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    Q

    かがみ

    DONE忍きゅんにラジオ体操のスタンプとか押してもらいたいよね。

    っていうのがこんななっちゃったよなんでだよ。

    (2023年の夏に書いたものです)
    俺×忍の夏の話 ラジオ体操だるいなあ、と思っていた時もあった。
     折角の休みだというのに、朝早く起きて公園に向かわないといけなかったから。……それだけの話であるが。
     そんな自堕落な俺が小学五年生になったとき、あの五月蝿い夏が一変した。
     俺の闇に差し込む一筋の奇跡。夏の太陽に負けぬ輝き。救いの手。それは知らなかった感覚で、もしかしたらこれを初恋というのかもしれない。
     俺の天使で、年上のお兄さんで、それでいて同い年の子供のようで、でもある時はお母さんのようで……しかし常に、少年の憧れであるヒーローであった。
     仙石忍くん。俺より六つも歳上だった、忍者のすがたをしたヒーローで、俺を一瞬で虜にした、無敵のアイドルだ。

     今年も最高で最低の夏が始まる。一ヶ月以上まるまる遊んでやろうと、夢いっぱいの計画を練りながら五月蝿い蝉時雨をかき分けて帰宅したのが昨日の話。時々ランドセルの重さに顔を顰めて、それで憂鬱な宿題のことを思い出してもう全部嫌になりそうになったのが数回。でももう俺は自由なのよ。朝以外は。
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    すなの

    DONEアイスフレーバーワードパレット
    12.バナナ
    ひとがら/そばかす/脆弱性 でした🍌
    人間AUリーマンパロです👓👔
    スイートスポット 情報システム部と総務部なんて一番縁遠そう部署がどういうわけか同じフロアで隣り合っているのは、結局どうしてなんだっけ。
    クロウリーに聞くと「実働とそれ以外みたいに雑に分けてんだろ、どうせ」とか言うけれど、あの日のことを思い出す限り二人にとってこのオフィスの不思議な配置は幸運と言う他なかった。
    土曜の昼下がりだった。産休中のアンナが人事書類を提出しにくるというので、アジラフェルはガランとした休日のオフィスで彼女らを待っていた。それ自体は前々から予定していたことだったし、こちらにもあちらの用意した書類にも不備はなかったから手続きは無事済んで、復職時期の相談もできた。誤算だったのは、どこから情報が漏れたのか、生まれたてのかわいいアンナの赤ん坊を一目見ようとやれ彼女の所属する営業部のだれそれや、同期のなにがしがわらわらとオフィスを覗きに来て、アンナはアンナで「これ皆さんでどうぞ」なんて言ってえらいタイミングでお菓子の箱を出してきたことだ。チョコとバナナのふんわり甘い匂いのするマフィン。個包装だから持ち帰れはするが、まあみんなこの場でいただく流れだろう。そういうタイミングだ。カップが足りない!
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