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    お嬢

    subaru_no_iine

    DONE以ぐだ♀ 書生さん×お嬢さん
    【注意】半分がたお嬢さんの書いた作中作夢小説
    ・ゆるふわ土佐弁
    ・ゆるふわデモクラシー時代
    ・巴さんが和田殿と再婚している
    なんかこう…人を選びます…作中作でどれくらいお嬢さんが書生さんのお迎えを待っていたかがわかるようにはなっているのでそこをお読みいただければと思いますが、20歳の女の子が書く夢小説のトレースは難しかったです…
    夢小説を書くほどに いくら立香本人が「たいしたことではなかった」と言っても、以蔵には負い目がある。実際に、みっともない嫉妬と優越感で立香の一度目の祝言をめちゃくちゃにしたのは以蔵なのだ。
     そのおかげで立香を[[rb:娶 > めと]]ることができる――というのは結果論でしかない。
     だから今度こそ、立香の幸せな門出をともに祝いたい。
     そう思いながら相談と折衝を重ね、途中経過の報告のために藤丸家を訪れた。今日は藤丸家から譲り受けた袴姿だ。
    「まぁまぁまぁ、お前はよくやってくれるわね」
     招かれた居間で、立香の母はうきうきしている。
    「ご両親はどちらに泊まるの?」
    「はい、お屋敷の近辺の宿を取ろうかと」
    「こっちでお式を挙げるのは嬉しいのだけれど……土佐でもお披露目をしなくてもいいのかしら」
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    subaru_no_iine

    DONE以ぐだ♀ 書生×お嬢さん話おまけ
    ・ゆるふわ土佐弁
    ・ゆるふわデモクラシー時代
    ・1円=だいたい1000円
    お嬢さんが書生さんを連れて銘仙を買いに行く+未来の話です。とある企画展の影響を多分に受けています。お嬢さんには前衛的なものも華やかなものも大変に似合うと思います。「似合うちょります」としか言えない書生さんの気持ちわかるわ~
    デパートメントで銘仙を 父が藤丸本家から不機嫌な顔で帰宅した。
    「立香、百貨店で見栄えのいい反物でも買ってきなさい」
     また本家で[[rb:厭 > いや]]な思いをしたのだろう。
     父の本家への敵愾心はなまなかなものではない。
    「本家の娘がまた派手な銘仙を着ておった。あれが普段着だと、私たちや取引先に見せつけたいんだろう」
     またいとこに当たる本家の令嬢に、立香は悪感情を持ってはいない。ただ父や使用人たちが何かにつけ立香と比較したがるから、彼女の話が出ると落ち着かなくなる。
    「あなた、そんなにしょっちゅう着物を買ってばっかりじゃ立香のたんすがいっぱいになってしまいますよ」
    「着なくなったものは売るなり離れにしまうなりすればいい。以蔵のために荷物を寄せていても、まだ行李のひとつふたつなら置けるだろう」
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