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    お肉

    case669

    DONE38.美味しいお肉の食べ方(レオジャミ)かぷりと、肩に立てられた歯に目を覚ます。食感を確かめるような、ただ肌の上に歯を滑らせるような、意図の掴めぬ動きでやわやわと肉に浅く食い込ませてから離れて行く。濡れた肌がひやりとした。
    大方、昨夜共に眠りについた筈の可愛い年下の恋人がまた何か思い立ったのだろうと振り返ろうとするが、押し留めるようにぐっと背を押される。
    「まだ寝ててください」
    「テメェに起こされたんだが」
    「また寝てください」
    「無茶言うな」
    くふりと込み上げた笑いを吐きだして大人しく寝返りを諦めれば再び肩に触れる柔らかな感触。今度は唇だろうか、ちぅ、と可愛らしい音を立てて啄まれる。
    「何がしてぇんだ」
    「俺にもよくわかんないです」
    説明を放棄しているくせに、ただ身体を差し出せと言わんばかりな横柄な声にレオナの笑いは深まるばかり。よくわからないが、止める理由も特にない。あふ、と欠伸を零しながら大人しく身を委ねる。
    ちゅ、ちゅ、と幾度か肩回りを啄んだ後、一時の呼吸を置いてからぺろ、と舌先が肌を掠める。未知の食べ物をおっかなびっくり確かめるような拙い舌先。もう一度、味を確認するように肌の上をなぞり、それからかぷりとまた甘く食ま 1213