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    バラッド

    EIGOnon

    DONE❄️🌸ワンライ4話目。
    お題は「待たない」をお借りしました。
    ネロくん大きくなりました。現在の格好としては狩人バラッド時の毛皮スタイル白ver.を想定してます(🌸とは…)
    ブラッドリーとネロは一般人には見えません(特殊な部類の人々からは見えてます)なので、傍から見れば料理覗いてたのは大きな狼だけという状態です🐺それでも怖いな…。次はお別れ編です👋
    冬に添う 四《待たない》『ネロさん、ネロさん』
     ネロの手にふわふわとしたものが触れる。
     甘えるように頬擦りをする巨狼をネロは苦笑しつつ撫でてやった。毛皮の表面はひやりと冷たいが、指を埋め込むと暖かい。深く撫でる方が気持ち良いのだと分かったのは最近のことで、今ではすっかり狼撫でも板についてしまった。
    「シグ、おかえり。ボスは?」
    『居間に戻られました。ねえネロさん骨ください』
    「ん、良いよ。ほら」
     肉を削ぎ取った大きな鹿の骨をシグに渡すと、それはもう盛大に尻尾が振られた。咥えたままなので何を言っているか分からないが礼を言っているに違いない。大事に食えよ、と笑うと尾を振りつつ頷いて調理場から出て行った。
     奥で『あ、おまえばっかり!』『この甘え上手!』とぎゃあぎゃあ喧嘩する声が聞こえた。そこに重なるように「うるせえぞ馬鹿犬ども!」という怒鳴り声が放たれて、急に静かになる。
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