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    タカオ

    hiz_tb

    DOODLE門梶 たかおみに赤リップを塗るゆ〜だいの話💄
    おねショタ風味になっちゃった
     何気ない会話の途中の、ふと笑った瞬間。突然、僕の下唇に鋭い痛みが走った。
    「痛……ッ」
     反射的に指先で痛みの元に触れると、そこにはうっすらと赤い血が付いていた。
    「どうした?」
    「唇切れちゃったみたいです」
     最近乾燥してたからかな。口を動かす度にピリピリと傷口が痛む。我慢出来ない痛みではないにせよ、口を開くと思い出したように痛むのが煩わしい。一緒に話していた門倉さんの心配そうな問いに、僕は余り口を開けないように口ごもりながら答えた。
    「ほーん。見せてみ」
    「や、大丈夫ですよ。舐めときゃ治りますこんなの」
     この程度、よくある事なんだし何でもない。必要以上に心配されるのも良くないと思った僕は、門倉さんの誘いを断り、まだ滲んでいるだろう血を手の甲で拭ってから、唇をペロリと舐める。まだちょっとだけ痛みは残るけど、とりあえずこれで水分は補給されたと思う。うん、口もさっきよりは動くようになっている。
    「アホか、そんな事したら余計酷なるわ。いいからこっち向きんさい」
     でも門倉さんはそれじゃ納得出来なかったようで、僕の顎に手をかけて上を向かせる。
     大丈夫だって言ったのに、とか僕に拒否権は無 1185

    hachimitsuco_

    MAIKING鬼と子狐パロ。一度野に放たれるショタかおるくん(零薫)零の日課の散歩は雨の日でも行なわれる。そんな散歩道で零はびしょ濡れの泥濡れが酷い毛玉を見つけたのだ。最初は謎の毛玉だと思った。しゃがみ込んで、雨に濡れないように傘を差しながらその毛玉を指でつついてみたのは興味故だ。その刺激に身じろいで丸まった体が解かれて見えた人の肌にこの毛玉は生き物でそして小さな獣の住人である事を知った。

     ずっとこの雨に打たれていたのだろう、体温がとても低く、このままじゃこの子は近いうちに死んでしまう。今にも消えてしまいそうな命を、零を見捨てることは出来なかった。羽織を脱いで、汚れることを厭わず小さな体を包み込んだ。あまり自分は体温が高い方では無いけれど、少しでもこの子に温もりを移さなくてはと必死に抱きしめ羽織の上から摩擦をするように擦ってやる。早くもっと暖かいところに連れて行かなくては。零は先程まできていた道を駆けて戻ったのだった。
     そしてあの雨の日保護した子狐は零の介抱あって、すっかり元気を取り戻すことになる。びしょ濡れの毛玉は毛並みも艶々になりほっぺたもぷくぷく。頬紅なんて付けていないのに自然と薄紅色に色づいていて何とも愛らしい幼な子だった。
    長く独り身で 1715