()
    時間に追われず、気の向くままに。その先で偶然の出会いを楽しむのが冒険というものであり、その男の愛する生き方である。が、愛しく想う相手の元へ赴くとならば、それは一刻も早く一秒たりとも無駄にしたくはないものであった。
    それ故に、いつもなら予め連絡を入れたり帰還の予定を伝えておく事が多いのだが……たまには唐突に、互いの時間が空く事もある。今夜のように。

    こつん、と額を合わせる。絡む視線は穏やかながらもじわりじわりと熱を帯び始めていた。
    どちらからともなく触れるだけのキスをした所で。男はそのまま少しだけ身を引き距離を空ける。
    「んっ……?」
    いつものように、ここから徐々に互いの唇を食むように深まって溺れてゆく……と思っていたのに。空けられた身体の隙間に僅かな疑問をのせて緋色の耳がぱたりと動いた。
    1958